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理学部 応用数学科
- 教授
黒 木 慎 太 郎
- 研究分野
変換群論、トーリックトポロジー
- キーワード
群作用、(同変)コホモロジー、グラフ
- 研 究
テーマ -
- コホモロジー剛性問題
- GKM理論の幾何への応用
- 群作用を持つ空間の分類問題 など
研究活動の概要空間がある種の対称性を持つ場合を、群作用を持つ空間または空間上に群の作用があると言います。近年になって、トーリック多様体に代表されるトーラス作用を持つような空間を組み合わせ論的な道具を用いて調べる手法が開発されてきました(トーリックトポロジーと呼ばれています)。トーリックトポロジーは、幾何、代数、組み合わせ論という一見異なる3つの分野が交錯する分野と考えることができます。今後は、これら3つの分野がより強く結びついた空間を模索しながら、それらの間の関係をより深く理解し、最終的には未解決な問題の解決に挑戦したいと考えています。
- 希望する
連携内容 -
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理学部 応用数学科
- 准教授
鬼 塚 政 一
- 研究分野
常微分方程式の安定性
- キーワード
常微分方程式、定性的理論、安定性
- 研 究
テーマ -
- 非自励システムの指数安定性
- 非自励システムの安定性と有界性に関する同値条件
- 解空間に同次性を有する常微分方程式のリヤプノフ安定性
研究活動の概要常微分方程式の定性的理論における基礎的な研究を行う。本研究では、対象とする非自励システム(常微分方程式系)の全ての解に着目し、システムに現れる係数(変数係数)が解の振る舞いにどのような影響を与えているかについて考察する。特に、リヤプノフの安定性、一様安定性、吸収性、一様吸収性、漸近安定性、一様漸近安定性、指数安定性の分類に焦点を当て、ラグランジュ安定性(有界性)との関連性も明らかにする。これらの本質を見抜き理解することで、常微分方程式の発展に寄与することを目的としたい。
また、種々の研究領域に現れる常微分方程式、例えば、制御系や生態モデルに対して、得られた理論を応用し、新たな研究分野の開拓に挑戦する。- 希望する
連携内容 -
- ロバスト制御
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理学部 応用数学科
- 講師
阿 部 拓
- 研究分野
幾何学,トポロジー,変換群
- キーワード
代数多様体,群の作用,コホモロジー環
- 研 究
テーマ -
- 群作用を持つ代数多様体のトポロジー
- ヘッセンバーグ多様体
- 旗多様体,トーリック多様体
研究活動の概要私は「対称性を持つ空間」という言葉をキーワードに数学の研究をしています.その中でも,代数・幾何・組み合わせ論といった複数の分野が交わる数学に特に関心を持っています.このような分野で数学を展開することの魅力は,一つの現象がいくつもの解釈を持ち得るというところにあります.一方では幾何的な解釈があり,他方では表現論的な解釈が,また他方では組み合わせ論的な解釈があるということが折に触れて現れ,数学の豊かさに触れることができます.特に,空間が持つ幾何学的ないしトポロジー的な量を,代数や組合せ論の言葉で具体的に理解できたときの面白さは格別です.最近はヘッセンバーグ多様体と呼ばれる空間の幾何学とトポロジーに興味を持って研究しています.
