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経営学部 経営学科
- 講師
石 田 恭 生
- 研究分野
運動生理学,環境生理学,健康科学
- キーワード
運動、健康、ウエアラブルデバイス、反応時間、環境
- 研 究
テーマ -
- 健康づくり・生涯スポーツに関連する研究
- 反応速度や選択反応時間に関連する研究
- 環境温と身体的ストレスに関連する研究 など
研究活動の概要【健康づくり・生涯スポーツに関連する研究】
健康の維持および体力の向上のため、年齢に関係なく運動の継続は重要です。生涯スポーツは、ストレス解消やメンタルヘルスの面でも重要です。ウェアラブルな測定機器の開発によって、身体活動中の心拍数や移動距離などの測定が可能になりました。歩行、水泳、登山、スキーおよび自転車走行時などの身体的指標を測定し、健康づくりや生涯スポーツに貢献する研究を進めています。
【反応速度や選択反応時間に関連する研究】
選択する課題を与えることで反応時間が遅延することが明らかになっています。スポーツにおける行動の選択や高齢者における反応時間などについて、研究を行い、スポーツパフォーマンスの向上や高齢者の事故防止などに関連する研究を進めています。
【環境温と身体的ストレスに関連する研究】
「暑い」「寒い」といった環境下での身体活動時の身体的ストレスを心拍数、体温および酸素摂取量などを指標に評価しています。熱中症、低体温症を防ぐために有用なデータを収集し、研究を実施しています。- 希望する
連携内容 -
- 健康づくりに関する研究
- 環境温と身体的ストレスに関連する研究 など
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経営学部 経営学科
- 講師
岡 田 康 太
- 研究分野
スポーツビジネス、スポーツ経営戦略、スポーツマネジメント
- キーワード
スポーツファン、観戦者、プロスポーツ
- 研 究
テーマ -
- スポーツファンの特性
- スポーツチームの経営戦略
- スポーツチームのファン獲得戦略 など
研究活動の概要スポーツビジネスでは、「勝利」を中心に置いてビジネスを考えてはいけないと言われています。それは、スポーツには勝ち負けや調子の良し悪しが存在するからです。もちろん、勝利数が多い(=強い)ことに越したことはありませんが、それだけに頼ってビジネスを進めてしまうと、勝利数が多くない(=強くない、弱い)時に観客動員数やグッズの売り上げなどが減少し、思ったような収益を上げられない状況が生まれやすくなってしまいます。そこで重要になってくるのが応援してくれるファンの存在です。ファンはスポーツビジネスを進めていくうえで絶対に欠かすことができない大切な要素です。そこで私は、ファンがどのような特性を持っているのか、どのようなことを望んでいるのかなどを明らかにすることができれば、成績に左右されない「強い経営」をすることができると考え、日々研究をしています。
- 希望する
連携内容 -
- プロスポーツビジネス など
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経営学部 経営学科
- 講師
塚 常 健 太
- 研究分野
社会統計学、計算社会科学、名称学
- キーワード
名前、ネーミング、ネットワーク、都道府県、地域魅力度
- 研 究
テーマ -
- ブランド名・地名・人名の体系や影響力に関する研究
- 地域の魅力度に関する研究
- 通信サービス・SNSの利用者に関する研究
研究活動の概要人の行動や考え方、心理状態などに関するさまざまなデータを集め、変数間の関係性を探る研究を行っています。アンケート調査やオンライン実験といった社会科学の研究方法を中心としていますが、人文科学や工学などの隣接分野とも連携した研究を目指しています。
特に消費者やサービスの利用者といった、何かを評価し選択する立場にある人が、対象を比較して意思決定を行うメカニズムについて明らかにすることを目指しています。現在注力しているのは以下の研究テーマです。(1)ブランド名や地名・人名などの固有名詞を冠した商品・サービスを消費者が比較し、選択するメカニズムの研究。(2)都道府県や市町村といった地域の魅力度を観光客、住民、移住希望者が評価するメカニズムの研究。(3)SNS、インターネット、5G技術を利用したサービスの満足度を利用者が評価するメカニズムの研究。- 希望する
連携内容 -
- ヒト、モノ、コトの名前に関する研究
- 都道府県や市町村などの地域魅力度の評価に関する研究
- SNSの利用者に着目した社会科学的研究
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経営学部 経営学科
