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経営学部 経営学科
- 助手
安 井 正 也
- 研究分野
コーチング、組織戦略、心理学
- キーワード
コーチング、組織戦略、マネジメント、心理学
- 研 究
テーマ -
- 勝利(成功)するための組織構築
- 学生野球チームリーダーに関する研究 など
研究活動の概要コーチング論や戦略論、また心理学などの理論からアプローチし、組織・チームが発展・向上するプロセスを研究しています。特に「勝つ(成功)するための組織構築」をテーマに、研究を進めています。勝つ(成功)ことにより、個々のモチベーション・チーム力の向上がどのように醸成され、組織力の向上に繋がるのかを明らかにし、社会に貢献できる人材の育成に注力したいと考えています。
近年では、組織に関わるマネジメントやコーチングを学ぶ機会として、スポーツを企業研修に活用する動きが広まっています。スポーツチームも企業も組織として育成していくプロセスは相似しているという考えが基盤にあり、「組織運営」を学ぶ手法として注目されています。また、働き方の多様化、SNSなどの普及でマネジメントやコーチング手法の領域も変化しつつあります。効果的な人材育成ができる組織づくりに関する研究も視野に入れ、研究しています。- 希望する
連携内容 -
- 学生野球運営のためのマーケティング
- 人材育成やリーダシップの研究 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
浅 沼 武 敏
- 研究分野
獣医放射線学、画像診断学、腫瘍放射線治療
- キーワード
MRI、拡散強調、ファーバートラッキング、低酸素細胞放射線増感、放射線治療、温熱治療
- 研 究
テーマ -
- 放射線・ラジオ波温熱併用療法の獣医臨床応用
- 放射線増感剤を用いた放射線治療法の獣医臨床応用
- MRI拡散テンソル画像を用いた脊髄損傷の評価
研究活動の概要腫瘍細胞は42.5度を超えると急速に死滅します。電磁波の一種であるラジオ波は腫瘍組織に効率よく集まり腫瘍のみ加熱することが出来ます。体外から電磁波のみ入射するため、非侵襲的な手法のため患者さんのQOLを下げることはありません。図は温熱治療を行った一例です。重要な血管を巻き込んで腰から骨盤を広く占拠した大型の腫瘤が観察され、腫瘤のみ摘出する外科手術は大変難しく、また、オーナ様が抗癌剤治療を望んでいないため温熱治療(oncothermia)が行われました。温熱治療の2ヶ月後(第54病日)には初診時と比較して、腫瘤の大きさは小さくなりました。さらに、温熱治療の8ヶ月後(第243病日)後には腫瘤の大きさは約1/8まで縮小したうえ、血管の巻き込みもほとんどなくなってます。患者のQOLも向上しました。
温熱治療は単独使用よりも放射線治療と組み合わせると相乗的に腫瘍縮小効果があることが知られております。私は獣医臨床における放射線治療と温熱治療(oncothermia)の併用による効果的な腫瘍治療の実用化をめざしております。- 希望する
連携内容 -
- 獣医放射線治療の研究(放射線増感、温熱併用、抗癌剤併用)
- 実験動物および獣医臨床における画像の研究
- 活性酸素障害に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
稲 葉 俊 夫
- 研究分野
獣医臨床繁殖学、獣医再生医療学
- キーワード
動物、体外受精、細胞治療
- 研 究
テーマ -
- 動物の体外受精
- 動物の幹細胞の製造と獣医再生医療への応用
- 動物におけるがん免疫療法
研究活動の概要再生医療は、これまで治療が困難だと諦めてしまっていた疾患に対する新たな治療法として期待されています。私は、動物の再生医療を実現するために、イヌES細胞株やiPS細胞株の樹立、およびイヌの体外受精技術の開発に取り組んでいます。ES細胞やiPS細胞の医療応用に際しては、未分化細胞の混入や腫瘍化のリスクを有することから慎重なトランスレーショナル・リサーチが必要とされており、ヒトにおける新しい分野の再生医療の実用化を円滑に進め得るための有効性や安全性の情報提供にも貢献することが期待できる研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- イヌの体外受精に関する研究
