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獣医学部 獣医学科
- 教授
杉 山 晶 彦
- 研究分野
実験病理学、獣医病理学
- キーワード
化学物質、毒性評価、動物種、発達段階
- 研 究
テーマ -
- 化学物質が生体に及ぼす病理組織学的影響の解明など
研究活動の概要化学物質が生体に及ぼす影響は、動物種や個体の発達・成長段階により大きく異なっていることが知られていますが、その詳細に関しては未解明な課題が山積しています。私は、様々な動物種 (ラット、メダカ、ウズラ、ニワトリ、イモリなど)を対象として、それぞれの発達・成長ステージごとに化学物質の曝露実験を実施し、化学物質曝露によって誘発された病変の病理発生機構を解明することを目的とした研究に取り組んでいます。
- 希望する
連携内容 -
- 化学物質の毒性発現機構に関する分子病理学的研究 (遺伝子解析)など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
田 口 純
- 研究分野
英語学、英語学史、言語学、コーパス言語学
- キーワード
規範的英文法、歴史社会言語学、コーパス言語学
- 研 究
テーマ -
- 18世紀に編纂された規範的英文法
- 言語学史としての英語学史
- 現代英語の大規模コーパスの分析とその応用
研究活動の概要(1)18世紀に編纂された規範的英文法を研究している。18世紀中葉に活躍した英国の文法家 James Buchanan の著作(文法書や辞書など)を歴史社会言語学的な観点から研究している。当時の社会や教育状況からなぜ規範的英文法が必要とされたのか、いかに文法書が関わってきたのか、その意図はどこにあったのかなどを研究している。また、当時の作家たちが使用していた用法と規範的英文法との相違についても彼の文法書を分析しながら考察している。
(2)コーパスを用いた現代英文法・語法を研究している。現代英語の大規模コーパスを分析することにより、規範的英文法(学校英文法)で学習する文法・語法と、現れる実際の文法・語法の相違について研究している。また、その成果を実際の英語教育の場に応用している。- 希望する
連携内容 -
- 言語学史としての英語学史や日本語学史など学際的研究
- 規範的英文法としての学校英文法の再評価
- 現代英語の分析と応用(テキスト開発など)
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獣医学部 獣医学科
- 教授
西 木 禎 一
- 研究分野
神経科学、神経生理学
- キーワード
カルシウムイオン、シナプス小胞、開口放出、 シナプス伝達、神経伝達物質
- 研 究
テーマ -
- 神経伝達物質放出の分子機構
- 腎糸球体足細胞間グルタミン酸シグナル伝達の役割
研究活動の概要私たちの研究グループは、神経細胞の情報伝達のしくみに興味を持っています。脳のはたらきは、神経細胞間の特殊な構造(シナプス)において、一つの細胞から別の細胞に情報が伝達されることで成り立っています。この情報伝達を担う神経伝達物質と呼ばれる分子は、神経突起の末端においてシナプス小胞に蓄えられており、小胞と細胞膜との融合により開口放出されます。この開口放出は、細胞の興奮に伴い末端内に流れ込むカルシウムイオン(Ca2+)によって引き起こされます。私たちは、伝達物質の放出メカニズムを明らかにする目的で、シナプス前終末に存在するタンパク質に焦点をしぼり、それらの機能を分子生物学的、生化学的、電気生理学的手法を組合せて解析し、Ca2+シグナルがどのような過程を経て伝達物質の放出に変換されるのか明らかにしようとしています。
- 希望する
連携内容 -
- 神経毒素の作用機序についての研究
- 腎糸球体機能における足細胞の役割の研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
畑 明 寿
- 研究分野
臨床検査学、環境衛生学
- キーワード
臨床検査、薬剤耐性、腸内細菌、ヒ素、分析
- 研 究
テーマ -
- ヒトと動物の臨床検査技術の研究開発
- ワンヘルスの考えに基づいた薬剤耐性菌の調査
- 食品の安全性、機能性に関する研究 など
研究活動の概要分析化学、特に臨床検査の技術を軸とし、ヒト、動物、環境、食品の健全性の評価や、その手法の開発を行っています。
質量分析装置を用いた微量物質分析(ヒ素など)、細菌の薬剤感受性試験、血液生化学検査を得意としています。