- 講師
中 野 敬 太
- 研究分野
スポーツビジネスプロ、アマスポーツ・スポーツ振興・スポーツツーリズム
- キーワード
スポーツビジネス・スポーツ経営
- 研 究
テーマ -
- スポーツと地域特性の融合
- スポーツ環境の変化と課題解決への取り組み など
研究活動の概要働き方や生活環境の変化に伴い、スポーツを取り巻く環境も変化している。スポーツの持つ力が地域と連携することで、更なる魅力を向上させ、生活の豊かさにつながるものと考え、地域(行政、企業、教育機関など)とプロやアマスポーツクラブの連携、あるいは、スポーツビジネスの創出など、スポーツと地域のプロモーションに関する研究を行なっております。
- 希望する
連携内容 -
- スポーツ政策に関わる研究
- スポーツビジネスに関わる研究
- スポーツ経営に関わる研究 など
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経営学部 経営学科
- 講師
藤 原 美 佳
- 研究分野
データサイエンス
- キーワード
データの視覚化、多変量グラフ、データ分析
- 研 究
テーマ -
- 多変量グラフの開発とその評価
- 多変量グラフを用いた購買行動の分析
研究活動の概要データの分析を行う際、グラフ表現を利用することにより、数値だけではわかりにくいデータの特徴を直観的かつ容易に把握することができます。
これまで数多くのグラフが開発されていますが、新たに、多変量データの特徴やクラスターの特徴を可視化するための手法の考案・開発を行っています。例えば、変量を半円内にベクトルで表して描く星座グラフの考え方を応用した拡張型星座グラフなどを提案・開発し、その有用性の検討を行っています。
下図は、拡張型星座グラフをスコッチウイスキーのフレーバーデータに適用し,フレーバーの特徴評価を行ったものです。グラフを見ると各クラスタが明確に分類されていることがわかります。また、描かれた線(パス)を見ることでデータの性質を読み取ることもできます。br/>- 希望する
連携内容 -
- 多変量グラフを用いたデータの可視化に関する研究
- データ解析
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経営学部 経営学科
- 助教
張 善 会
- 研究分野
マーケティング、サービス・マーケティング、観光マーケティング
- キーワード
観光体験、文脈マネジメント、相互作用、もてなし
- 研 究
テーマ -
- 中国人インバウンドに向けた観光戦略
- ホテル産業におけるもてなしを活かした戦略の一考察
- 価値共創マーケティングの文脈マネジメント能力に関する研究
研究活動の概要サービス社会を前提に観光産業を対象とした価値共創マーケティングについて研究しています。研究はSDGsの「ゴール17パートナーシップで目標を達成しよう。17-17で、さまざまなパートナーシップの経験などをもとにして、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップをすすめる。」と関連しています。
日本の観光産業には、日本の伝統的な「もてなし」を精神だけでなく、それを実践するための仕組みを構築することも重要であると考えています。そこで、私は、様々な事例研究を通して、観光産業における様々な主体間のパートナーシップの形成や、受け手である顧客(例.旅行者)の「幸せの実現」を生み出すシステムの理論化、概念化に取り組む研究を行っています。- 希望する
連携内容 -
- 共創を支える企業システム
- 観光による地域活性化との連携
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経営学部 経営学科
- 助教
湯 下 薫
- 研究分野
会計学
- キーワード
財務情報の信頼性、コーポレート・ガバナンス、監査
- 研 究
テーマ -
- 内部監査が財務情報の質へ与える影響の解明
- 外部監査と内部監査の関係のコストの面からの検証
研究活動の概要企業が外部に向けて情報公開するための会計を、財務会計といいます。外部の利害関係者へ自身の成績ともいえる情報を開示するので、その情報の信頼性は重要となってきます。財務情報の信頼性を確保あるいは高める仕組みとしては様々ありますが、内部監査はそのうちの1つです。私は、「内部監査は財務情報の質へどのような影響を与えるのか?」また、「もう1つの財務情報の質を高めるメカニズムである外部監査と内部監査の関係はどのようになっているのか?」というテーマについて、企業の公表データを基に統計的手法を用いて研究しています。
- 希望する
連携内容 -
- コーポレートガバナンスの研究(特に内部監査)
