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教育推進機構 基盤教育センター
- 准教授
佐 藤 友 彦
- 研究分野
地質学、地球史
- キーワード
生物進化、環境変動
- 研 究
テーマ -
- 真核生物/多細胞動物の進化と環境変動
- 古生代の深海の酸化還元環境
- 地学VR教材の開発
研究活動の概要46億年の地球史の中で、生命がどのように誕生し進化してきたか、フィールドワークを中心としたアプローチにより解読を行っています。とくに真核生物や多細胞動物の進化に着目し、イギリス・中国・ガボン・モンゴルなどでの地質調査、層序の復元(岩相・化石・年代測定)および古環境の復元(化学分析)に基づき、生物進化に必要な条件の解明を目指しています。また、地学教育分野では、野外での多角的・自発的な観察を再現する「VR巡検」教材の開発に取り組んでいます。
- 希望する
連携内容 -
- 野外地質調査
- 生命誕生・生物進化の条件
- 地学教育
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教育推進機構 基盤教育センター
- 准教授
佐 藤 元 治
- 研究分野
刑事法学
- キーワード
冤罪防止、代用監獄、自白、科学捜査・鑑定、受刑者処遇
- 研 究
テーマ -
- 冤罪の防止
- 代用監獄の廃止を含めた自白偏重裁判の克服
- 刑事施設運営・受刑者処遇の諸問題
研究活動の概要無実の人を誤って処罰する冤罪は国家による最大の人権侵害だといえる。また、真犯人を逃すという意味で二重の不正義でもある。残念ながら現在の日本でも冤罪事件があとを絶たない。その大きな原因は、未だに自白に依存した捜査・裁判を行っているためである。このような状況は国際的にも批判され、「まるで中世の裁判だ」と揶揄されている。わたしたちは、文化的にも先進国としてふさわしい冤罪を生まない刑事司法制度をつくらなくてはならない。そのためにはまず、警察による長期間の拘禁と長時間の過酷な取調べにより虚偽の自白を生み出す代用監獄制度を廃止し、自白に依存しない捜査・裁判を行う必要がある。また、科学的な捜査や鑑定についても、新たな誤判・冤罪を生まないように気を配る必要があろう。
以上のような冤罪の原因究明や防止策について、国際的基準や諸外国の例なども参考にしつつ研究を行っている。また、刑事施設運営、受刑者処遇の問題等、刑罰政策のあり方についても研究を行っている。- 希望する
連携内容 -
- 冤罪・誤判の防止策の構築
- 刑事司法と科学の関係のあり方
- 刑事施設運営・受刑者処遇の問題
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教育推進機構 基盤教育センター
- 准教授
那 須 浩 郎
- 研究分野
考古植物学、環境考古学、古植物学
- キーワード
植物遺体、種子,果実、古環境、農耕,ドメスティケーション,古代文明
- 研 究
テーマ -
- 栽培植物の進化と農耕の起源
- 文明の盛衰と環境変動
- 人と植物の関係史
研究活動の概要遺跡から出土する植物の種子や果実から、人と植物の関係史を調べています。特に,農耕の始まりについて興味があります。日本列島の農耕の始まりは弥生時代ですが、縄文時代にダイズとアズキが日本列島でも独自に栽培化( ドメスティケーション) された可能性があり、研究を進めています。中米ではトウモロコシを基盤としたマヤ文明が繁栄しましたが、マヤ文明がどのように発祥し、衰退したのか、トウモロコシ農耕の発達や環境変動との関係から研究しています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺跡出土植物種実の同定・分析
- 埋土種子を利用した生態系の復元
- 種子を利用した教育や展示、デザイン
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教育推進機構 基盤教育センター
- 准教授
林 美 帆
- 研究分野
日本近現代史、環境教育学、アーカイブズ学
- キーワード
公害資料館、協働、ESD、パブリックヒストリー、近代家族
- 研 究
テーマ -
- 困難な過去の継承
- 公害地域の再生
- 公害資料館のネットワーク など
研究活動の概要困難な過去は、『大量の死』にまで至るような破局的な事象であり、被害は死者だけでなく生存者(サバイバー)にも及びます。これは、戦争や公害の被害、ハンセン病の隔離政策や公害の被害などが当てはまります。そして、その被害は複雑な加害―被害関係をはらむため、事象の『解釈=意味づけ』が立場により分裂しやすく、経験の継承が難しいという問題を抱えています。私は、協働やESDの概念を元に、対話できる場を作り、パブリックヒストリーの実践を行い、困難な過去の経験継承の研究を深めています。