近年では中四国の自治体や企業との共同研究を行い、食品ロス削減、食材付加価値向上を目指した加工法の開発や、食品の機能性成分の体内動態の評価、炎症マーカーの新規検査技術の開発を進めています。- 希望する
連携内容 -
- 血液検査
- 微生物検査
- 食品検査 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
深 瀬 徹
- 研究分野
疫学、寄生虫学、動物薬学
- キーワード
感染症、寄生虫、動物用医薬品、予防獣医学、薬剤疫学
- 研 究
テーマ -
- 動物の感染症に関する疫学的研究
- 動物の寄生虫性疾患の治療と予防
- 動物用医薬品の効能・効果と副作用等に関する研究
研究活動の概要動物の感染症、とくに寄生虫性疾患に関する疫学的な研究を行っています。なかでも犬と猫における犬糸状虫症と外部寄生虫症を主な研究対象とし、これらの疾病の発生状況等を調査するとともに、その予防への貢献を目指しています。また、動物用の各種の薬剤の開発のほか、既存薬剤の使用状況の調査、効能および効果の再検討、副作用の発生状況等に関して薬剤疫学的な研究を進め、動物への適正な薬剤の投与の確立を図っています。
写真はネコノミとマダニ。ネコノミは猫に限らず、犬でもふつうにみられ、近年の日本では、人間に寄生するノミもネコノミになっています。また、マダニは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の媒介者として注目されています。こうした外部寄生虫の駆除薬の研究も行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 動物の疾病の発生状況に関する疫学調査
- 動物の寄生虫性疾患に関する研究
- 動物における薬剤の使用状況に関する調査・研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
邊 見 弘 明
- 研究分野
免疫学、分子生物学
- キーワード
自然免疫、抗原提示細胞、遺伝子改変マウス
- 研 究
テーマ -
- 各種免疫応答の分子メカニズムの解明
- 各種免疫疾患、炎症性疾患の病態解明
- 抗原提示細胞による免疫制御機構の解析 など
研究活動の概要ほ乳類の免疫機構は、マクロファージや好中球、樹状細胞などによって担われている自然免疫と、B細胞やT細胞といったリンパ球によって担われている獲得免疫とから成り立っています。外界からの微生物の侵入に際し、自然免疫は特異性は低いですが素早く応答し、一方、獲得免疫は応答は遅いが特異性が高く、強力に応答します。これら自然免疫と獲得免疫とを連関させる重要な細胞として抗原提示細胞である樹状細胞が知られています。近年、自己免疫疾患やアレルギーのみならず、糖尿病や動脈硬化、痛風、神経疾患、がん、など、実に様々な疾患に免疫機構が関与していることがわかってきました。私はこのような免疫機構、特に自然免疫を中心として、遺伝子改変マウスを用いた各種免疫応答の分子基盤の解明や炎症性疾患を含む様々な免疫疾患の病態解明を目指しています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺伝子組換えマウスを含むモデルマウスを用いた病態解明
- 免疫学的な解析を中心とした各種疾患の解明
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獣医学部 獣医学科
- 教授
星 史 雄
- 研究分野
伴侶動物の腎臓泌尿器内科学
- キーワード
猫、バイオマーカー、慢性腎疾患、上皮小体
- 研 究
テーマ -
- 早期慢性腎疾患の診断・治療・管理
- 伴侶動物の尿石症の予防
- 慢性腎疾患に伴う無機質代謝異常の診断・治療
研究活動の概要①猫は老化していくと腎臓機能が低下し、多くの猫は慢性腎疾患という形で亡くなることが多い。したがって、早期に腎機能の低下を発見し、加療することで猫の余命を延長させることができると考えている。早期の腎機能マーカーとして尿中に微量に排泄される蛋白質に注目し、その組換え蛋白質を作出し、モノクローナル抗体を作り、測定系を確立することにより、早期の慢性腎疾患の臨床利用ができる簡便な診断法を確立しようとしている。
②さらに、慢性腎疾患に併発する上皮小体機能亢進症は無機質代謝異常を発症させ、それが慢性腎疾患で現れる各種症状に直結してることがわかってきており、この上皮小体機能亢進症の簡便な早期診断診断法を確立すると共にその治療薬の各種リン吸着剤の使用法を研究している。