- 希望する
連携内容 -
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理学部 基礎理学科
- 教授
鎌 滝 孝 信
- 研究分野
堆積学、自然災害科学、防災・減災教育
- キーワード
地層科学、津波堆積物、自然災害、古環境
- 研 究
テーマ -
- 津波堆積物に基づく津波履歴の解明
- 津波および洪水堆積物に基づく災害評価に関する研究
- 堆積相や化石相に基づく古環境解析
- 防災・減災教育 など
研究活動の概要我が国は沿岸部に広がる低平地に人口が集中しており、そのような場所における津波や洪水といった水災害の頻度や規模の将来予測に関する技術を高度化することは、人口集中地域における防災対策を進める上で重要な課題のひとつといえます。我々は、主に日本海沿岸を対象に、地球科学的手法で過去に発生した津波の痕跡をみいだし、その時間的・空間的分布を調べ、対象地域における過去の津波や洪水による浸水範囲やその発生時期を明らかにする研究をおこなっています。これらの研究成果は、沿岸低地における水災害リスク評価の高度化に役立つ情報を提供します。例えば、沿岸低地における津波と洪水による影響範囲や頻度を復元し、それらの成果を公表しハザードマップ等に過去の津波と洪水の浸水域を両方表現することができれば、そこで生活する住民にとっても防災意識の高揚につながる等、社会的な波及効果も大きいと考えます。
地震、津波や洪水に関する防災・減災教育実践やその普及、啓発活動にも積極的に取り組んでいます。- 希望する
連携内容 -
- 津波堆積物や洪水堆積物の調査、研究
- 地質調査、災害調査
- 防災・減災教育 など
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理学部 動物学科
- 教授
竹 ノ 下 祐 二
- 研究分野
霊長類学、人類学、動物園学、社会生態学、保全生物学、アフリカ学
- キーワード
サル、ゴリラ、動物園、生物多様性保全、アフリカ、人類進化
- 研 究
テーマ -
- 野生ニシローランドゴリラの採食生態と生活史
- 霊長類の協同育児
- 生殖に結びつかない性の進化 など
研究活動の概要霊長類はわれわれ人間にもっとも近縁な動物分類群で、高い社会性や知性を備えています。一方、多くの霊長類種は熱帯から亜熱帯に分布し、生息地の生態系において要となる役割を果たすキーストーン種でもあります。したがって、霊長類の社会や生態を研究することは、われわれ人間の本性や進化史の解明に多くの示唆を与える、つまりわれわれが「己を知る」ことにつながると同時に、地球環境の安定性に多大な影響を与える熱帯林生態系の解明、ひいては生物多様性保全、地球規模での環境問題の解決にも貢献します。このような大枠のもとで、私自身は霊長類を中心とした中・大型哺乳類を対象に、主に野外観察を通じて彼らの社会と生態を研究するとともに、人類社会を動物学的観点から捉え直し、その進化を考察しています。具体的な研究プロジェクトとして、中部アフリカの熱帯林で野生ゴリラの長期野外研究と保全活動をしています。また、国内ではニホンザルの野外調査や動物園での行動観察も行っています。加えて、動物園における教育活動や動物福祉を考える活動も行っています。
- 希望する
連携内容 -
- ICT技術を用いた熱帯林における生態・行動データ収集機器やシステムの開発
- 研究者と市民(住民)の協働による地域生態系保全活動の実践
- 動物園を核とした生物多様性保全教育活動の展開 など
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工学部 建築学科
- 教授
平 山 文 則
- 研究分野
建築設計
- キーワード
利用者参加型設計、ワークショップ、利用者評価、公共文化施設
- 研 究
テーマ -
- 公共施設の利用者評価
- 利用者参加型設計の利用者意見分析及び効果の検証
- 美術館、博物館、図書館等公共文化施設の機能変化 など
研究活動の概要・公共文化施設設計においては、活発な利用を促進することを目的に、建築設計段階に利用者の考えを取り入れた設計手法(利用者参加型設計)を採用する事例が増えている。
・当研究室では、全国の参加型設計事例を70事例程度収集するとともに、研究室でも参加型設計を実践し(2013年度:下松市地域交流拠点、2015年度:岡山県医師会館、2017年度:佐那河内村役場、2018年度:柏市南部近隣センター)、それらの利用者意見分析及び竣工後評価から、参加型設計の効果を検証する。- 希望する
連携内容 -
- 公共施設の企画・設計
- ワークショップ、利用者参加型設計の実践
- 公共施設の利用者評価分析 など
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工学部 建築学科
- 准教授
弥 田 俊 男
- 研究分野
建築設計、建築デザイン、都市計画、設計方法
- キーワード