- 希望する
連携内容 -
- ESDやSDGsのパートナーシップ
- 公害経験の伝承、観光
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教育推進機構 基盤教育センター
- 准教授
平 松 直 哉
- 研究分野
可換環論
- キーワード
加群論、コーエン・マコーレー加群、退化
- 研 究
テーマ -
- 可換環上の表現論 など
研究活動の概要可換環論の対象であるコーエン・マコーレー加群は1986年にアウスランダーによって「個数の有限性とそれを定める可換環の幾何学的な性質」の関係が見出されて以来、代数幾何学と多元環の加群論を結ぶ重要な対象として研究されています。コーエン・マコーレー加群は有限次元多元環上の有限生成加群の自然な高次元化にも位置付けられ、私はコーエン・マコーレー加群の加群論(環上の線形代数)的側面に興味を持って研究を進めています。
現在、コーエン・マコーレー加群の圏に関手圏を用いて幾何学的構造を導入し、幾何学的な構造からコーエン・マコーレー加群の表現型について研究を行っています。- 希望する
連携内容 -
- 可換環上の加群論に関する研究
- 数学(高等専門学校課程程度)に関する指導に関する研究
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教育推進機構 基盤教育センター
- 講師
石 原 勇 次 郎
- 研究分野
発育発達学、健康科学
- キーワード
身体組成カテゴリー、体力・運動能力、思春期
- 研 究
テーマ -
- 発育発達を考慮した体力・運動能力評価の確立
- 発育期における身体組成の基準値、標準値の検討 など
研究活動の概要個々の発育発達を考慮した体格・体力評価法の確立は、学校保健上重要な課題です。特に、体格形成が終盤を迎える思春期後期(高校生)にとって、体格に見合った体力の獲得は将来の健康という観点において重要であると考えられます。しかしながら、従来の体力評価は体力を過大(もしくは過少)評価している問題があります。今後、個々の体格を考慮し、かつ教育現場で実用可能な新しい評価法の開発が求められます。これまで研究では脂肪量と除脂肪量の組み合わせから新しい体格評価(身体組成カテゴリーモデル)を提案しています。今後、このモデルの有効性や体格別の体力・運動能力評価を検討し、その評価表の妥当性を検証し、教育現場へ展開を考えております。
- 希望する
連携内容 -
- 発育期を対象とした身体組成学的な研究
- 体力・運動能力評価の開発
- カテゴリーモデルと健康との関連 など
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教育推進機構 基盤教育センター
- 講師
入 江 祐 加
- 研究分野
19世紀ドイツ思想、解釈学、歴史主義
- キーワード
歴史主義、解釈学、精神科学、記述的心理学、反省、客観性
- 研 究
テーマ -
- 歴史主義の思想における客観性の概念の解明
- 伝記、自伝、自画像などの自己反省的な表現からもたらされる理解の解明
- 近現代のドイツにおける多様性の研究 など
研究活動の概要当初は「自分を語ること」(自伝、日記、自画像等)に伴う反省行為が人間の人格形成にいかなる影響をもたらすかに関心があり、精神分析やドイツ表現主義、現象学などの本に触れつつ、美術教育を実践してきました。思想研究と同時に自らもアーティストとして表現活動を行ってきました。
この数年間は一貫して19世紀ドイツの哲学者ヴィルヘルム・ディルタイの人文科学および社会科学の構築をめぐる問題に取り組んでました。ディルタイを通して宗教や美学などにも研究対象を広げ、まさに人文科学・社会科学を全体から見渡した視点で研究を行っております。
今後は18世紀から20世紀までの「解釈学」を統合的に捉えることを目指し、日本国内でいまだに一部分しか究明されていない解釈学という分野を解明していきたいです。解釈学という分野は、ヘルダー、ドロイゼン、ディルタイなどの伝統的解釈学から、ハイデガー、ガーダマーなどの新しい解釈学まで幅広く展開されており、いまだに何が解釈学かということが判然としていません。さらに、ドイツ観念論、新カント派、ニーチェ、リクールやデリダなどのフランス現代思想、精神分析なども解釈学に関連するものとして扱うならば、解釈学を究めるためには、専門内外の広く深い知識が欠かせず、心理学や医学、歴史学の専門家とも交流していく必要があると感じています。
