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教育学部 中等教育学科
- 教授
荻 原 桂 子
- 研究分野
日本近現代文学、日本児童文学、ジェンダー
- キーワード
村上春樹、宮沢賢治、田村俊子
- 研 究
テーマ -
- 物語論・言語行為論による文学の解明
- 日本児童文学における言語表現の特徴
- 戦時上海における言語空間の総合研究 など
研究活動の概要ジェンダーという概念は、文学・文化研究の中に組み込まれ、ジェンダー以外のさまざまな差異との関係性をふまえ、複合的に機能する様態としてとらえられています。日本近代文学における女性作家の草分けといわれる田村俊子(1884~1945)は1938年に上海に渡り、1942年5月15日、中国人女性のために中国語雑誌『女声』を主宰創刊しました。俊子客死後の7月15日まで発行された『女声』の言語空間には、多くの日本人文学者と中国人文学者が組み込まれています。緊迫した国際情勢を背景に展開した両国の言語行為を解読することによって、戦時上海における『女声』をめぐる言語空間をジェンダー・システムの可変性から研究しています。
- 希望する
連携内容 -
- 日本近現代文学の研究(夏目漱石・村上春樹など)
- 日本児童文学の研究(宮沢賢治・新美南吉など)
- ジェンダー研究全般(田村俊子・張愛玲) など
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教育学部 中等教育学科
- 教授
奥 西 有 理
- 研究分野
異文化間教育学、異文化間心理学、英語教育学
- キーワード
異文化理解、異文化接触
- 研 究
テーマ -
- 外国人児童生徒との接触を通したホストの異文化理解
- 英語教育を通した異文化理解教育の実践
- 地域社会における多文化共生
研究活動の概要心理学と教育学、英語教育学の観点から、異文化接触・異文化受容に関する研究を行っている。日本においても、2070年には外国人の総人口に占める割合が10.8%に拡大することが予想されており(厚生労働省, 2023)、地域の外国人との共生に関する対策が今後ますます求められるようになってる。英語教育とあわせて異文化理解教育の推進に貢献できるよう、異文化間心理学・異文化間教育実践研究を推進する。
- 希望する
連携内容 -
- 地域社会における多文化理解教育の実践と効果の検証
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教育学部 中等教育学科
- 教授
竹 野 純 一 郎
- 研究分野
英語教育
- キーワード
リスニング、世界諸英語、英語(科)教育法
- 研 究
テーマ -
- 復唱速度や処理速度に着目したリスニング研究
- 世界の国や地域の英語使用の実態についての検証
- 英語の語順を意識した速読と聴解力の関係の研究 など
研究活動の概要英語教育全般に関心がありますが、主に復唱速度や処理速度に着目したリスニング研究を行ってきました。国際英語論の知見を交え、世界の国や地域の英語使用の実態についても検証しています。英語の語順を意識した速読と聴解力の関係に関する研究にも興味があります。現在は、学習指導要領の改訂にともなう小学校・中学校・高等学校での英語科教育の変化、そして大学での英語教員育成のあり方について研究を進めたいと考えています。
- 希望する
連携内容 -
- リスニング研究
- 国際英語論の知見を交えた世界の英語使用に関する研究
- 英語(科)教育研究全般 など
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教育学部 中等教育学科
- 教授
Datta Shammi
- 研究分野
教師教育、IB、Japan Studies、日本学 (日本の歴史・文化と地域創生)
- キーワード
主体的学習、探究、国際バカロレア、地域活性、アニミズム
- 研 究
テーマ -
- 探究を基盤としたグローバルスタンダードの学習・教授法
- 日本とインドにおけるIB教育
- 地域創生の事例分析
- 日本の仏教・神道とヒンズー教におけるアニミズム
研究活動の概要探究を基盤とした有意義な学びにおいて教師の役割とは何か。教師は教えるべきか?学びをファシリテートするべきか?それとも両方か? 対話的で主体的な学びにおいて学習者がどのようにして学びと評価のco-ownershipをとっていけるか。教師教育分野においてはこれらを主たる研究テーマ、「探究問い」としています。
日本学・社会科教育研究においては以下を研究活動しています。伝統文化遺産を活かした地域活性とビジネスモデルがどのようにして地域創生につながるか。日本の多くの地域にで死活問題とまで言われるこの分野の具体例をどのようにして中等教育、日本語教育や日本の現代事情教育に盛り込めるか。
神道とヒンズー教におけるアニミズムの比較研究と、日本の仏教に見え隠れするアニミズムも研究テーマにしています。- 希望する
連携内容 -
- 探究を基盤としたグローバルスタンダードの教育とそれを可能とする教授方法
- 国際バカロレアの趣旨を踏まえた教育
- 地域活性とビジネスモデル
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教育学部 中等教育学科
- 准教授
奥 野 新 太 郎
- 研究分野
中国古典文学
- キーワード
元朝文学、金朝文学、文学批評、中国文学史
- 研 究
テーマ -
- 王朝交替と文学史