- 財務情報作成プロセスに関する研究
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経営学部 経営学科
- 助手
安 井 正 也
- 研究分野
コーチング、組織戦略、心理学
- キーワード
コーチング、組織戦略、マネジメント、心理学
- 研 究
テーマ -
- 勝利(成功)するための組織構築
- 学生野球チームリーダーに関する研究 など
研究活動の概要コーチング論や戦略論、また心理学などの理論からアプローチし、組織・チームが発展・向上するプロセスを研究しています。特に「勝つ(成功)するための組織構築」をテーマに、研究を進めています。勝つ(成功)ことにより、個々のモチベーション・チーム力の向上がどのように醸成され、組織力の向上に繋がるのかを明らかにし、社会に貢献できる人材の育成に注力したいと考えています。
近年では、組織に関わるマネジメントやコーチングを学ぶ機会として、スポーツを企業研修に活用する動きが広まっています。スポーツチームも企業も組織として育成していくプロセスは相似しているという考えが基盤にあり、「組織運営」を学ぶ手法として注目されています。また、働き方の多様化、SNSなどの普及でマネジメントやコーチング手法の領域も変化しつつあります。効果的な人材育成ができる組織づくりに関する研究も視野に入れ、研究しています。- 希望する
連携内容 -
- 学生野球運営のためのマーケティング
- 人材育成やリーダシップの研究 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
浅 沼 武 敏
- 研究分野
獣医放射線学、画像診断学、腫瘍放射線治療
- キーワード
MRI、拡散強調、ファーバートラッキング、低酸素細胞放射線増感、放射線治療、温熱治療
- 研 究
テーマ -
- 放射線・ラジオ波温熱併用療法の獣医臨床応用
- 放射線増感剤を用いた放射線治療法の獣医臨床応用
- MRI拡散テンソル画像を用いた脊髄損傷の評価
研究活動の概要腫瘍細胞は42.5度を超えると急速に死滅します。電磁波の一種であるラジオ波は腫瘍組織に効率よく集まり腫瘍のみ加熱することが出来ます。体外から電磁波のみ入射するため、非侵襲的な手法のため患者さんのQOLを下げることはありません。図は温熱治療を行った一例です。重要な血管を巻き込んで腰から骨盤を広く占拠した大型の腫瘤が観察され、腫瘤のみ摘出する外科手術は大変難しく、また、オーナ様が抗癌剤治療を望んでいないため温熱治療(oncothermia)が行われました。温熱治療の2ヶ月後(第54病日)には初診時と比較して、腫瘤の大きさは小さくなりました。さらに、温熱治療の8ヶ月後(第243病日)後には腫瘤の大きさは約1/8まで縮小したうえ、血管の巻き込みもほとんどなくなってます。患者のQOLも向上しました。
温熱治療は単独使用よりも放射線治療と組み合わせると相乗的に腫瘍縮小効果があることが知られております。私は獣医臨床における放射線治療と温熱治療(oncothermia)の併用による効果的な腫瘍治療の実用化をめざしております。- 希望する
連携内容 -
- 獣医放射線治療の研究(放射線増感、温熱併用、抗癌剤併用)
- 実験動物および獣医臨床における画像の研究
- 活性酸素障害に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
-
井 上 貴 史
- 研究分野
獣医学、寄生虫学、実験動物学
- キーワード
寄生虫、実験動物、無菌動物
- 研 究
テーマ -
- 動物寄生虫症のコントロール
- 宿主-微生物叢-寄生虫関係を探究するモデル実験系開発 など
研究活動の概要寄生性の原生生物(原虫)、線形動物や扁形動物など(蠕虫)や節足動物が引き起こす「寄生虫症」は、古来より人と動物の健康を脅かすものとして認識されてきた。「寄生」とは、異なる生物種間の共存関係のうち、一方の生物種(寄生体)が利益を受け、他方の生物種(宿主)に不利益を与える状態と定義される。両方の生物種ともに利益を受ける「共生」とは区別されるが、実際には「寄生」と「共生」の境界は曖昧である。多様な環境のなかで、寄生虫と宿主は生存のため相互に働きかけており、のみならず、共存する微生物叢とも相互に影響を受けており、寄生虫症の病態はその一環のなかで生じるものである。私は、このような複雑な宿主-寄生体関係を探究して寄生虫症の病態の理解を深め、獣医学上の課題となっている寄生虫症のコントロールに貢献したいと考えております。
- 希望する
連携内容 -
- 飼育動物、野生動物の寄生虫調査
- 宿主動物、寄生虫の微生物叢解析
- 昆虫、寄生虫の行動解析
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獣医学部 獣医学科
