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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
池 谷 祐 幸
- 研究分野
園芸学、栽培植物分類学
- キーワード
樹木、集団遺伝学、栽培品種
- 研 究
テーマ -
- 栽培植物と野生植物の交雑
- 野生化栽培植物の集団遺伝学
- 植物の栽培品種の遺伝子型解析
- 栽培培物の命名、名称に関する問題
研究活動の概要分子マーカーを用いた栽培植物と野生植物の交雑、特に、近代以前に渡来して野生化したため自生植物との区別が付きにくくなった植物の研究を行っています。また、分子マーカーを用いて植物の栽培品種の遺伝子型を解析し、品種の異同、識別、由来の推定などの研究を行っています。この他に、栽培植物の命名法を制定する国際委員会のメンバーとして、栽培培物の命名、名称に関する問題を研究しています。
東京大学小石川植物園に植栽されている‛ソメイヨシノ’のうちの1個体の花。‛ソメイヨシノ’の遺伝子型は単一であることを分子マーカーで実証したが、この個体だけは‛ソメイヨシノ’とは遺伝子型が異なり、親子関係にあることが判明した。- 希望する
連携内容 -
- 農作物、栽培植物の在来品種の収集と解析
- 野生の有用植物の保全と管理
- 在来ないし新規農作物、栽培植物の利用、開発
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
大 橋 唯 太
- 研究分野
局地気象学、生気象学、都市気候学、大気環境学
- キーワード
局地風、熱中症、ヒートアイランド、大気汚染
- 研 究
テーマ -
- 海陸風など局地風の発生メカニズム
- 熱ストレスの地域差に関する実態調査と数値シミュレーション
- 瀬戸内海気候と熱ストレス・農作物の関係
研究活動の概要地域特有の気象現象や気候状態を捉え、それらが人の生活活動や農作物などに与える影響を考える研究に取り組んでいます。これまで、日本各地で気象観測を実施すると同時に、コンピューターを用いた数値シミュレーションを行うことで、研究の可能性を広げています。
- 希望する
連携内容 -
- 熱中症など人体熱ストレスの評価
- 気候が農作物に与える影響
- 地域の局地的な気候や気象 など
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
亀 崎 直 樹
- 研究分野
主にカメ類を中心とした爬虫類学
- キーワード
カメ、ウミガメ、砂浜環境、外来種、陸水生態
- 研 究
テーマ -
- ウミガメ類の自然史に関する研究
- ウミガメ類・淡水カメ類の保全に関する研究
- ため池や小河川の外来種防除の研究
研究活動の概要主に日本に生息するウミガメ類や淡水カメの自然史や生活史に関し、生態学、行動学、遺伝学的手法を駆使して調べている。特に、西日本の太平洋岸や南西諸島の砂浜海岸におけるウミガメ類の産卵や環境、漁業で混獲されるウミガメから知ることのできる彼らの生態、さらに西日本のため池や小河川に侵入したミシシッピアカミミガメの生態や防除について研究を行っている。また、神戸市立須磨海浜水族園と協力し、飼育下での動物行動や動物が人に与える精神的効果についても研究を実施している。
- 希望する
連携内容 -
- 砂浜生態系への影響を最小限に抑える護岸など海岸改修の手法の研究
- ミシシッピアカミミガメの防除に関する研究
- ニホンイシガメの保全に関する研究
- 水族館飼育生物を用いた心理学的、教育学的研究
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
佐 藤 丈 晴
- 研究分野
土砂災害、砂防、道路防災、防災対策、インフラ整備
- キーワード
ソフト対策、警戒避難、ハザードマップ
- 研 究
テーマ -
- 土砂災害発生予測技術の開発
- 土砂災害発生の危険度評価技術の開発
- 住民の自主避難システムの開発
研究活動の概要土砂災害の発生が「いつ」「どこで」発生するかを研究しています。