建築設計、地域社会、建築デザイン、保存再生活用
- 研 究
テーマ -
- 地域社会や官民との連携・協働による既存建築物の保存再生活用
- 都市エリアのあり方の将来構想イメージの作成
- 実際の建築・都市プロジェクトを通じた実践的研究 など
研究活動の概要実際の地域社会や市民活動と密接に結び付いた研究活動を行うために、自治体や地域の市民活動と協働・連携しながら、建物の保存再生における設計手法や地域活性化への取り組み等を通じ、研究活動を行っています。
岡山市内に残された伝統的建造物の再生活用に関する研究活動では、建物を保存する為にはどのように耐震改修し、再生活用していく為にはどのような設計手法が適切なのか、またその事によって地域活性化に対してどのような効果が考えられるのか、保存再生活用を実現し成功させる為には、自治体やNPO法人、地域住民といった多様な属性の関係者が関わる地域社会との連携・協働による実施プロセスをどのように組み立てるべきか、といった内容についての研究活動を行っています。- 希望する
連携内容 -
- 建築設計手法や建築デザイン
- 地域社会との連携・協働による地域活性化
- 既存建築ストックのリノベーションによる有効活用 など
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生命科学部 生物科学科
- 准教授
窪 木 厚 人
- 研究分野
有機合成化学、生物有機化学
- キーワード
有機化学反応、酵素反応、生理活性物質
- 研 究
テーマ -
- オルトキノンを用いた分子変換法の開発
- 酵素法と化学法を組み合わせた有用物質の合成
研究活動の概要環境にやさしい、生理活性物質の合成研究とそれを可能とする新しい合成手法の開発を行っています。反応性の高いオルトキノンを利用することにより、重金属を用いない位置選択的な1,4-ベンゾジオキサンの構築を鍵段階とした生理活性物質の合成や、環化付加反応および光脱カルボニル化による芳香環化合物の合成に取り組んでいます。また、環状亜硫酸エステルや硫酸エステルの有機合成への利用にも取り組んでいます。企業との共同研究において、歯科用接着剤として用いることができる機能性モノマーを開発しました。
- 希望する
連携内容 -
- 類縁体合成による機能性化合物の開発
- 部分修飾による機能性化合物の開発 など
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
佐 藤 丈 晴
- 研究分野
土砂災害、砂防、道路防災、防災対策、インフラ整備
- キーワード
ソフト対策、警戒避難、ハザードマップ
- 研 究
テーマ -
- 土砂災害発生予測技術の開発
- 土砂災害発生の危険度評価技術の開発
- 住民の自主避難システムの開発
研究活動の概要土砂災害の発生が「いつ」「どこで」発生するかを研究しています。
下記は、地域で自主的な避難を実施するための雨量計システムです。地域で自分たちの基準値を設定し、自分たちの都合に合わせた避難を行うことで、適切な防災体制を構築することが可能になります。- 希望する
連携内容 -
- 防災に関する新技術の開発(建設・地質コンサルタント)
- ビッグデータを用いた防災解析技術の開発(AI技術を有する情報システム企業)
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教育学部 初等教育学科
- 准教授
井 本 美 穂
- 研究分野
音楽教育
- キーワード
音楽教育、身体表現、創造性
- 研 究
テーマ -
- マルチモーダル分析手法による音楽教師の技の解明
- 保幼小接続における音楽教育
- 音楽と身体表現 など
研究活動の概要音楽の指導は、言葉だけでなく、視線・ジェスチャ・表情など、非言語による様々な表現手段によって行われています。音楽教師はどのような場面で、何を見ているのか、何に対して、どのように身体を用いているのかについて、視線計測装置やモーションキャプチャなどを用いて客観的データを収集し研究しています。こうしたデータを、教師へのインタビュー結果などと照らし合わせることにより、音楽教師の非言語コミュニケーションの実態の解明をめざしています。
また、音楽教育と身体表現との関わりについても研究を進めています。- 希望する
連携内容 -
- 音楽科教員の熟達化に関する研究
- 音楽指導における非言語コミュニケーションに関する研究 など
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教育学部 初等教育学科
- 准教授
奥 村 弥 生
- 研究分野
教育心理学、臨床心理学
- キーワード
子どもの社会情動的発達、SEL(社会情動学習)
- 研 究
テーマ -
- 子供の社会情動的発達を支える教師の働きかけ
- SEL(社会情動学習)プログラムの開発と実践
- 情動への評価と適応との関連 など