- 希望する
連携内容 -
- 解釈学と現象学の関係性の解明
- 近現代における自然主義的な思想を倫理や規範の構築につなげていく試み
- 多様性を生かしたドイツ語教授法の構築
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教育推進機構 基盤教育センター
- 講師
西 川 憲 一
- 研究分野
英語教育学、第二言語習得論(SLA)、学修(学習)支援
- キーワード
SLA, EAP/ESP, 教科指導法, 動機づけ、自律的学習者育成
- 研 究
テーマ -
- 積極的なリーディングを促すための指導法
- メディアを活用した言語指導
- 学士課程教育における外国語教育の位置づけ
- 学習者中心の英語教育とは
研究活動の概要英語教育学を専門とし、中学・高等学校等での教授実践経験から、どのようなアプローチを行うことで英語学習者がその語学力を向上させることができるか、また自律した英語学習者になりうるかということについて、各学習段階別にさまざまな観点から研究を行っています。
例えば、大学のような高等教育段階においては「情報収集」としてさまざまな文献を読む必要がありますが、その際どのような点(文法、語彙、背景的知識など)に留意して読み進めると効果的に情報収集を進めていくことができるか、またそれは学習者特性によって変動はあるのかといったことを解明したいと思っています。また、動機づけや理解促進のツールとして、あるいは英語を苦手とする学習者へのリメディアル的アプローチの手段として、音楽や映画などのメディアをどのように英語教育に効果的に取り入れていくかについても研究を行っています。
加えて、C. K. Ogdenが「発見した」としている”BASIC English”は当時の国際化を視野に入れて英語の持つ言語的特徴を巧みに取り込んだもので、時を経てもその発想と成果は今でもとても有意義なもので広く影響を与えています。このBAISC Englishの発想を基に、英語非母語話者向けの学習教材を将来的には作成できたらと考えています。- 希望する
連携内容 -
- 効果的なリーディング指導についての研究
- メディアを活用した言語指導
- 学習支援体制についての研究
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教育推進機構 基盤教育センター
- 講師
野 間 川 内 一 樹
- 研究分野
リーダーシップ教育、伴走型自立支援
- キーワード
リーダーシップ、フォロワーシップ、学生支援、目標達成
- 研 究
テーマ -
- フォロワーシップ教育を導入したリーダーシップ教育
- フォロワーを意識したリーダーシップ
- 伴走による自立支援 など
研究活動の概要かつてのリーダーは、フォロワーを管理することが役割りでしたが、これからの社会では、リーダーとフォロワーの協働により組織の目的を達成することがリーダーの役割りとなります。したがって、リーダーシップを発揮するうえでも、フォロワーやフォロワーシップについて学んでおく必要があります。企業が新入社員に求める人材像にはフォロワーシップの要素が含まれます。
このように、これからの社会ではリーダーシップの修得が重要になりますが、リーダーシップの修得には自らの姿勢や行動を変化させていくことが必要になります。自らの行動を振返り、無意識の発言や行動に気づき、自らを変化させていくことが必要です。
リーダーシップ教育を通して、他者との関係を築くこと、自らを成長させること、自立していくことに関する研究をしています。- 希望する
連携内容 -
- キャリア支援
- キャリア教育
- 個人の成長に関する研究 など
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教育推進機構 基盤教育センター
- 助教
河 合 史 菜
- 研究分野
舞踊教育(体育及び身体教育学)
- キーワード
ダンス学習・指導法、動きの捉え方、身体表現
- 研 究
テーマ -
- ダンス学習において学習者が捉えるイメージと動き
- 身体表現を引き出す指導法 など
研究活動の概要ダンス学習において、学習者が捉えるイメージと動きについて研究しています。また、身体表現を引き出す指導法について研究しています。創造的な身体表現の実現へ向けて、学習者がどのようなイメージを感受・想起するか、どのような動きがあらわれるかなど、イメージと動きの関係について検討しています。また、今後、ダンスを含む運動・スポーツにおける、学習者の学びや指導法の研究を、発展させたいと考えています。
- 希望する
連携内容 -
- 舞踊教育に関する研究
- 表現活動の実践的な研究