- 教授
江 藤 真 澄
- 研究分野
生理学、生化学、分子生理学
- キーワード
平滑筋、血管、消化管、細胞シグナリング、CPI-17
- 研 究
テーマ -
- 平滑筋病の原因を遺伝子・タンパク質・細胞・組織レベルで解明する。
- 獣医学と工学の連携の中から動物と人のQOL向上を目指す。
- 愛媛県にペット産業クラスターを構築する。 など
研究活動の概要平滑筋細胞は結果、消化管、膀胱、気管など動物に共通する多くの臓器の臓器壁の主要構成細胞です。平滑筋細胞の運動性は神経やホルモン刺激などによって非常に高度に調節されていて、この精細な運動調節機構がそれぞれの臓器の正常な機能に必要です。平滑筋の運動機能の低下が高血圧症、消化機能不全、ぜんそく、排尿不全など様々な病気に関与することが明らかになりつつあります。本研究室では平滑筋の運動機能に関連する疾患である平滑筋病の原因を理解し、その有効な診断・治療方法を見いだすために、平滑筋の運動機能を調節する仕組みを研究してきました。現在までに平滑筋の収縮機能を調節するタンパク質を発見し、このタンパク質を介した平滑筋運動調節の分子機構を明らかにしました。現在は平滑筋病においていかに我々が発見したシグナルが変調するか解明しています。
平滑筋病研究に平行して、共同研究を介してペットを含む動物とその飼い主のQOLを向上させるためのデバイスや、商品開発の手伝いを行っています。- 希望する
連携内容 -
- 臓器運動不全に関する研究
- ペット用商品開発
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獣医学部 獣医学科
- 教授
岡 村 泰 彦
- 研究分野
獣医臨床腫瘍学、小動物外科学
- キーワード
機能温存手術、腫瘍マーカー、化学療法
- 研 究
テーマ -
- 骨軟部腫瘍に対する機能温存
- 新規腫瘍マーカーの有用性の検討
- キサンチン誘導体の抗腫瘍効果の検討
研究活動の概要「がん」は日本人の2人に1人がかかるといわれ、国民病といっても過言ではない状況にあります。実は同様なことがコンパニオン・アニマルである犬や猫でも起きています。実験的に発生させた「がん」ではなく自然発症した動物の「がん」を治療・研究することで動物だけでなく人の「がん」の治療に応用することを目指し研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 比較腫瘍学に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
尾 崎 博
- 研究分野
獣医薬理学
- キーワード
平滑筋、免疫応答、生理学、薬理学
- 研 究
テーマ -
- 炎症時における平滑筋運動機能障害
- 筋線維芽細胞の免疫学的応答
- 消化管炎症と消化管運動の関係
研究活動の概要平滑筋は内臓臓器の管壁を構成する筋肉細胞です。消化管運動や血管径の調節、膀胱や子宮などの泌尿生殖器の機能、瞳孔径の調節をはじめ多くの生体反応に大切な役割をはたしています。さらに、線維芽細胞と平滑筋の性質を合わせたような筋線維芽細胞という細胞が最近注目されています。全身の臓器に分布しており、臓器が障害を受けたときに細胞が縮むことによって傷口を塞ぐ役目を果たす細胞です。現在、このような運動系細胞の、生理学的・薬理学研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺伝子改変動物を用いた研究
- 獣医臨床における応用研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
神 田 鉄 平
- 研究分野
獣医麻酔科学、動物看護学
- キーワード
麻酔・疼痛管理、α2-アドレナリン受容体作動薬、動物の周麻酔期看護
- 研 究
テーマ -
- 動物の麻酔および痛みの管理
- α2-アドレナリン受容体とその作動薬
- 獣医療におけるICT技術の活用
研究活動の概要より安全であり、動物にとってより快適な麻酔を実現するために、獣医麻酔科学と動物周麻酔期看護学の分野を中心に据えた研究に取り組んでいます。特に、獣医療において鎮静・鎮痛を目的に利用されることの多いα2-アドレナリン受容体作動薬に関する研究を精力的に進めており、これまでに同薬物が様々な動物における涙液分泌を含む眼関連機能に与える影響や、全静脈麻酔への応用、点眼による鎮静・抗不安作用の検討などを論文に発表してきました。
さらに、麻酔中の体温管理や麻酔前の不安の管理といった周麻酔期に必要な動物看護の実践についても、動物看護師と連携して研究を行っています。
α2-アドレナリン受容体作動薬であるメデトミジンを用いた全静脈麻酔を実施している様子- 希望する