- 動物の再生医療に関する研究
- 動物のがん免疫療法に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
岩 田 惠 理
- 研究分野
動物行動学、比較内分泌学、行動生態学
- キーワード
社会行動、ホルモン、環境操作
- 研 究
テーマ -
- 動物の行動と環境との相互作用
- 脊椎動物における社会行動の発現メカニズム
- 展示動物の福祉
研究活動の概要「動物行動学」は、20世紀に入ってから発展してきた比較的新しい生物学の一分野です。最初は動物を観察して、その理由を調べることが主な研究スタイルでしたが、近年の分子生物学の発展により、行動がおこる仕組みについても盛んに研究されるようになってきました。さらに現在では、社会学や心理学などの側面も含んだ、学際的(複数の研究分野が重なっていること)な学問となっています。一見、全く意味がなさそうな動物の行動にも、必ず何か意味があります。動物の行動の意味や仕組みを正しく理解することによって、ヒトと動物とのより良い関係を築くことができるかもしれません。私は、動物の社会行動、特に攻撃行動の発現メカニズムについて、主に魚類を対象に研究を行っています。また、イヌやウマなどの社会性の高い哺乳類の社会的相互作用についても研究しています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺伝子解析
- 行動解析
- 行動診療
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獣医学部 獣医学科
- 教授
宇 根 有 美
- 研究分野
獣医病理学
- キーワード
感染症、野生動物、エキゾチックアニマル、動物由来感染症、Disease ecology
- 研 究
テーマ -
- 両生類の新興感染症の調査・研究
- 飼育下野生動物およびエキゾチックアニマルの感染症の研究
- 動物のミスフォールデング病の病理発生の解明
研究活動の概要病理学とは、動物が発症、死に至る原因とその機序を解明する学問分野である。動物は様々な原因により死に至る。そのうち、感染症は、動物(宿主)と病原体(別の生命体)との戦いで、その勝敗には、それぞれの強さ以外に、いろいろな因子が関係する。動物を解剖して、検査することで、原因は元より、宿主と病原体の力関係を明らかにする。そして、ヒトおよび動物の健康を守り、生態系や生物多様性の保全に貢献する。
ミスフォールデング病とは、タンパク質を構成するアミノ酸の立体構造異常により生じる疾患で、牛伝達性海綿状脳症BSEやヒトのアルツハイマー病がよく知られている。動物のミスフォールデング病の病理発生を明らかにすることで、ヒトおよび動物のミスフォールデング病の予防・治療法の確立に貢献する。- 希望する
連携内容 -
- 微生物学
- 疫学
- 分子生物学、生態学
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獣医学部 獣医学科
- 教授
江 藤 真 澄
- 研究分野
生理学、生化学、分子生理学
- キーワード
平滑筋、血管、消化管、細胞シグナリング、CPI-17
- 研 究
テーマ -
- 平滑筋病の原因を遺伝子・タンパク質・細胞・組織レベルで解明する。
- 獣医学と工学の連携の中から動物と人のQOL向上を目指す。
- 愛媛県にペット産業クラスターを構築する。 など
研究活動の概要平滑筋細胞は結果、消化管、膀胱、気管など動物に共通する多くの臓器の臓器壁の主要構成細胞です。平滑筋細胞の運動性は神経やホルモン刺激などによって非常に高度に調節されていて、この精細な運動調節機構がそれぞれの臓器の正常な機能に必要です。平滑筋の運動機能の低下が高血圧症、消化機能不全、ぜんそく、排尿不全など様々な病気に関与することが明らかになりつつあります。本研究室では平滑筋の運動機能に関連する疾患である平滑筋病の原因を理解し、その有効な診断・治療方法を見いだすために、平滑筋の運動機能を調節する仕組みを研究してきました。現在までに平滑筋の収縮機能を調節するタンパク質を発見し、このタンパク質を介した平滑筋運動調節の分子機構を明らかにしました。現在は平滑筋病においていかに我々が発見したシグナルが変調するか解明しています。
