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工学部 情報工学科
- 准教授
近 藤 真 史
- 研究分野
計算機工学、画像工学
- キーワード
非同期式回路、FPGA応用、組込みシステム、画像処理
- 研 究
テーマ -
- 大規模デジタルシステムにおける非同期バスの高効率化
- 生体信号処理プロセッサの低消費電力化
- 組み込みカメラデバイスを用いた画像処理の高速化・高精度化
- 医用画像における管径可視化システムの開発 など
研究活動の概要現在,大多数のデジタルシステムはクロックパルスに同期して動作しています.しかし,高速なクロックパルスは,消費電力が増大するだけでなくシステムの動作が不安定となる要因となります.本研究室では,クロックパルスを用いない非同期式回路に基づいて,大規模デジタルシステムや生体信号処理用小型プロセッサの高性能化・低消費電力化に関する研究を行っています.主な設計と実装には再構成型集積回路(FPGA)を用いており,監視カメラシステムや医用画像診断システム等を対象とした画像処理のハードウェア化にも取り組んでいます.
- 希望する
連携内容 -
- 複数のFPGAを用いた各種アルゴリズムの高速化
- FPGAを用いたデジタル信号処理システムの開発
- FPGAやGPUを用いた画像処理の高速化
- 画像処理アルゴリズムの検討とそのツール実装 など
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工学部 応用化学科
- 教授
折 田 明 浩
- 研究分野
有機化学、有機金属化学、有機材料
- キーワード
有機合成、アセチレン、蛍光発光、太陽電池、スルホン、有機スズ
- 研 究
テーマ -
- 新奇π拡張化合物の合成
- 有機発光体および有機半導体材料の合成
- 太陽電池用有機色素の開発
- 環境低付加型触媒、有機光触媒の開発など
研究活動の概要有機合成により、有機EL用発光体や太陽電池用色素など様々な有用化合物を合成しています。
これまでにない新奇化合物、新材料の開発、新現象の発見を目指して反芳香族化合物の合成も行っています。
また、酵素をお手本に人工酵素ともいえる有機スズ触媒を用いた有機合成も行っています。- 希望する
連携内容 -
- 有機合成
- 有機材料開発 など
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工学部 応用化学科
- 教授
平 野 博 之
- 研究分野
化学工学、移動現象、数値解析
- キーワード
熱流体、マイクロリアクター、シミュレーション
- 研 究
テーマ -
- マイクロ流路内における流動現象
- 温度差・濃度差による自然対流
- マランゴニ対流による界面攪乱現象
- 塩濃度勾配型ソーラーポンドによる太陽熱蓄熱 など
研究活動の概要【 研究内容の説明 】
ビーカーの中で起こる化学反応、部屋の中の空調(室内環境)、黄砂やPM2.5などの微粒子の飛散(自然環境)、コンビナートにある各種の化学工業装置など、流れ・伝熱.拡散が関わる様々な現象について、実験や計算機シミュレーションにより研究しています。
【 取得した特許 】
■ 特許第4931065号 「衝突型マイクロミキサー」
水相と有機相などの二相が交互に流れる際に、それぞれの相を衝突させることで、反応効率の向上を図るものです。
■ 特許第5504526号 「マイクロリアクターを用いてスラグ流を形成する方法」
水相と有機相などの二相が交互に流れる際に、それぞれの相が継続して形を変えられるよう工夫し、このとき生じる渦を利用して、反応効率の向上を図るものです。- 希望する
連携内容 -
- 微細な流路を用いた高効率な化学反応装置等の開発
- 太陽熱の蓄熱装置の開発
- 流れ、伝熱、拡散の関係する諸問題の解決
- CAE (Computer Aided Engineering) など
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工学部 応用化学科
- 講師
牧 涼 介
- 研究分野
無機材料化学、無機構造化学、セラミックス材料学
- キーワード
セラミックス、高温構造材料、磁性材料、人工岩石(シンロック)
- 研 究
テーマ -
- 酸化鉄の新規合成法の開発
- 新規耐火物材料の探索
- シンロック固化技術の検討 など
研究活動の概要近年、次世代の磁性材料として注目されているイプシロン酸化鉄(ε-Fe2O3)は準安定相であり、ほかの酸化鉄と比べその物性や合成方法はあまり知られていない。我々の研究グループでは、岡山の伝統工芸である備前焼の呈色機構について検討するなかで、ε-Fe2O3がムライト結晶表面に析出することを発見した。また、スピネル構造化合物の分解過程で生成することも見出しており、このようなε-Fe2O3の生成メカニズムの解明が新規磁性材料および合成法の開発に繋がるものと考え、研究に取り組んでいる。