研究活動の概要子どもの社会情動的発達を支える教師の関わり方に関心を持っています。学校は、学力を伸ばすだけではなく、子どもの社会性や情動発達を促すところです。では、どのような教師の関わり方が、子どもたちの社会情動的能力の育成に寄与するのでしょうか?このような疑問について、データ収集と分析を行っています。
また、心に関する知識やスキルを育てる心理教育プログラムやSEL(社会情動学習)などを参考に、コミュニケーション能力を育てるプログラムの開発等も行っています。このようなプログラムは、問題行動や不適応行動が生じる前の「予防」の意味を持っています。こうしたプログラムを実際の教育現場でどう活用するかについても関心を持っています。- 希望する
連携内容 -
- 子どもの社会情動的能力についてのデータ収集と分析
- 子どもの情動発達を促すプログラムの開発と実践
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教育学部 中等教育学科
- 教授
Datta Shammi
- 研究分野
教師教育、IB、Japan Studies、日本学 (日本の歴史・文化と地域創生)
- キーワード
主体的学習、探究、国際バカロレア、地域活性、アニミズム
- 研 究
テーマ -
- 探究を基盤としたグローバルスタンダードの学習・教授法
- 日本とインドにおけるIB教育
- 地域創生の事例分析
- 日本の仏教・神道とヒンズー教におけるアニミズム
研究活動の概要探究を基盤とした有意義な学びにおいて教師の役割とは何か。教師は教えるべきか?学びをファシリテートするべきか?それとも両方か? 対話的で主体的な学びにおいて学習者がどのようにして学びと評価のco-ownershipをとっていけるか。教師教育分野においてはこれらを主たる研究テーマ、「探究問い」としています。
日本学・社会科教育研究においては以下を研究活動しています。伝統文化遺産を活かした地域活性とビジネスモデルがどのようにして地域創生につながるか。日本の多くの地域にで死活問題とまで言われるこの分野の具体例をどのようにして中等教育、日本語教育や日本の現代事情教育に盛り込めるか。
神道とヒンズー教におけるアニミズムの比較研究と、日本の仏教に見え隠れするアニミズムも研究テーマにしています。- 希望する
連携内容 -
- 探究を基盤としたグローバルスタンダードの教育とそれを可能とする教授方法
- 国際バカロレアの趣旨を踏まえた教育
- 地域活性とビジネスモデル
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経営学部 経営学科
- 准教授
髙 橋 良 平
- 研究分野
地域経営、ソーシャル・イノベーション
- キーワード
地域経営、地域イノベーション、観光地域づくり法人
- 研 究
テーマ -
- 観光地域づくり法人(日本版DMO)による地域の持続可能性
- 地域経営におけるマーケティングデータベースの構築
- 地域イノベーションにおける主体間の役割 など
研究活動の概要少子高齢化による、地域の社会・文化・経済の持続可能性の危機に対し、産学官民が協働で課題解決を目指す、地域経営の動きが注目されています。
本研究室では、地域経営を実践する観光地域づくり法人(日本版DMO)のマーケティングデータベース構築を支援しつつ、それらから得られた情報を分析し、有効な地域経営戦略を検討します。
本研究室のテーマは2つ、
①有効に機能する地域経営における主体間の関係性と役割の研究、
②地域経営の戦略立案に資するマーケティングデータベースの構築と地域経営の評価指標についての研究です。- 希望する
連携内容 -
- 地域経営の戦略立案に資するマーケティングデータベースの構築
- イベント等の経済波及効果の分析 など
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経営学部 経営学科
- 講師
塚 常 健 太
- 研究分野
社会統計学、計算社会科学、名称学
- キーワード
名前、ネーミング、ネットワーク、都道府県、地域魅力度
- 研 究
テーマ -
- ブランド名・地名・人名の体系や影響力に関する研究
- 地域の魅力度に関する研究
- 通信サービス・SNSの利用者に関する研究
研究活動の概要人の行動や考え方、心理状態などに関するさまざまなデータを集め、変数間の関係性を探る研究を行っています。アンケート調査やオンライン実験といった社会科学の研究方法を中心としていますが、人文科学や工学などの隣接分野とも連携した研究を目指しています。
特に消費者やサービスの利用者といった、何かを評価し選択する立場にある人が、対象を比較して意思決定を行うメカニズムについて明らかにすることを目指しています。現在注力しているのは以下の研究テーマです。(1)ブランド名や地名・人名などの固有名詞を冠した商品・サービスを消費者が比較し、選択するメカニズムの研究。(2)都道府県や市町村といった地域の魅力度を観光客、住民、移住希望者が評価するメカニズムの研究。(3)SNS、インターネット、5G技術を利用したサービスの満足度を利用者が評価するメカニズムの研究。- 希望する