下記は、地域で自主的な避難を実施するための雨量計システムです。地域で自分たちの基準値を設定し、自分たちの都合に合わせた避難を行うことで、適切な防災体制を構築することが可能になります。- 希望する
連携内容 -
- 防災に関する新技術の開発(建設・地質コンサルタント)
- ビッグデータを用いた防災解析技術の開発(AI技術を有する情報システム企業)
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
高 橋 亮 雄
- 研究分野
脊椎動物化石の系統・分類
- キーワード
古脊椎動物学、古動物地理学、考古動物学
- 研 究
テーマ -
- 陸生脊椎動物の系統分類(分類・同定;系統解析)
- 遺跡産の脊椎動物骨遺存体の分類・同定
- 古地理仮説の構築・検証
研究活動の概要当研究室では、脊椎動物の化石(骨や歯の遺存体)に認められる形態形質を対象として、分類学的および系統学的評価を行い、対象動物の進化や過去における動物相の特徴や変化を明らかにし、さらに層序や年代学的データとあわせて古環境の変化などについて考察しています。
- 希望する
連携内容 -
- 脊椎動物骨または化石の分類・同定 ◎遺跡産動物骨の同定
- 脊椎動物の骨格標本の作製と博物館展示
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
富 岡 直 人
- 研究分野
環境考古学、古生態人類学
- キーワード
動物遺存体、骨、貝殻
- 研 究
テーマ -
- 遺跡出土硬組織(骨格・貝殻)の同定・分析
- 貝殻成長線分析
研究活動の概要遺跡から出土する動物遺存体は当時の人類の採集狩猟漁労活動の反映と考えられるとともに、彼らの周辺にある環境の状況とそれをどのように人類が利用したかを推し量る題材となる。
遺跡から出土した動物の遺体(動物遺存体と呼ぶ)は、全て分析・同定する対象になるので、広く浅く同定する知識が要求されるため、遺跡以外でも動物の硬組織らしい物質が出土した時に研究相談を受ける機会がある。
なかでも、軟体動物門の貝殻について同定と化学分析をする機会が多く、それについてはより深めたアプローチを実施している。近年は研究協力者の援助を受け、酸素・炭素安定同位体比の分析に取り組みつつある。- 希望する
連携内容 -
- 遺跡出土硬組織(骨格・貝殻)の同定・分析
- 貝殻成長線分析
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
中 村 圭 司
- 研究分野
生物学
- キーワード
昆虫、生活史、季節適応
- 研 究
テーマ -
- 昆虫の生活史適応の実験的解析
- 環境変化が生物に及ぼす影響の解析
- 両生類の成長におよぼす環境要因の解析
研究活動の概要地球上で最も種数の多い生物である昆虫は、多様な環境に適応して生活しています。しかし地球上の環境は季節によって大きく異なります。特に冬の寒さを耐えるということは、ほとんどの昆虫にとってとても重要なことになります。温帯地域の昆虫は生きていくことが困難な時期が来ることをあらかじめ予測し、季節によって大きく生活パターンを変化させて生きています。これらの昆虫が厳しい季節の訪れをいかにして予測し、そして乗りきっているのかについて、フィールドワークと室内での飼育実験の両方から調べています。また、水生生物と河川の環境の関係や、都市の温暖化が昆虫の活動時期、分布域に与える影響についても研究を進めています。
- 希望する
連携内容 -
- 生物や生態系の保全
- 害虫の生活史の解析
- 温暖化等の環境変化が生物に及ぼす影響の解析
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
能 美 洋 介
- 研究分野
地形地質学
- キーワード
花崗岩、岩石、地層、地形、DEM、GIS
- 研 究
テーマ -
- 花崗岩等珪長質マグマの発生と定置に関する研究
- 岡山県内に分布する地層や岩石の成立に関する研究
- 各種石材等の文化地質学的研究 など