ほかに、Al-B-C系高温構造材料の開発にも着手している。Al3BC3セラミックスは難焼結性セラミックスの焼結助剤や種々の炭素含有耐火物の酸化防止剤としての活躍が期待される高機能性複合炭化物である。我々は簡便な合成法により六角板状Al3BC3粒子の合成に成功し、この粉末を用いて作製したセラミック焼結体は異方的な機械的特性を示し、粒子配向による強度の増加が確認された。現在は工業材料に応用するために必要な種々の物性評価を進めている。- 希望する
連携内容 -
- 酸化鉄の新規合成法の開発
- 新規耐火物材料の開発
- シンロック固化技術の開発 など
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工学部 建築学科
- 教授
坂 本 和 彦
- 研究分野
環境工学、建築設備工学
- キーワード
環境計画、建築設備、設備設計、省エネルギー
- 研 究
テーマ -
- 動的給水給湯負荷算定法に基づく新給水設計法に関する研究
- 室内温熱環境の最適化に関する研究
- 建築設備の最適運転手法に関する研究 など
研究活動の概要建築設備の大きな役割として、利用者へ快適な環境を提供することと、地球温暖化防止に寄与するために省エネルギー化を実現することを重要な課題として取り組んでいます。
空気調和設備分野では、気流解析ソフトを用いて、自然換気の有用性や室内温度分布及び気流分布などを明らかにしています。
給排水衛生設備分野では、近年、節水器具の採用により使用水量が低減したり、ポンプ直送方式の採用が増加するなどの新たな状況を踏まえ、動的給水給湯負荷算定法により算出した瞬時流量に基づく、新給水システム設計法を研究しています。- 希望する
連携内容 -
- 新給水システムの開発
- 建築設備の省エネルギー診断
- 建築における再生可能エネルギー活用手法の展開
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工学部 建築学科
- 教授
平 山 文 則
- 研究分野
建築設計
- キーワード
利用者参加型設計、ワークショップ、利用者評価、公共文化施設
- 研 究
テーマ -
- 公共施設の利用者評価
- 利用者参加型設計の利用者意見分析及び効果の検証
- 美術館、博物館、図書館等公共文化施設の機能変化 など
研究活動の概要・公共文化施設設計においては、活発な利用を促進することを目的に、建築設計段階に利用者の考えを取り入れた設計手法(利用者参加型設計)を採用する事例が増えている。
・当研究室では、全国の参加型設計事例を70事例程度収集するとともに、研究室でも参加型設計を実践し(2013年度:下松市地域交流拠点、2015年度:岡山県医師会館、2017年度:佐那河内村役場、2018年度:柏市南部近隣センター)、それらの利用者意見分析及び竣工後評価から、参加型設計の効果を検証する。- 希望する
連携内容 -
- 公共施設の企画・設計
- ワークショップ、利用者参加型設計の実践
- 公共施設の利用者評価分析 など
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情報理工学部 情報理工学科
- 教授
赤 木 徹 也
- 研究分野
メカトロニクス,空気圧制御機器,機械制御工学
- キーワード
ソフトアクチュエータ,ウェアラブル制御機器,組込みコントローラ
- 研 究
テーマ -
- 低価格柔軟空気圧アクチュエータの開発と在宅リハビリテーション機器への応用
- 低価格ウェアラブル流体制御弁の開発と応用
- 柔軟空気圧アクチュエータを用いた各種柔軟ロボットの開発
研究活動の概要圧縮性による柔軟性を有し、軽量で力/質量比の高く、更に安価な空気圧ソフトアクチュエータの特徴を活かして、使い捨て可能なホームリハビリテーション機器の開発やその制御機器やロボットへの応用を行う。具体的には、曲がっても使える柔軟な空気圧シリンダを開発し、ポータブルリハビリテーション機器へ応用した。また、材料費が千円以下の安価な弁としてチューブの屈曲を利用したサーボ弁を開発した。また、変位センサ内蔵型ゴム人工筋の開発、伸長型柔軟アクチュエータを用いた配管検査ロボットの開発などの研究を行っている。さらに、人材のグローバル化をめざし、所属院生の全員が国際会議で講演発表を行っている。
- 希望する
連携内容 -
- 組込み技術を用いた空気圧駆動ウェアラブル制御機器の開発と応用
- 小型・軽量・低価格な空気圧制御弁の開発
- 柔軟アクチュエータや柔軟センサの開発と応用
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生命科学部 生物科学科
- 教授
石 原 浩 二
- 研究分野
生体触媒化学、応用微生物学、酵素化学
- キーワード
生体触媒化学,応用微生物学,酵素化学