連携内容 -
- 全静脈麻酔に関わる薬理学的解析
- α2-アドレナリン受容体の組織学的・分子生物学的検出および細胞レベルでの機能解析
- 獣医療を対象としたICT技術
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獣医学部 獣医学科
- 教授
神 林 康 弘
- 研究分野
予防医学、環境医学、酸化ストレス学、疫学
- キーワード
化学物質、大気粉塵、アレルギー、酸化ストレス、地震、精神的影響
- 研 究
テーマ -
- 多環芳香族炭化水素類による気管支喘息悪化への酸化ストレスの関与
- 地震による高齢者の精神的影響
- 日用品に含まれるパラベンとアレルギー疾患の関連 など
研究活動の概要黄砂や微小粒子状物質(PM2.5)などの越境汚染による健康影響が公衆衛生学的問題になってい ます。今までは大気粉塵そのものの健康影響について研究が行われてきましたが、近年は構成成分 に注目した研究も盛んに行われています。私たちも多環芳香族炭化水素類(PAH)や重金属に着目 し、慢性咳嗽患者の咳などの症状との関連について報告してきました。培養細胞を用いたPAHによる気管支喘息の症状悪化への酸化ストレスの関与に関する 研究も行っています。
高齢者は地震による精神的影響を受けやすいと報告されています。能登半島地震(2007)による精神的影響について仮設住宅で暮らさざるおえなかった高齢者や被害の大きかった地区の高齢者を対象として実施した疫学調査データの解析を行っています。
シャンプーや化粧品などの日用品に抗菌薬として含まれるパラベンとアレルギー疾患との関連につ いて調査しています。私たちは、40歳以上の住民や乳幼児におけるパラベンとアレルギー疾患との関連に ついて報告しました。この研究を含む能登で実施している10年以上続くコホート研究(生活習慣と健康など)に参加しています。- 希望する
連携内容 -
- 酸化ストレス(特に、脂質の酸化)と疾患に関する研究
- 環境化学物質とアレルギー疾患に関する研究
- 疫学研究 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
鍬 田 龍 星
- 研究分野
人獣共通感染症、動物由来感染症、節足動物媒介感染症
- キーワード
ウイルス、衛生動物、疫学、野生動物
- 研 究
テーマ -
- 人獣共通感染症の疫学・感染経路の解明
- 人獣共通感染症の分子生物学、感染機序の解明
- 野生動物、疾病媒介動物の生態学 など
研究活動の概要ウイルスや細菌などの病原微生物が引き起こす感染症のうち、動物-ヒトを行き来する人獣共通感染症(ズーノーシス)を研究しています。近年、動物とヒトの距離が近くなったことや、病原微生物の診断技術が向上したことなどにより、世界には様々な人獣共通感染症が存在し、我々、人間社会の大きな脅威となっていることが明らかになってきました。これら人獣共通感染症の病原微生物が、野外で実際にどのように維持され、ヒトや動物に対してどれ位の感染リスクがあるのかを明らかにすることにより、その予防や対策に資する研究を行っています。また、実際に病原体や様々な種類の培養細胞等を用いて、病原性の評価や、病原体の感染機序の解明に向けた分子生物学的研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 生化学・遺伝子工学
- 感染病理
- 野生動物 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
斉 藤 真 也
- 研究分野
循環薬理学、収縮制御機構、血流制御
- キーワード
平滑筋、筋収縮、肝星細胞、細胞運動、肝線維化
- 研 究
テーマ -
- 神経傷害による皮膚血管の収縮応答性変化のメカニズム
- 肝星細胞の収縮制御機構
- 平滑筋収縮制御機構
研究活動の概要血液は大小さまざまな血管を通って体の中を循環しています。血流量は血管径によって調節されるので、組織活動は血管の収縮によって影響されていると言えます。このような背景のもとで私は2つの血流に着目して研究を行っています。一つ目は皮膚の血流です。我々は暑いときには血管が開いて紅潮し、寒いときには血管が収縮して蒼白になるように、皮膚血流は外気温に強く影響を受け、全身の血流とは異なった調節を受けています。血流の低下は疼痛を悪化させるため、疼痛発症と血流障害の関係を血流調節の観点から検討しています。二つ目は肝臓の血流です。肝臓内に張り巡らされた毛細血管(類洞)には肝星細胞と呼ばれる細胞が付着しており、この細胞は末梢での血流を調節すると言われています。しかし生きた状態でこの血流がどのように調節されているかはまだよく分かってはいません。生理的な血流調節機構を明らかにすることが第二の研究テーマです。さらに肝障害時にはこの肝星細胞がコラーゲン産生細胞へと変化します。この変化によって肝臓の炎症は悪化し、線維化が進みさらには肝血流が悪くなります。このように肝星細胞が変化することを抑制する仕組みを見出すことも大事なテーマとして研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 神経傷害性疼痛の研究
