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理学部 臨床生命科学科
- 教授
片 岡 健
- 研究分野
細胞生物学、細胞培養学、再生医学
- キーワード
細胞培養、三次元培養、スフェロイド
- 研 究
テーマ -
- 組織幹細胞の三次元培養
- スフェロイド形成の人工的制御
- 細胞培養技術評価システムの開発 など
研究活動の概要三次元培養により形成された上皮細胞スフェロイドは、ほとんどの細胞が増殖を停止します。我々は人工的な介入により、スフェロイド形成中の細胞増殖や分化誘導をコントロールする研究をおこなっています。また細胞培養技術の標準化を目指し、動画を用いた技術評価システムの開発を進めています。
- 希望する
連携内容 -
- 細胞培養技術評価システムの開発 など
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理学部 臨床生命科学科
- 教授
片 山 誠 一
- 研究分野
細菌学、細菌分子遺伝学
- キーワード
ウェルシュ菌、α毒素産生調節、フィブロネクチン結合タンパク質、線毛
- 研 究
テーマ -
- ウェルシュ菌のα毒素(ホスホリパーゼC)遺伝子プロモーター上流に存在する
- phased A-tracts配列のα毒素産生への影響を調べ、この配列の役割を解明する研究
- ウェルシュ菌フィブロネクチン結合タンパク質の同定と機能解析
- ウェルシュ菌の新規線毛の研究 など
研究活動の概要ウェルシュ菌(<i>Clostridium perfringensi>)は、ガス壊疽や食中毒を起こす病原細菌です。α毒素(ホスホリパーゼC)は、ガス壊疽の病原因子として知られています。この毒素遺伝子の発現調節は複雑であることがわかってきています。この遺伝子のプロモーター上流に存在するphased A-tractsがRNAポリメラーゼのαサブユニットC末端ドメインのどのアミノ酸と相互作用しているか示しました。今はこの配列がα毒素産生に影響を与えるか調べています。またウェルシュ菌の付着因子としてフィブロネクチン結合タンパク質と線毛の研究を行っています。近年、自己溶解酵素オートリシンが、フィブロネクチン結合タンパク質の一つであることがわかりました。また共同研究により線毛の構成タンパク質であるCppAの立体構造を決定することができました。
- 希望する
連携内容 -
- phased A-tracts DNAやフィブロネクチン結合タンパク質の立体構造解析や線毛の免疫電子顕微鏡像の解析など
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理学部 臨床生命科学科
- 教授
木 場 崇 剛
- 研究分野
消化器病学、臨床腫瘍学
- キーワード
消化管臓器、再生、増殖、発癌
- 研 究
テーマ -
- 消化管臓器における再生・増殖に関わる神経因子の役割の解明 など
研究活動の概要これまで消化器病専門医として各種消化器内視鏡検査並びにがん薬物療法専門医として各種癌腫の抗癌剤治療に関する臨床および研究に従事しておりました。また、膵B細胞の再生および増殖の神経因子の役割を研究テーマとしてきました。膵B細胞の増殖因子としては、多くの遺伝子の関与が指摘されていますが、神経因子が膵B細胞の増殖の影響を与えているという報告は、私の研究室以外には見当たりません。新たな視点から膵B細胞の再生および増殖に道を開き、糖尿病患者や膵臓癌患者に福音をもたらしたいと考えております。
- 希望する
連携内容 -
- 消化管臓器の再生・増殖に関わる臨床応用に向けた各種研究開発 など
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理学部 臨床生命科学科
- 教授
辻 極 秀 次
- 研究分野
再生医療、腫瘍
- キーワード
硬組織(骨、軟骨、歯)、幹細胞、再生、微小環境
- 研 究
テーマ -
- 骨や歯等の硬組織を主体とした再生医療
- 腫瘍実質および間質との細胞間相互作用解明
- 腫瘍微小環境の解明と新規治療法の開発
研究活動の概要骨粗鬆症、変形性関節症、歯周病など硬組織に関連した疾患は多く、また高齢化社会の到来によって患者は増加しつつあります。本研究室ではこれら疾患の治療を目的として、成長因子、細胞外微小環境、幹細胞の3つをキーワードに硬組織(骨、軟骨、歯)再生研究を展開しています。
- 希望する
連携内容 -
- 骨粗鬆症予防薬など有用物質の探索
- 新規生体材料の開発
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理学部 臨床生命科学科
- 准教授
橋 川 直 也
- 研究分野
分子生物学、神経科学
- キーワード
脳機能、遺伝子発現、タンパク質ミスフォールディング
- 研 究
テーマ -
- 精神障害発症機序の解明・治療に関する研究
- 様々な疾患における分子シャペロンの役割