連携内容 -
- ヒト、モノ、コトの名前に関する研究
- 都道府県や市町村などの地域魅力度の評価に関する研究
- SNSの利用者に着目した社会科学的研究
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経営学部 経営学科
- 助教
張 善 会
- 研究分野
マーケティング、サービス・マーケティング、観光マーケティング
- キーワード
観光体験、文脈マネジメント、相互作用、もてなし
- 研 究
テーマ -
- 中国人インバウンドに向けた観光戦略
- ホテル産業におけるもてなしを活かした戦略の一考察
- 価値共創マーケティングの文脈マネジメント能力に関する研究
研究活動の概要サービス社会を前提に観光産業を対象とした価値共創マーケティングについて研究しています。研究はSDGsの「ゴール17パートナーシップで目標を達成しよう。17-17で、さまざまなパートナーシップの経験などをもとにして、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップをすすめる。」と関連しています。
日本の観光産業には、日本の伝統的な「もてなし」を精神だけでなく、それを実践するための仕組みを構築することも重要であると考えています。そこで、私は、様々な事例研究を通して、観光産業における様々な主体間のパートナーシップの形成や、受け手である顧客(例.旅行者)の「幸せの実現」を生み出すシステムの理論化、概念化に取り組む研究を行っています。- 希望する
連携内容 -
- 共創を支える企業システム
- 観光による地域活性化との連携
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経営学部 経営学科
- 助手
安 井 正 也
- 研究分野
コーチング、組織戦略、心理学
- キーワード
コーチング、組織戦略、マネジメント、心理学
- 研 究
テーマ -
- 勝利(成功)するための組織構築
- 学生野球チームリーダーに関する研究 など
研究活動の概要コーチング論や戦略論、また心理学などの理論からアプローチし、組織・チームが発展・向上するプロセスを研究しています。特に「勝つ(成功)するための組織構築」をテーマに、研究を進めています。勝つ(成功)ことにより、個々のモチベーション・チーム力の向上がどのように醸成され、組織力の向上に繋がるのかを明らかにし、社会に貢献できる人材の育成に注力したいと考えています。
近年では、組織に関わるマネジメントやコーチングを学ぶ機会として、スポーツを企業研修に活用する動きが広まっています。スポーツチームも企業も組織として育成していくプロセスは相似しているという考えが基盤にあり、「組織運営」を学ぶ手法として注目されています。また、働き方の多様化、SNSなどの普及でマネジメントやコーチング手法の領域も変化しつつあります。効果的な人材育成ができる組織づくりに関する研究も視野に入れ、研究しています。- 希望する
連携内容 -
- 学生野球運営のためのマーケティング
- 人材育成やリーダシップの研究 など
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教育推進機構 教育推進機構
- 教授
秦 敬 治
- 研究分野
教育経営学,高等教育経営
- キーワード
リーダーシップ、能力開発、教学マネジメント、組織マネジメント
- 研 究
テーマ -
- 人的ネットワークが大学生のリーダーシップ開発に及ぼす影響に関する研究
- 自律的な経営行動に貢献する事務組織の特性に関するインタビュー調査研究
- 学生の汎用的能力を養成する研修プログラムの構成要素に関する研究 など
研究活動の概要学生のリーダーシップ開発や大学をはじめとする教職員の能力開発など、教育経営学の視点から人材育成の実証的研究を行なっています。これまでの研究成果の1つとして、西日本学生リーダーズ・スクール(平成24年度 文部科学省大学間連携共同教育推進事業)の立ち上げや運営などがあります。
また、大学での教育の質を保証するための仕組みづくりなど、制度面での研究・実践も多く行なっており、これらの成果をもとに全国の大学に赴き研修講師や研修監修を行なっています。
さらに、企業や行政のマネジメントについての実践と研究を行なっており、大学の資源を活用したあらゆる組織へのアプローチや構成員(学生・教職員・経営者・社会人等)の人材開発についても実証的な研究を行なっています。- 希望する
連携内容 -
- 学生や社会人のリーダーシップ養成プログラムの共同開発
- 大学人・企業等を対象とした能力養成プログラムの共同開発
- 組織改善のコンサルティング手法の共同開発 など
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教育推進機構 基盤教育センター
- 准教授