研究活動の概要瀬戸内海沿岸地域など、西南日本に広く分布している花崗岩について、フィールドワークを主な研究手段として、岩石学的な研究を行なっています。対象は、花崗岩以外にも、凝灰岩類や塩基性火成岩類も取り扱います。研究ではGISなどの情報地質学的手法を利用します。また、花崗岩の風化や地形形成、石材利用などの研究にも取り組んでいます。
- 希望する
連携内容 -
- 岡山県内の地質・地形に関する調査・研究
- 地形解析を中心としたGISの利用に関する研究・技術開発
- 石材等に関する文化地質学的研究 ほか
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生物地球学部 生物地球学科
- 教授
福 田 尚 也
- 研究分野
天文学、天文教育、データ可視化
- キーワード
天文教育、3D立体視、流体シミュレーション
- 研 究
テーマ -
- 誘発的星形成の研究
- 四次元デジタル宇宙シアターの構築
- 光赤外天文学、電波天文学
研究活動の概要太陽をはじめとする恒星や、地球をはじめとする惑星がどのような条件で生まれ、星へと成長してきたか、他の天体はどうなっているかといった疑問を明らかにするため、星・惑星形成の天文現象を観測と理論の両方から検証しています。特に星団形成の過程において、大質量星による誘発的星形成に着目しています。
天文教育の観点からは、星空案内人資格認定講座や四次元デジタル宇宙シアターの構築と運営を行っています。- 希望する
連携内容 -
- 天文教育
- 3D立体視可視化システム
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生物地球学部 生物地球学科
- 准教授
木 寺 法 子
- 研究分野
動物生態学、動物行動学、保全生態学
- キーワード
湿地、両生類、爬虫類、島嶼
- 研 究
テーマ -
- 両生類/爬虫類の生態・行動に関する研究
- 海棲爬虫類の進化生態学的研究
- 人間活動による水田生態系への影響評価 など
研究活動の概要時空間的に変動する湿地環境において生物がどのように対応し個体群を維持しているのか、両生類と爬虫類、特にカエルとヘビの行動や生態を調べることでその実態を明らかにしようとしています。水田棲カエル類については、その分布・繁殖フェノロジー・生活史の地理的変異について調べ、農地環境の改変や農事暦といった人間活動がどのような影響をもたらすか、進化・生態・保全生物学的視点にたって解明していくことを目指しています。
- 希望する
連携内容 -
- 両生類・爬虫類の分子生物学的研究
- 湿地生物の長期モニタリング
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生物地球学部 生物地球学科
- 准教授
實 吉 玄 貴
- 研究分野
地質学、堆積学、古生物学
- キーワード
古環境解析、地質調査、化石成因論
- 研 究
テーマ -
- モンゴル中生界の地層形成過程と恐竜化石研究
- ケニア古人類化石発掘と古環境解析
- 現生河川堆積物(旭川)の時系列変化に関する研究
- 奈義町周辺に分布する中新統の古環境解析
研究活動の概要モンゴルやケニア、岡山県北部などで化石発掘に関わりながら、地質学的調査に基づいて古環境の復元を行っています。また産出化石と産出層の関係から、小動物(小型脊椎動物化石や昆虫類化石、無脊椎動物化石など)を含めた当時の生態全体の復元も行っています。化石標本を用いた、展示・ワークショップ・講演会など、生涯学習活動も積極的に行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 岡山県内の堆積層調査
- 県内の沖積平野ボーリング調査(平野の堆積作用解明)
- 地球環境変遷や化石標本を用いた生涯学習活動
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生物地球学部 生物地球学科
- 准教授
武 山 智 博
- 研究分野
動物生態学、行動生態学、景観生態学、景観遺伝学
- キーワード
生態系、生物多様性、水生動物
- 研 究
テーマ -
- 魚類の社会関係
- 水域環境における生態系の構造
- 水域生態系における生物多様性
- 水生生物を対象とした景観生態学および景観遺伝学