平滑筋病研究に平行して、共同研究を介してペットを含む動物とその飼い主のQOLを向上させるためのデバイスや、商品開発の手伝いを行っています。- 希望する
連携内容 -
- 臓器運動不全に関する研究
- ペット用商品開発
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獣医学部 獣医学科
- 教授
岡 村 泰 彦
- 研究分野
獣医臨床腫瘍学、小動物外科学
- キーワード
機能温存手術、腫瘍マーカー、化学療法
- 研 究
テーマ -
- 骨軟部腫瘍に対する機能温存
- 新規腫瘍マーカーの有用性の検討
- キサンチン誘導体の抗腫瘍効果の検討
研究活動の概要「がん」は日本人の2人に1人がかかるといわれ、国民病といっても過言ではない状況にあります。実は同様なことがコンパニオン・アニマルである犬や猫でも起きています。実験的に発生させた「がん」ではなく自然発症した動物の「がん」を治療・研究することで動物だけでなく人の「がん」の治療に応用することを目指し研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 比較腫瘍学に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
尾 崎 博
- 研究分野
獣医薬理学
- キーワード
平滑筋、免疫応答、生理学、薬理学
- 研 究
テーマ -
- 炎症時における平滑筋運動機能障害
- 筋線維芽細胞の免疫学的応答
- 消化管炎症と消化管運動の関係
研究活動の概要平滑筋は内臓臓器の管壁を構成する筋肉細胞です。消化管運動や血管径の調節、膀胱や子宮などの泌尿生殖器の機能、瞳孔径の調節をはじめ多くの生体反応に大切な役割をはたしています。さらに、線維芽細胞と平滑筋の性質を合わせたような筋線維芽細胞という細胞が最近注目されています。全身の臓器に分布しており、臓器が障害を受けたときに細胞が縮むことによって傷口を塞ぐ役目を果たす細胞です。現在、このような運動系細胞の、生理学的・薬理学研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺伝子改変動物を用いた研究
- 獣医臨床における応用研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
汾 陽 光 盛
- 研究分野
獣医生理学、生殖内分泌学、細胞生物学
- キーワード
下垂体、卵巣、膵臓、アネキシン、GnRH
- 研 究
テーマ -
- ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の全身機能
- 生殖と代謝の内分泌制御
- 細胞間コミュニケーションにおける細胞外小胞のメカニズム
研究活動の概要内分泌学とは、細胞が脂質、ペプチド、アミノ酸由来物質などを使ってコミュニケーションする仕組みを解明する学問です。多細胞生物には必須のメカニズムで非常に多くのホルモンが現在でも発見されています。脳の視床下部にGnRHを産生する神経細胞が有り、下垂体のホルモン分泌を調節していることが知られています。私はこのGnRHが下垂体でアネキシンA5というたんぱく質合成を促進することを発見しました。このたんぱく質の機能を研究しつつ、下垂体以外の組織でもGnRHが働いていることを明らかにしてきました。卵巣、精巣などの生殖に関わる器官以外にも乳腺や膵臓でGnRHがアネキシンA5合成を促進すること、局所の細胞機能を調節していることを発見しました。GnRHの作用機序、生殖と代謝に関するその機能を研究しています。最近ではGnRHと細胞外小胞の関連について研究しています。
- 希望する
連携内容 -
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獣医学部 獣医学科
- 教授
神 田 鉄 平
- 研究分野
獣医麻酔科学、動物看護学
- キーワード
麻酔・疼痛管理、α2-アドレナリン受容体作動薬、動物の周麻酔期看護
- 研 究
テーマ -