- 肝線維症の研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
作 道 章 一
- 研究分野
食品衛生学、ウイルス学
- キーワード
プリオン、ウイルス、殺菌、滅菌、ガスプラズマ、オゾン
- 研 究
テーマ -
- 新しい殺菌・滅菌・消毒技術の開発
- プリオンやウイルスの不活化メカニズム
- プリオンやウイルス感染症の発症メカニズム
研究活動の概要微生物汚染は食品ロスの一番の原因となっています。一方、我が国ではポストハーベスト農薬使用が禁止されており、農産物を収穫後に殺菌を行う有効な方法がありません。このため、収穫後の農産物を有効に殺菌できる技術が求められています。そこで、安全で効率的に農産物や食品の殺菌を行う技術の確立を目指し研究を行っています。これまでに、選果・集荷中に用いることのできるガスプラズマ殺菌装置を開発しました。
また、岡山理科大学獣医学部にはインフルエンザウイルスやプリオン(最も不活化の難しいとされる病原体)など、バラエティーに富んだ病原体を扱うことのできるバイオセイフティー実験施設が整っています。そこで、これらの病原体に対する消毒剤や各種材料の抗ウイルス効果とその不活化メカニズムを研究します。様々な企業(新しい洗剤、消毒薬などの商品を企画・開発する企業)と連携を進め、製品評価や技術開発のお手伝いをしたいと考えております。- 希望する
連携内容 -
- 食品分野における非加熱殺菌技術の開発
- 製品の抗菌・抗ウイルス効果の評価(消毒剤や加工繊維など各種材料を対象)
- 滅菌装置の製品評価(プリオン不活化効果含む) など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
篠 塚 康 典
- 研究分野
産業動物臨床学
- キーワード
牛乳房炎、乳房内細菌叢
- 研 究
テーマ -
- 牛の乳中細菌叢の網羅的解析
- 乳中細菌叢を利用した新しい乳房炎予防・治療の応用可能性探索
研究活動の概要これまで牛の乳房内は無菌と考えられてきましたが、実は健康な乳房内には様々な細菌が常在し集団を形成していることがわかり、これは「乳房内細菌叢」と呼ばれています。当研究室では牛乳汁中に含まれる細菌DNA(16S rRNA遺伝子)を網羅的に解析することで乳房内細菌叢の組成を調べる技術を確立しました。この技術によって、健康牛の乳房内細菌叢組成は乳中体細胞数の増加に伴ってKocuria属菌の割合が減少し、Corynebacterium属菌の割合が増えることを明らかにしました(左図)。また、乳房内細菌叢組成と牛乳中に含まれる免疫物質(ラクトフェリン)の量は関連している可能性もわかってきました(右図)。これらの成果を、牛乳房炎に対する新しい治療法開発だけでなく、乳房内自然免疫を利用した新しい乳房炎予防法への応用も目指して研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 乳房内細菌叢の戦略的活用
- 牛乳房炎の新規予防法の開発
- 牛乳房内細菌叢に生菌製剤が与える影響 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
柴 原 壽 行
- 研究分野
寄生虫学、医動物学
- キーワード
人獣共通寄生虫病、吸虫類、肺吸虫
- 研 究
テーマ -
- 各種動物における寄生虫感染の実態調査
- 吸虫類、特に肺吸虫の分類・生態・疫学
研究活動の概要アジア全域に広く分布し、人獣共通寄生虫病の原因虫の一つとして重要度も高いことでよく知られてきたウエステルマン肺吸虫について、その分類・生態・疫学に強い関心を抱き、今なおフィールドワークを中心とした地道な研究を続けています。特に近年、害獣として捕獲されたイノシシの肉を、ジビエ料理として地域振興に役立てようとする動きが全国各所に見受けられますが、イノシシ肉には、本虫の第2中間宿主であるサワガニの摂食を通して感染した危険な幼若虫が多数潜んでいる可能性があります。このため、シシ肉の扱いや保存方法には特別に注意が必要です。寄生虫学的視点に立って、食の安全確保に何某かでも社会貢献が果たせればと思う次第です。
- 希望する
連携内容 -
- 特に寄生虫学的視点からみたジビエ料理食材としての野生獣類(シカ、イノシシ)の安全性の検討