研究活動の概要魚類における社会の仕組みや個体間の社会的関係を進化的に捉える研究を進めています。特に、親が子育てを行う魚類における繁殖を巡る雌雄の駆け引きに興味を持っています。また、水域の生態系の食物網構造の解明や、種多様性を決める環境要因を明らかにするための、フィールドワークにも取り組んでいます。近年は、水田やその周辺に生息するトンボ類を対象として、局所および景観の環境の異質性が種ごとの遺伝的多様性にどう影響するのか解明したいと考えています。
- 希望する
連携内容 -
- 魚類の行動や生態、水域生態系における生物多様性
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生物地球学部 生物地球学科
- 准教授
林 昭 次
- 研究分野
古脊椎動物学、骨組織学、進化生物学
- キーワード
恐竜、哺乳類、ボーンヒストロジー、水棲適応、成長
- 研 究
テーマ -
- 恐竜の進化・生態の解明
- 四足動物の二次的水棲適応
- 脊椎動物の巨大化と小型化のメカニズムの解明 など
研究活動の概要「骨組織学(ボーンヒストロジー)」とは、骨を切断し、薄くスライスすることで、内部の組織を観察し、骨の機能や成長について研究する手法です。この手法を用いることで、従来は推定することが困難であるとされてきた、絶滅動物の成長速度、年齢、代謝、水棲適応の度合いなどの生理や生態が明らかにできることがわかってきています。私はボーンヒストロジーを用いて、恐竜類などの大型脊椎動物がどのように生活し、どのような過程を経て巨大化・小型化したのか?また陸上脊椎動物が生理・骨構造をどのように変化させることで海に再び適応し、繫栄することができたのか?といったテーマを研究しています。
- 希望する
連携内容 -
- 現生脊椎動物の研究(生態学・解剖学・病理学など)
- 地層の解析をもとにした古環境の研究
- 古脊椎動物に関する研究全般 など
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生物地球学部 生物地球学科
- 准教授
本 田 充 彦
- 研究分野
観測天文学、惑星形成
- キーワード
原始惑星系円盤、観測装置開発
- 研 究
テーマ -
- 惑星の形成過程の観測的解明
- 彗星などの太陽系小天体の起源
- 天体観測装置や手法の開発
研究活動の概要宇宙には太陽系以外にも惑星が普遍的に存在し、現在も惑星ができつつある現場があります。それが原始惑星系円盤と呼ばれる、若い形成中の星の周りに普遍的にみられる構造です。このような原始惑星系円盤を、すばる望遠鏡などを使って詳しく観測することで、地球を含む惑星や、太陽系の成り立ちや物質の起源について調べています。
また、新しい観測装置や手法を開発し、新しい切り口から惑星形成研究を切り開いていくことも進めています。
(左) HD142527という若い星の周りの原始惑星系円盤の想像図
(右) Hen3-600Aという若い星の周りかんらん石や輝石の塵が存在する証拠- 希望する
連携内容 -
- 惑星形成に関する研究
- 太陽系小天体に関する研究
- 観測装置や手法の開発研究
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生物地球学部 生物地球学科
- 准教授
宮 本 真 二
- 研究分野
地理学、環境考古学、環境史
- キーワード
災害、土地開発史、遺跡立地、地形環境変遷
- 研 究
テーマ -
- 自然環境の変遷と人間の対応関係の解明
- アジア・モンスーン地域における土地開発史の検討
- 遺跡立地環境の解析
- アジア・モンスーン地域の災害対応の比較研究 など
研究活動の概要世界各地におけるフィールド・ワークから。「時間軸と空間を意識した自然と人との関わり(=関係性)の検討」をテーマに、人文・社会や自然科学の枠にとらわれない、ヒトの顔がみえる地域研究を行っています。フィールドは、日本はもとより、アフリカ〜アジア・モンスーン地域まで多種多様な地域を対象としています。また、最近では海外での医療支援に関わるプロジェクトで、村落レベルでの地理的事象の記載研究から、国際貢献を考えています。