- 動物の麻酔および痛みの管理
- α2-アドレナリン受容体とその作動薬
- 獣医療におけるICT技術の活用
研究活動の概要より安全であり、動物にとってより快適な麻酔を実現するために、獣医麻酔科学と動物周麻酔期看護学の分野を中心に据えた研究に取り組んでいます。特に、獣医療において鎮静・鎮痛を目的に利用されることの多いα2-アドレナリン受容体作動薬に関する研究を精力的に進めており、これまでに同薬物が様々な動物における涙液分泌を含む眼関連機能に与える影響や、全静脈麻酔への応用、点眼による鎮静・抗不安作用の検討などを論文に発表してきました。
さらに、麻酔中の体温管理や麻酔前の不安の管理といった周麻酔期に必要な動物看護の実践についても、動物看護師と連携して研究を行っています。
α2-アドレナリン受容体作動薬であるメデトミジンを用いた全静脈麻酔を実施している様子- 希望する
連携内容 -
- 全静脈麻酔に関わる薬理学的解析
- α2-アドレナリン受容体の組織学的・分子生物学的検出および細胞レベルでの機能解析
- 獣医療を対象としたICT技術
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獣医学部 獣医学科
- 教授
神 林 康 弘
- 研究分野
予防医学、環境医学、酸化ストレス学、疫学
- キーワード
化学物質、大気粉塵、アレルギー、酸化ストレス、地震、精神的影響
- 研 究
テーマ -
- 多環芳香族炭化水素類による気管支喘息悪化への酸化ストレスの関与
- 地震による高齢者の精神的影響
- 日用品に含まれるパラベンとアレルギー疾患の関連 など
研究活動の概要黄砂や微小粒子状物質(PM2.5)などの越境汚染による健康影響が公衆衛生学的問題になってい ます。今までは大気粉塵そのものの健康影響について研究が行われてきましたが、近年は構成成分 に注目した研究も盛んに行われています。私たちも多環芳香族炭化水素類(PAH)や重金属に着目 し、慢性咳嗽患者の咳などの症状との関連について報告してきました。培養細胞を用いたPAHによる気管支喘息の症状悪化への酸化ストレスの関与に関する 研究も行っています。
高齢者は地震による精神的影響を受けやすいと報告されています。能登半島地震(2007)による精神的影響について仮設住宅で暮らさざるおえなかった高齢者や被害の大きかった地区の高齢者を対象として実施した疫学調査データの解析を行っています。
シャンプーや化粧品などの日用品に抗菌薬として含まれるパラベンとアレルギー疾患との関連につ いて調査しています。私たちは、40歳以上の住民や乳幼児におけるパラベンとアレルギー疾患との関連に ついて報告しました。この研究を含む能登で実施している10年以上続くコホート研究(生活習慣と健康など)に参加しています。- 希望する
連携内容 -
- 酸化ストレス(特に、脂質の酸化)と疾患に関する研究
- 環境化学物質とアレルギー疾患に関する研究
- 疫学研究 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
北 川 均
- 研究分野
獣医内科学
- キーワード
犬糸状虫、肥満、マイクロミニピッグ
- 研 究
テーマ -
- 犬糸状虫症の病態生理
- イヌとネコの肥満・糖尿病
- マイクロミニピッグの免疫
研究活動の概要肺動脈から犬糸状虫を摘出する器具(フレキシブルアリゲーター鉗子)を開発し、犬糸状虫症の治療法を開発するとともに、摘出後の回復経過から犬糸状虫症の病態生理を検討しました。
肉食動物であるイヌとネコの肥満と糖尿病から、糖・脂質代謝の特徴を検討しています。
超小型の実験動物ブタにおいて組織適合性抗原複合体を解析し、このハプロタイプと免疫学的性質との関係を検討しています。- 希望する
連携内容 -
- 伴侶動物、産業動物の疾患
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獣医学部 獣医学科
- 教授
国 枝 哲 夫
- 研究分野
動物遺伝学
- キーワード
配偶子形成、遺伝性疾患、在来家畜
- 研 究
テーマ -
- ほ乳類における減数分裂と配偶子形成に関する研究
- 動物の遺伝性疾患の原因解明と遺伝子診断法の確立