- 研 究
テーマ -
- 新規生体触媒の探索
- 未利用生物資源由来酵素の探索とその利用
- 生物機能を活用したバイオリファイナリー技術の開発
研究活動の概要- 希望する
連携内容 -
- 新規有用微生物の探索
- 微生物発酵/酵素応用技術の開発
- バイオマス利用技術の開発 など
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生命科学部 生物科学科
- 准教授
濱 田 隆 宏
- 研究分野
植物生理学、細胞生物学、遺伝子発現制御
- キーワード
植物の成長と環境応答、微小管、RNA顆粒、顕微鏡
- 研 究
テーマ -
- 植物の動きや成長の基盤となる微小管制御メカニズム
- 高温条件下での植物の環境応答メカニズム
- 植物の発生や分化の鍵として働くsmall RNAの研究 など
研究活動の概要植物がどのようにして周囲の環境に適応してどのように成長するのか、そのメカニズムに最先端のイメージング、生化学、翻訳調節を含む遺伝子発現解析などで迫ります。
(1)植物の動きと成長メカニズム 植物は動かないと思われていますが、実は光や温度などを感じ、活発に動いています。このような動きの制御には微小管による細胞伸長の制御が関わっており、微小管の解析を通して植物の動きを研究します。進化論で有名なダーウィンも挑戦した未解決の謎に迫ります。
(2)植物の環境応答 植物は芽生えた場所から移動できないため、根を張った場所の環境変化に適応して世代を継ぐ必要があります。特に高温に対して植物がどのように対応しているかを明らかにします。地球温暖化による異常気象が続く現代に必要とされる研究であり、企業との共同研究も視野に入れています。
(3)植物の発生や分化を司るSmall RNAの解析 Small RNAは多くの転写因子を制御することで、植物の発生や分化の鍵として働く分子です。植物におけるsmall RNAの機能に関わる多くの因子が同定されていますが、細胞生物学的な知見は多くありません。最先端顕微鏡イメージングを基盤に未知の遺伝子発現メカニズムを解き明かします。- 希望する
連携内容 -
- 先進農業
- 植物のモニタリング技術や栽培技術に関する研究
- 顕微鏡開発 など
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教育学部 初等教育学科
- 准教授
原 田 省 吾
- 研究分野
家庭科教育
- キーワード
家庭科の本質、授業研究、家庭生活の科学的理解
- 研 究
テーマ -
- 家庭科の本質をふまえた家庭科授業づくり
- 家事に対する意識と家庭科教育の関係
- 家庭科教育の変遷 など
研究活動の概要学校教育における教科「家庭科」は、 自分と衣生活、食生活、 住生活、 消費生活、 家族などとの関わり を学習することを通して、現在および将来、 家庭生活を営む力を育成することを目標にしています。 「家庭科」は、 私た ちの日常生活に深く関わるとともに、他の教科との関連性も高い教科です。 また、自分自身のこ れまでの成長や家庭生活を見直すきっかけにもなる重要な教科です。 「家庭科」としての学びが実現できる授業のあり方を 探求するとともに、 楽しくてわくわくする教材、 なるほどと納得できる学習の開発に取り組んでいます。
- 希望する
連携内容 -
- 家庭科における消費者教育・金融教育・租税教育等の授業開発
- ICTを活用した教材開発 など
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
久 枝 啓 一
- 研究分野
家畜衛生学、生産動物臨床獣医学
- キーワード
乳房炎、搾乳衛生、家畜飼養管理、感染症
- 研 究
テーマ -
- 乳牛における乳房炎の病態解明や防除に関する研究
- 畜産における生産性向上に関する研究
- 気候変動における畜産の役割と社会貢献に関する研究
- 産業動物臨床における診療技術の向上に関する研究 など
研究活動の概要酪農家において乳房炎は経済的に最も大きな打撃を与えています。大腸菌群による甚急性乳房炎の疫学、臨床症状とサイトカインや急性相タンパクの関係、症状と予後の関係を研究し、関連性が見いだされました。また、乳房炎の治療においては、従来の抗生物質の治療だけではなく、炎症を起こしている乳房に抗菌活性を持つローション(セラメーラ)を塗布することにより乳房の硬結や体細胞数を低下することが明らかとなりました。また、急性乳房炎の時の補助療法として、免疫活性剤の経口投与により、症状が軽減し、乳量の回復がよいことも研究中です。乳汁の細菌学的検査では、短時間のうちに乳汁を培養するほど原因菌が検出されることが、研究で明らかとなりました。乳房炎の予防としては、レプトスピラ症ワクチンを投与することにより、臨床型乳房炎が減少することが明らかとなりました。また、大腸菌群による甚急性乳房炎で初診時の血中イオン化カルシウム濃度が症状の重篤度と関係していることが明らかとなりました。乳牛の乳房炎の予防・治療・予後判定を研究しています。気候の変化に対する乳牛の血液生理学的変化とやストレスとの関係があることが明らかとなりました。この研究成果をもとに、乳の生産性向上の研究をさらに進めたいと思います。