- 希望する
連携内容 -
- 防災地図の作成
- 防災活動支援 など
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生物地球学部 生物地球学科
- 准教授
矢 野 興 一
- 研究分野
植物系統分類学
- キーワード
被子植物、多様性、系統、分類
- 研 究
テーマ -
- 東アジアで多様化した被子植物の系統分類学研究
- 絶滅危惧植物の保護・保全に関わる基礎研究
研究活動の概要野外現地調査と実験室でのマクロレベル・ミクロレベルの研究にもとづき、ヒマラヤから中国を通して日本列島で多様化した被子植物の類縁関係やその起源についてを明らかにしています。
- 希望する
連携内容 -
- 自然保護
- 保全事業
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生物地球学部 生物地球学科
- 講師
志 藤 あずさ
- 研究分野
地震学、地球物理学
- キーワード
地震波、地球内部構造、トモグラフィー、海洋リソスフェア、内陸地殻
- 研 究
テーマ -
- 海洋リソスフェアの地震学的構造と生成・成長過程
- 地震波速度・減衰トモグラフィー
研究活動の概要半径6371 kmの地球において、これまでに人類が掘削によって到達した深さは地表からわずか12 km(半径の0.2%)。地球の内部は宇宙より遠いとも言えます。私は地震波を解析し、直接見ることのできない地球深部の様子を探る研究をしています。地震波の伝わり方を調べることで、温度やマグマ・流体の存在などを明らかにし, 地球のダイナミクスを考えます。
- 希望する
連携内容 -
- 沈み込む海洋プレートの構造と沈み込み帯の地震の関係
- 活火山の深部構造
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生物地球学部 生物地球学科
- 講師
千 葉 謙 太 郎
- 研究分野
古脊椎動物学、系統分類学、骨組織学
- キーワード
恐竜、古生物の成長、化石
- 研 究
テーマ -
- 恐竜、特に角竜の分類・進化
- 動物の成長からみるマクロ進化
- 絶滅動物の成長復元 など
研究活動の概要動物の骨の中には、木の年輪のような成長輪が観察されることが知られており、これに基いて絶滅した動物、特に恐竜の成長の研究が盛んに行われています。生物の成長は、生理学的・生態学的側面との結びつきが強いため、成長研究を通して化石の外部形態からでは得ることが難しい情報を得ることが期待されます。私は、フィールドワークや世界中の博物館での標本観察から得られた、骨の形態や成長段階などの情報を組み合わせ、古脊椎動物、特に恐竜の分類や進化、生態を研究しています。
- 希望する
連携内容 -
- 現生動物の成長研究
- 現生動物・化石動物の骨・殻・歯の化学分析
- 骨内部構造のイメージング技術
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生物地球学部 生物地球学科
- 講師
洪 惠 媛
- 研究分野
考古学、東アジア考古学、公共考古学
- キーワード
石器、使用痕、遺跡活用
- 研 究
テーマ -
- 後期旧石器時代の開始期の解明
- 石器の痕跡・機能推定 など
研究活動の概要日本列島の後期旧石器時代は石刃石器群と代表され、後期旧石器時代の始まりと石刃は密接な関係があります。また石刃と共に後期旧石器時代を代表する石器の一つがナイフ形石器であり、このナイフ形石器の地域的な出土様相と石器群の特徴を通して様々な編年案が提示されています。また後期旧石器時代前半期には石刃技術が完全に定着されていない時点で、縦長剥片及び剥片を活用した技術も確認されています。ただし、これらを通して様々な前半期編年が行われているが、研究者ごとに非常に多様な編年案が提示されていて混乱している部分もあります。その経緯から多様なアプローチとして、石器の機能、使用痕分析、痕跡学的観点から日本列島や東アジアの後期旧石器時代前半期石器群の性格を再考します。
- 希望する
連携内容 -
- 古人類学的遺伝子の研究
- 認知考古学
- 古環境・気候の研究 など