- 在来家畜の由来と伝播経路に関する研究
研究活動の概要私たちは動物における各種形質や疾患に関わる遺伝子の機能や集団の遺伝的多様性等について調べています。特に減数分裂と配偶子形成は次世代に遺伝情報を正しく伝える上で重要な生命現象であり、その異常は人の不妊や家畜の繁殖障害の原因ともなります。私たちは、配偶子形成に異常をもつマウスを用いて、減数分裂に関わる遺伝子の機能を調べています。また、家畜においては多くの遺伝性疾患が報告され、畜産業にも大きな損失を引き起こしています。遺伝性疾患は遺伝子の突然変異に起因するため、その変異を解明することで発生の予防が可能です。私たちは、この様な動物の遺伝性疾患の原因解明に取り組んでいます。人類は歴史的に野生動物を家畜として飼育することで文明を造りあげてきました。現在、世界には多様な在来家畜が飼育されていますが、それらの遺伝的特性を明らかにし類縁関係を解明することで、これらの家畜がどの様に家畜化され世界中に伝播していったのかを解明することにも取り組んでいます。
- 希望する
連携内容 -
- 配偶子形成機構の解明による動物の生殖機能の向上
- 動物に発生する遺伝性疾患の診断、予防法の確立
- 在来家畜の遺伝的多様性と特性の解明
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獣医学部 獣医学科
- 教授
九 郎 丸 正 道
- 研究分野
獣医解剖学、生殖生物学
- キーワード
形態、組織、精子発生
- 研 究
テーマ -
- 福島第一原発事故により被災した地域に生息するニホンザルの精巣組織の解析
- クサリヘビ科ハブProtobothrops flavoviridisの精巣組織の解析
研究活動の概要福島第一原発事故により被災した地域(福島県南相馬市)に生息するニホンザルにおいて正常な精子発生が行われているか否かの検討を行っている。現在までの所見では、2018年から2020年に捕獲された個体で、コントロールのニホンザルと同様、活発な精子発生が確認され(図1)、またDNA合成期の細胞核で発現するPCNAの染色による細胞分裂像(図2;茶色の細胞)、Caspase-3染色によるアポトーシス(細胞死)を起こした精細胞(精子のもとになる細胞)の種類、出現時期に両者間で差異は認められていない。
ヘビ類の精巣に関する知見が乏しいことから、奄美大島産のハブを用いて、精巣の組織構造の解析を行っている。その結果、ハブは2歳齢で精子発生を始め、0歳齢、1歳齢では認められなかった精上皮におけるアクチンフィラメント(細胞内に存在する微細な線維構造)の分布も、2歳齢以降に増大するなどの所見が得られている。- 希望する
連携内容 -
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獣医学部 獣医学科
- 教授
黒 木 俊 郎
- 研究分野
原虫学、細菌学、公衆衛生
- キーワード
クリプトスポリジウム、レジオネラ、水道、入浴施設、人獣共通感染症
- 研 究
テーマ -
- 水源及び水道における耐塩素性微生物問題
- 給水・給湯系や入浴施設におけるレジオネラ汚染対策
- 爬虫類のサルモネラの保有
研究活動の概要水道水源における耐塩素性微生物(クリプトスポリジウム、ジアルジア)及び糞便汚染指標細菌の汚染源を把握することは、水道水の微生物学的安全性の確保には重要であることから、試験法の検討や汚染実態調査を行っています。
レジオネラ属菌は水環境に生息し、肺炎の原因となります。ビルの給水・給湯系や入浴施設におけるレジオネラ属菌の汚染は、利用者が肺炎に罹患するリスクとなります。レジオネラ肺炎を予防することを目的に、汚染状況の解析と対策の検討を行っています。
ペットを安全に飼育するためには、ペットから感染するリスクを理解することが必要です。爬虫類がサルモネラ等の病原体を高率に保有していることはよく知られています。感染のリスクを明らかにするために、爬虫類におけるサルモネラの保有を調べています。- 希望する
連携内容 -
- 給水・給湯系や入浴施設におけるレジオネラ対策の研究
- 水道における耐塩素性病原微生物の検査法の検討
- 水源等における耐塩素性病原微生物の汚染実態調査