- 希望する
連携内容 -
- 乳房炎の予防及び治療に関する研究および薬剤開発
- 生菌剤と畜産生産性の向上に関する研究
- 気候変動と産業動物におけるアニマルウェルフェアに関する研究
- 生産動物における感染性疾患対策に関する研究 など
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教育推進機構 基盤教育センター
- 教授
-
堀 越 亮
- 研究分野
化学教育
- キーワード
ペーパークラフト ・電子部品 ・ レゴブロック ・ ピタゴラ装置
- 研 究
テーマ -
- 教材開発(分子模型 ・ 構造模型)
研究活動の概要安価または入手しやすい材料で作る分子模型と構造模型を開発しています。材料として、厚紙 ・ 電子部品 ・ 日用品 ・ 玩具などを使っています。模型にしてきた分子と構造はさまざまです。開発した模型を使って最先端の化学(科
学)を主に高校生と大学生に紹介 ・ 解説しています。
★厚紙とペーパークリップで作る金属-有機構造体(MOF)模型
多孔性材料 ・ 構造-物性相関 ・ 化学結合
★トランジスタで作るバックミンスターフラーレンの分子模型
ナノ炭素材料 ・ 同素体
★電子部品で作るナノキッド模型
化学結合 ・ 構造式 ・ 結合次数
★レゴブロックで作るカミンスキー触媒の模型
高分子の立体規則性 ・ 立体反発 ・ 重合
★ピンポン玉とスナップボタンで作るペロブスカイト模型
複合アニオン ・ 金属イオンの配位環境 ・ 金属酸化物の性質
★ピタゴラ装置で作る質量分析計(MS)の模型
質量分析 ・ イオン ・ 同位体
- 希望する
連携内容 -
- 科学コミュニケーション活動の推進
-
教育推進機構 基盤教育センター
- 准教授
稲 垣 祐 次
- 研究分野
磁性、水素誘起物性
- キーワード
量子相転移、量子スピン、水素吸蔵、超伝導
- 研 究
テーマ -
- 磁性体における新奇量子現象の解明と探索
- 微小領域磁性に関する実験的研究
- 水素が誘起する物性 ・水素吸蔵特性評価法の開発 など
研究活動の概要磁石は我々の身の回りの多くのデバイスで使用されており、現代社会の高度な文明を支えています。その起源は電子がもつスピンという量子力学的な物理量にあります。スピンが物質中で様々な環境に置かれた時、古典的状態に対応状態のない奇妙な振る舞いを見せる場合があります。そういった現象に興味を持ち、様々な実験的手法を駆使して解明を目指しています。
水素は最も軽く強い量子性が気体される元素であることから、その実験的観測を目指しています。また物質中に侵入することで、例えば超伝導発現などの物性変化がもたらされる場合があり、水素誘起物性にも興味を持っています。中には水素を大量に吸蔵するものもあり、水素社会における安全な運搬・貯槽などへの応用も期待されています。そこで上記の基礎物性に加え、水素吸蔵特性の評価法の開発を通して高性能な水素吸蔵物質の実現を目指した応用研究も実施しています。- 希望する
連携内容 -
- 極低温・強磁場に及ぶ広範な環境における物性評価
- 水素吸蔵特性の評価、手法開発 など
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研究・社会連携機構 フロンティア理工学研究所
- 教授
赤 司 治 夫
- 研究分野
錯体化学、無機合成化学
- キーワード
金属錯体、機能性材料、光エネルギー変換、酸化反応
- 研 究
テーマ -
- 金属錯体を用いた新しい酸化反応触媒の開発
- 金属錯体の光増感剤としての金属錯体の開発
- 硫黄架橋金属錯体の合成と応用 など
研究活動の概要錯体化学の手法を使って、金属錯体を基盤とした、これまでにない新しい機能をもった物質を作り出す研究を行っています。錯体とは、金属イオン(例えば、銅や鉄などのイオン)が、周りに存在する分子(配位子と呼ばれる)と強く結びついてできる化合物です。
金属錯体では、金属イオンと配位子が特定の配列や形で結合し、一つのまとまった物質として安定な構造をもった化合物を形成します。この結合によって、金属錯体は金属イオン単体では全く見られなかった新しい機能性を発現するようになることがあります。
最近は、中心に金属イオンを含むポルフィリン誘導体を合成して、その錯体を触媒として用いることで、空気中の酸素分子と光だけを使った酸化反応の開発に挑戦しています。- 希望する
連携内容 -
- グリーン酸化反応を用いた新しい酸化反応系の開発
- 金属錯体を用いた機能性材料の開発と応用
- 金属錯体を用いた機能性材料の開発と応用 など