獣医学部 獣医学科
- 助教
三 井 一 鬼
- 研究分野
獣医診断病理学、獣医法医科学
- キーワード
診断病理学、死後検査、獣医法医科学、国際協力
- 研 究
テーマ -
- 多種多様な動物の病理診断、死因究明
- 犬の肝臓・胆嚢疾患
- 猫の肺疾患
- 獣医法医科学
研究活動の概要



「病理学」は病気の原因やメカニズムを明らかにしようとする学問です。①細胞→臓器→個体→群→生態系という生物の階層性。②遺伝子や細胞小器官の働きと相互作用。③無脊椎動物から魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類に至る幅広い対象生物。④臨床各科、解剖学、微生物学、毒性学、法医学等、他分野の専門家との密接な連携と情報交換。獣医病理学者として①~➃全てを常に意識して診断・研究・教育を行っております。
私の具体的な活動内容は以下のとおりです。
■病理診断:様々な動物種(主に愛玩動物)の様々な病気をプレパラートの鏡検によって診断し、臨床獣医師の診療をサポートしています。得意分野は腫瘍、感染症、皮膚、肝胆道系、呼吸器系の各疾患です。
■動物の死後検査の推進:動物の死因を知り、後世に役立てたい願う獣医師や飼主様が日本に数多くいらっしゃいますが、社会的なハードルは依然として高いままです。科学的な精査と、ご遺体に「さようなら」を言っていただくための美観の保全を両立した「コスメティック剖検」の技術を用いて、動物の声なき声を学術発表を通じて届けています。
■獣医法医科学:日本における獣医法医科学(動物の傷害・死の法的判断の根拠となる検査・研究)の最適なあり方を模索しています。日本法医学会員として、医学分野との接点も保っています。
■国際協力:JICA青年海外協力隊(東南アジアのラオスに3年間)や米国獣医病理学専門医資格取得(米国に3年間)で得た経験、語学力、人脈を生かしています。
■学生、獣医師の新しい職域の開拓:伝統的なキャリアパスが変容しつつある中で、我々はどのような分野でどのようなことができるかを模索しています。
- 希望する
連携内容 -
- 病態解明の進んでいない動物疾患の研究
- 本邦における獣医法医科学の確立に向けた横断的研究
- 本邦における動物の剖検率向上に関する活動