- ペットからの感染を予防するための衛生学習
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獣医学部 獣医学科
- 教授
斉 藤 真 也
- 研究分野
循環薬理学、収縮制御機構、血流制御
- キーワード
平滑筋、筋収縮、肝星細胞、細胞運動、肝線維化
- 研 究
テーマ -
- 神経傷害による皮膚血管の収縮応答性変化のメカニズム
- 肝星細胞の収縮制御機構
- 平滑筋収縮制御機構
研究活動の概要血液は大小さまざまな血管を通って体の中を循環しています。血流量は血管径によって調節されるので、組織活動は血管の収縮によって影響されていると言えます。このような背景のもとで私は2つの血流に着目して研究を行っています。一つ目は皮膚の血流です。我々は暑いときには血管が開いて紅潮し、寒いときには血管が収縮して蒼白になるように、皮膚血流は外気温に強く影響を受け、全身の血流とは異なった調節を受けています。血流の低下は疼痛を悪化させるため、疼痛発症と血流障害の関係を血流調節の観点から検討しています。二つ目は肝臓の血流です。肝臓内に張り巡らされた毛細血管(類洞)には肝星細胞と呼ばれる細胞が付着しており、この細胞は末梢での血流を調節すると言われています。しかし生きた状態でこの血流がどのように調節されているかはまだよく分かってはいません。生理的な血流調節機構を明らかにすることが第二の研究テーマです。さらに肝障害時にはこの肝星細胞がコラーゲン産生細胞へと変化します。この変化によって肝臓の炎症は悪化し、線維化が進みさらには肝血流が悪くなります。このように肝星細胞が変化することを抑制する仕組みを見出すことも大事なテーマとして研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 神経傷害性疼痛の研究
- 肝線維症の研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
作 道 章 一
- 研究分野
食品衛生学、ウイルス学
- キーワード
プリオン、ウイルス、殺菌、滅菌、ガスプラズマ、オゾン
- 研 究
テーマ -
- 新しい殺菌・滅菌・消毒技術の開発
- プリオンやウイルスの不活化メカニズム
- プリオンやウイルス感染症の発症メカニズム
研究活動の概要微生物汚染は食品ロスの一番の原因となっています。一方、我が国ではポストハーベスト農薬使用が禁止されており、農産物を収穫後に殺菌を行う有効な方法がありません。このため、収穫後の農産物を有効に殺菌できる技術が求められています。そこで、安全で効率的に農産物や食品の殺菌を行う技術の確立を目指し研究を行っています。これまでに、選果・集荷中に用いることのできるガスプラズマ殺菌装置を開発しました。
また、岡山理科大学獣医学部にはインフルエンザウイルスやプリオン(最も不活化の難しいとされる病原体)など、バラエティーに富んだ病原体を扱うことのできるバイオセイフティー実験施設が整っています。そこで、これらの病原体に対する消毒剤や各種材料の抗ウイルス効果とその不活化メカニズムを研究します。様々な企業(新しい洗剤、消毒薬などの商品を企画・開発する企業)と連携を進め、製品評価や技術開発のお手伝いをしたいと考えております。- 希望する
連携内容 -
- 食品分野における非加熱殺菌技術の開発
- 製品の抗菌・抗ウイルス効果の評価(消毒剤や加工繊維など各種材料を対象)
- 滅菌装置の製品評価(プリオン不活化効果含む) など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
篠 塚 康 典
- 研究分野
産業動物臨床学
- キーワード
牛乳房炎、乳房内細菌叢
- 研 究
テーマ -
- 牛の乳中細菌叢の網羅的解析
- 乳中細菌叢を利用した新しい乳房炎予防・治療の応用可能性探索