林 美 帆
- 研究分野
日本近現代史、環境教育学、アーカイブズ学
- キーワード
公害資料館、協働、ESD、パブリックヒストリー、近代家族
- 研 究
テーマ -
- 困難な過去の継承
- 公害地域の再生
- 公害資料館のネットワーク など
研究活動の概要困難な過去は、『大量の死』にまで至るような破局的な事象であり、被害は死者だけでなく生存者(サバイバー)にも及びます。これは、戦争や公害の被害、ハンセン病の隔離政策や公害の被害などが当てはまります。そして、その被害は複雑な加害―被害関係をはらむため、事象の『解釈=意味づけ』が立場により分裂しやすく、経験の継承が難しいという問題を抱えています。私は、協働やESDの概念を元に、対話できる場を作り、パブリックヒストリーの実践を行い、困難な過去の経験継承の研究を深めています。
- 希望する
連携内容 -
- ESDやSDGsのパートナーシップ
- 公害経験の伝承、観光
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教育推進機構 教職支援センター
- 講師
福 田 博 人
- 研究分野
数学教育、統計教育
- キーワード
カリキュラム、教授単元(本質的学習場)、モデリング
- 研 究
テーマ -
- 統計教育カリキュラムの開発原理の構築
- 統計教育カリキュラムの分析方法論の構築
- 統計教育カリキュラムの開発方法論の構築
- 統計教育における教授単元の開発
研究活動の概要近代とそれ以前を切り離したのが識字としてのリテラシーであるように、現代とそれ以後を切り離していくのは情報に関わるリテラシーではないのでしょうか。特に、環境革命の時代としての今日の社会において、人類が抱える深刻な数多くの環境問題を情報処理によって解決を試み、意思決定を行っていく必要があるため、統計教育の充実の緊急的必要性に対して、一層重みを付けることができます。
我が国の統計教育は数学教育カリキュラムの中に位置付いており、統計データの統計量を求めるなどの知識・理解が強調される傾向にあります。このことは、統計領域以外の領域(幾何・代数・解析)において知識・理解が強調されてきたという事実が、統計領域にも影響を及ぼしている可能性が仮説的に指摘できます。したがって、文脈を含まない厳密性を中心とした幾何的・代数的・解析的発想から転換した、文脈を含む合理性を中心とした統計的発想によって、機械論的アプローチでなく生命論的アプローチを展開することが可能になります。
微分積分を中心としたこれまでの数学教育カリキュラムを、統計を中心とした数学教育カリキュラムへと変換を図ることが研究目的となります。その方法論として、Wittmann(2001、p.5)による学問知と実践知間を往還する教授単元(本質的学習場)と呼ばれるもの(右の図)を土台にします。- 希望する
連携内容 -
- 様々な学問(教育学、情報学、哲学など)の観点で数学教育や統計教育の在り方を追究する学際的研究
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研究・社会連携機構 古生物学・年代学研究センター
- 特担教授
石 垣 忍
- 研究分野
古生物学、地質学、博物館学
- キーワード
恐竜、足跡化石、古生態、行動、モンゴル、博物館、来館者研究、展示
- 研 究
テーマ -
- 化石や現生の足跡をもとにした四足動物の姿勢や運動の解析
- 足跡化石をも とにした恐竜の社会行動の解明
- 生痕化石の生成保存過程の解明
- 岡山産出の化石研究、博物館展示や来館者行動の調査研究
研究活動の概要地層の表面に残された膨大な量の足跡化石は、過去の地球が現在に残してくれた絶滅動物の生活記録です。これらの貴重な記録を解析することにより、姿勢や運動、社会行動など骨や歯の化石からはわかりにくいことが見えてきます。 現在は、モンゴルの白亜紀やモロッコのジュラ紀の地層に残された恐竜の足跡を使って、彼らの体と生活の復元を試みています。また、現生の動物の足跡と行動の関係や、「足跡化石」の形成過程も研究対象で、学生と一緒に、カメや鳥類が現在の水辺に残した足跡を研究しています。
岡山理科大とモンゴル科学アカデミー古生物学研究所がモンゴルのゴビ砂漠で行っている共同調査は、あらゆる科学の手法を使って恐竜の謎に挑む事業で岡山理大の特徴を生かして継続的に研究を続けます。
恐竜をはじめとする古脊椎動物の化石は博物館では展示の目玉として存在感がありますが、まだまだ展示改善の余地はあります。観客にとって博物館体験をより良いものにするための研究にも取り組んでいます。右:モンゴル国ゴビ砂漠シャルツァフで発見された中型の獣脚類(肉食恐竜)の集団走行の跡。
- 希望する
連携内容 -
- 地面の凹凸(足跡など)を3Dデジタル技術で簡便かつ正確に記録する方法
- 四足動物のロコモーションに関する研究
- 理解しやすく、改善や修復が容易な、人にやさしい展示の開発
- 博物館での来館者の体験をより良いものにするための研究