- 中国古典文学の解釈法
- 日本漢学と漢文教育 など
研究活動の概要■
中国古典文学研究の中でも研究蓄積の少ない13~14世紀の詩文を中心に研究している。特に、王朝交替が当時の人々の文学活動にもたらした影響に関心がある。■
五元詩四大家の文学研究。■
『中州集』の研究。■
解釈学や言語学などの考え方を取り入れ、中国古典文学研究における作品解釈の手法やあり方について、新たな可能性を摸索している。■
日本漢文学の研究。■
漢文教育の研究。- 希望する
連携内容 -
- 郷土史研究
- 国語教育 など
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教育学部 中等教育学科
- 准教授
笹 井 香
- 研究分野
日本語学、文法、現代語の表出文
- キーワード
体言を骨子とする非述定文、表出文
- 研 究
テーマ -
- 体言を骨子とする非述定文の総体的な把握
- 文の種類としての表出文
研究活動の概要現代語の表出文をテーマに研究を行っています。現代語の研究は、モノについての情報の伝達を目的とする述定文を中心に行われてきました。そのため、文の種類としての表出文の研究はあまり多くはありません。表出文とは、モノについての情報の伝達そのものを目的とはしない文のことです。例えば、非常に美しい花を見て感動したときに思わず発せられる「きれいな花!」のような感動文があります。感動文は話し手の感動を表現することを専らとする形式をもった文で、句的体言という構造を備えています。また、罵る場面で発せられる「ばかやろう!」のような文も、レッテル貼り文という表出文の一種です。まだ表出文を体系的に捉えた研究はないため、感動文やレッテル貼り文以外に表出文にはどのような種類があるのかを把握し、表出文の構造を明らかにしたいと考えています。これにより、現代語の文の構造を述定文に偏ることなく総体的に捉えることを目指しています。
- 希望する
連携内容 -
- 古典語における情意を表出する文の研究
- 日本語以外の言語における情意を表出する文の研究
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教育学部 中等教育学科
- 講師
井 浪 真 吾
- 研究分野
国語科教育、中世説話
- キーワード
古典(古文)教育、戦後古典(古文)教育史、古文教材、中世説話集
- 研 究
テーマ -
- 古典(古文)教育の意義に関する研究
- 古文教材開発に関する研究
- 中世言語場における『宇治拾遺物語』の表現性 など
研究活動の概要古典(古文)教育の意義や授業に関する研究を行っています。戦後まもなくの頃、優れた古典(古文)教育実践者は優れた日本古典文学研究者でもありました。しかし、各々の分野における研究の進展とともに、両者の間には懸隔が認められるようになりました。そして現在、古典の授業や古典自体の要不要が問われています。戦後から現在に至るまでの古典教育史をたどり、また、同時代的な情況も視野に入れた上で、古典(古文)教育の意義を捉え直しています。また、捉え直した古典教育の意義を踏まえ、中学校高等学校での教員経験も活かしながら、古典(古文)の授業のあり方も再考しています。加えて、『宇治拾遺物語』の表現性分析も行っています。最終的には『宇治拾遺物語』を一つの窓として、中世言語場のあり様を解明しようと考えています。
- 希望する
連携内容 -
- 中学校高等学校の出前授業
- 中学校高等学校の教員研修 など
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教育学部 中等教育学科
- 講師
西 野 友 一 朗
- 研究分野
英文学
- キーワード
フルク・グレヴィル、イギリス・ルネサンス、英詩、戯曲
- 研 究
テーマ -
- フルク・グレヴィル後期詩作品における政治批判について
研究活動の概要イギリス・ルネサンス期(16・17世紀)の文学作品を研究しています。特に、エリザベス1世とジェイムズ1世の時代に宮廷で活躍したフルク・グレヴィル(Fulke Greville, 1554-1628)の作品を実証主義的に分析し、作品に内包されたグレヴィルの政治的思想を探っています。作品を解釈する際に大英図書館に所蔵されている作品の原稿 (Warwick Manuscripts) を参照し、そこに残されたグレヴィル直筆の加筆修正箇所を分析することで、作品の創作過程も探っています。
- 希望する
連携内容 -
- 英米文学に関する研究全般
- 英米文学作品を基にした教材開発
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教育学部 中等教育学科
- 講師
藤 城 孝 輔
- 研究分野
映画学、英語学
- キーワード
東アジア映画、沖縄文化、アダプテーション、映像翻訳、演劇批評
- 研 究
テーマ -
- 日本復帰以降の沖縄映画
- アダプテーションと文化的越境
- 映画における記憶と歴史の表象 など
研究活動の概要現代の東アジア地域の映画、特に1972年の日本復帰以降の沖縄の映画作家および沖縄表象に注目し、文化的アイデンティティーや越境の問題に取り組んでいます。近年では村上春樹作品のアダプテーションに見られるトランスナショナリズムに関する研究も行っています。
画像: 映画カメラ (The Cinema Museum, London)- 希望する
連携内容 -
- 沖縄の映画文化
- リメイク、映画化、間テクスト性
- 映画と文化的越境 など