研究活動の概要これまで牛の乳房内は無菌と考えられてきましたが、実は健康な乳房内には様々な細菌が常在し集団を形成していることがわかり、これは「乳房内細菌叢」と呼ばれています。当研究室では牛乳汁中に含まれる細菌DNA(16S rRNA遺伝子)を網羅的に解析することで乳房内細菌叢の組成を調べる技術を確立しました。この技術によって、健康牛の乳房内細菌叢組成は乳中体細胞数の増加に伴ってKocuria属菌の割合が減少し、Corynebacterium属菌の割合が増えることを明らかにしました(左図)。また、乳房内細菌叢組成と牛乳中に含まれる免疫物質(ラクトフェリン)の量は関連している可能性もわかってきました(右図)。これらの成果を、牛乳房炎に対する新しい治療法開発だけでなく、乳房内自然免疫を利用した新しい乳房炎予防法への応用も目指して研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 乳房内細菌叢の戦略的活用
- 牛乳房炎の新規予防法の開発
- 牛乳房内細菌叢に生菌製剤が与える影響 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
芝 野 健 一
- 研究分野
産業動物獣医療、臨床栄養
- キーワード
血中遊離アミノ酸、代謝病
- 研 究
テーマ -
- 血中遊離アミノ酸濃度が生産性に及ぼす影響
- 妊娠末期の栄養が出生子牛の免疫細胞に及ぼす影響
- 乳牛の代謝病と酸化ストレスの関連性
研究活動の概要牛の周産期病、泌乳期病、運動器病、繁殖障害、子牛疾病の低減と予防対策は生産性を追求する畜産業にとって重要な課題です。産業動物獣医師は疾病の初期段階で動物が示す様々なサインをいち早く感じ取る能力を身に付け、診断、治療、そして予防に努めます。最近の知見では、胎子期や初期成長期の環境要因や栄養刺激は将来の生産性に影響を及ぼすことが明らかにされ、「エピジェネティクス」効果が話題となっています。このように飼養環境や摂取栄養は産業動物の生産性向上と健康維持に重要な要素と考えられています。特に、代謝性疾患の原因の多くは栄養の過不足と関連し、牛における臨床栄養学は産業動物獣医療に携わる者にとって不可欠なスキルとなっています。乳牛は肉用牛に比べ約5倍の疾病が発生することが知られています。特に乳牛の分娩前後や泌乳最盛期は負のエネルギーバランス状態に陥るため、栄養素の不足に起因する活性酸素種が発生し、生体に悪影響を及ぼすことが考えられ、乳牛の疾病の原因が活性酸素種に起因する酸化ストレス状態と強く関係することが推察されます。その一例として、分娩前後の乳牛を対象とした調査では、ケトーシス発症牛は生体内でより多くの活性酸素種を産生していることから、疾病発生の原因になることを明らかにしました。わが国では乳牛における酸化ストレス状態と疾病の関連性を報告した研究は少ないのが現状ですが、乳牛の疾病原因と酸化ストレス状態との関連性を引き続き調査・研究しています。産業動物獣医療では多くの未開拓な分野が残されており、臨床栄養学を基礎として学び、各種疾病の原因を追及しています。新たな視点に立ちこれからの獣医療を研究することはたいへん興味深いものです。患畜を前にして総合的に評価・診断するためのスキルは、将来の産業動物獣医師に期待される重要なテーマです。
- 希望する
連携内容 -
- 地域診療組織との連携を基に生産性向上
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獣医学部 獣医学科
- 教授
柴 原 壽 行
- 研究分野
寄生虫学、医動物学
- キーワード
人獣共通寄生虫病、吸虫類、肺吸虫
- 研 究
テーマ -
- 各種動物における寄生虫感染の実態調査
- 吸虫類、特に肺吸虫の分類・生態・疫学
研究活動の概要アジア全域に広く分布し、人獣共通寄生虫病の原因虫の一つとして重要度も高いことでよく知られてきたウエステルマン肺吸虫について、その分類・生態・疫学に強い関心を抱き、今なおフィールドワークを中心とした地道な研究を続けています。特に近年、害獣として捕獲されたイノシシの肉を、ジビエ料理として地域振興に役立てようとする動きが全国各所に見受けられますが、イノシシ肉には、本虫の第2中間宿主であるサワガニの摂食を通して感染した危険な幼若虫が多数潜んでいる可能性があります。このため、シシ肉の扱いや保存方法には特別に注意が必要です。寄生虫学的視点に立って、食の安全確保に何某かでも社会貢献が果たせればと思う次第です。
- 希望する
連携内容 -
- 特に寄生虫学的視点からみたジビエ料理食材としての野生獣類(シカ、イノシシ)の安全性の検討