- 記憶・感覚における分子シャペロンの役割 など
研究活動の概要タンパク質は立体構造を形成することでその機能を発揮します。立体構造を形成するために必要なものとして分子シャペロンが知られています。我々は分子シャペロンとして知られている熱ショックタンパク質に焦点を当て、脳において果たす役割について調べています。その過程で、熱ショックタンパク質がうつ様症状と関係することを明らかにしました。現在、この研究を発展させるべく、うつ病とタンパク質の折りたたみ異常(ミスフォールディング)の関係性について研究を行なっています。
また、熱ショックタンパク質発現が記憶や感覚に与える影響や、鼻炎などのアレルギーに与える影響についても研究を行なっています。- 希望する
連携内容 -
- 新規物質の生理学的・分子生物学的効果の検討
- 疾患モデルマウスを用いた新たな治療法の開発
- 遺伝子発現解析 など
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理学部 臨床生命科学科
- 准教授
橋 川 成 美
- 研究分野
薬理学
- キーワード
中枢神経、末梢神経、マウス、行動薬理学
- 研 究
テーマ -
- 神経伸長作用の機序解明
- 恐怖記憶の固定、消去の機序解明
- うつ病モデルマウスにおける中枢神経伝達機構の解明
研究活動の概要①知覚神経に含まれるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)神経の伸長作用について、主にレニン・アンジオテンシン系に注目しています。
動物から脊髄後根神経節を摘出し、初代培養細胞を行い、神経の伸びについて染色・Western blotting法を用いて検討を行っています。
②恐怖記憶の固定と消去の機序について、マウスに電気刺激を与えて調べています。災害などで受けた心的外傷後ストレスを軽減させる脳内メカニズムにおける研究を行っています。
③ストレスをマウスに負荷し、うつ様状態にしたマウスの脳内タンパク質について解析をします。- 希望する
連携内容 -
- 動物モデルを用いて創薬あるいは特定保健用食品の新たな開発を目指しています。
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理学部 臨床生命科学科
- 講師
富 安 聡
- 研究分野
腎臓内科学、腫瘍生物学
- キーワード
round cell、幹細胞、microRNA、子宮体癌
- 研 究
テーマ -
- Round cellを指標とする新規腎機能評価の検討と尿細管腔再生機序の解明
- 子宮体癌の早期診断に有用な特異的microRNAの同定および機能解析 など
研究活動の概要・Round cellを指標とする新規腎機能評価の検討と尿細管腔再生機序の解明
丸型尿細管上皮細胞(round cell)は、尿中への出現数が少なく、日々の臨床検査では軽視されているため、その出現意義と疾患との関連性を明らかにすることを目指しています。また、round cellは幹細胞の可能性が示唆されており、尿細管腔の再生過程および起源となる細胞の解明に繋がることが期待されています。・子宮体癌の早期診断に有用な特異的microRNAの同定および機能解析
子宮体癌の早期発見に有用なバイオマーカーとなるmicroRNAを同定し、血液検体から検出することを目指しています。さらに、子宮体癌に発現するmicroRNAの機能を解析し、分子生物学的特性を明らかにしていきます。- 希望する
連携内容 -
- 臨床検体を対象とするround cellや子宮体癌に関する研究 など
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理学部 臨床生命科学科
- 講師
松 永 望
- 研究分野
病原微生物学、生体防御学
- キーワード
宿主-細菌総合関係、接着因子、創傷治癒
- 研 究
テーマ -
- ウェルシュ菌のフィブロネクチン(Fn)結合タンパク質(Fbps)の機能に関する研究
- デルマトポンチンとFbpsとの相互作用に関する研究
- Fbpsのペプチドグリカン加水分解酵素としての機能
- Fbpsの創傷治癒に及ぼす影響についての研究
研究活動の概要細菌によって引き起こされる【感染症】は、まず、宿主への細菌の付着(結合)から始まります。私たちは、創感染を引き起こす病原細菌の1つであるウェルシュ菌をモデルとし、以下の観点から宿主-細菌(病原体)相互関係について研究をすすめています。
①ウェルシュ菌が有するフィブロネクチン結合タンパク質(Fbps)とフィブロネクチンの相互作用
②デルマトポンチン(DPT)誘発フィブロネクチン線維化に対するFbpsの影響
③Fbpsのペプチドグリカン加水分解酵素としての機能
④Fbpsが創傷治癒に及ぼす影響- 希望する
連携内容 -
- ウェルシュ菌Fbpsを応用することによる新たな抗菌薬の開発
- ウェルシュ菌Fbpsを応用することによるデルマトポンチン誘発性組織傷害に対する研究 など