また、近年伴侶動物にも人と同様にシュウ酸カルシウム結石症が増えてきている。そこで、経口摂取するすべての物(フード、サプリメント等)でシュウ酸カルシウム結石が形成されるメカニズムを解明し、その形成を阻止する方法を研究している。- 希望する
連携内容 -
- バイオマーカー測定キット作成
- リン吸着剤による上皮小体機能制御法
- シュウ酸カルシウム結石形成阻止法
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獣医学部 獣医学科
- 教授
松 井 利 康
- 研究分野
神経解剖学、獣医解剖学
- キーワード
神経系、嗅覚、神経回路トレーシング、コリン作動性ニューロン
- 研 究
テーマ -
- 脳幹網様体と脳神経運動核の神経連絡
- コリン作動性介在ニューロンの形態研究
- 両生類の嗅覚系の比較解剖
研究活動の概要咀嚼や嚥下は、ヒトも含めた動物の生命活動に必須のパターン運動です。この運動には顎顔面筋の協調活動が必要ですが、脳幹に分布する介在ニューロンが運動ニューロンの活動を制御しています。私は、介在ニューロンのうちコリン作動性ニューロンに注目して、その細胞形態・神経連絡・神経伝達を研究しています。コリン作動性介在ニューロンと運動ニューロンがつくる神経回路を解明することで、咀嚼・嚥下の機能障害の理解につながる基礎的知見を得ることを目指しています。
また有尾両生類の嗅覚系に関する研究を進めており、嗅覚器とその中枢である嗅球の組織構造を解析しています。有尾両生類の嗅覚系を種間で比較することで、水と陸の生活環境への適応と嗅覚系の進化との関係性を調べています。
- 希望する
連携内容 -
- 動物組織の形態解析
- 動物解剖体を用いた医療器具の性能評価・開発 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
水 野 理 介
- 研究分野
人間医工学・基礎医学
- キーワード
生体制御・治療、バイオメカニクス、微小循環・末梢循環・循環力学・循環調節
- 研 究
テーマ -
- 食塩感受性高血圧症の病態生理
- サルコペニア・フレイルの病態生理学
- Drug-repositioning
研究活動の概要毛細血管床とその輸入、輸出血管である細動脈、細静脈を一括して微小血管系と呼びます。この微小血管系と組織間隙とリンパ系を含めて微小循環とされています。血液循環の主目的が生体内部環境の維持、すなわち全身の各組織細胞に対する生活物質の供給と代謝産物の除去にあることを考えるならば、微小循環こそまさに循環系で最も本質的な役割を演じる部分であり、心臓や太い血管は微小循環に適切な血流を供給する為の補助装置とも言えるでしょう。全身の細胞の生活条件は、微小循環によって直接規定されます。従って、微小循環障害は当該組織の機能不全を引き起こし、障害の部位と広さによって生命の喪失につながると考えられます。この意味においては微小循環の世界は、その名称から想像されるような微小な存在ではなく、細胞の個々からその統合体としての個体の生命維持を直接左右する巨大なシステムであることが理解できます1。我々は、様々な臓器・組織の微小循環調節機能におけるheterogeneityの理解と解析を通して、疾患の予防・診断・治療に有用なbench to bedside researchを目指しています。
1: 東健彦、神谷瞭(編)、微小循環-医学と理工学の接点-を一部改変- 希望する
連携内容 -
- 微小・リンパ循環に立脚した基礎・臨床研究
- サルコペニア・フレイルにおける獣医学ー医学橋渡し研究
- NIRSを利用した獣医学ー医学橋渡し研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
村 田 拓 也
- 研究分野
繁殖生理学、内分泌学
- キーワード
エストロジェン、性周期、ビタミンD受容体、オキシトシン受容体
- 研 究
テーマ -
- オキシトシン受容体の発現調節メカニズム
- ビタミンDの生殖機能への影響
- 下垂体ホルモンの発現調節メカニズム
研究活動の概要多くの雌性哺乳動物は、周期的に排卵を繰り返す性周期を持っています。性周期には、卵巣の卵胞が発育し、発育した卵胞から分泌されるエストロジェンの血中濃度は上昇します。この増加するエストロジェンは、排卵を誘起すると同時に、子宮内膜の増殖を促し受精卵の着床の準備をしたり、中枢にはたらきかけて性行動を誘起したりします。さらに、エストロジェンは、骨形成への作用、記憶などの中枢作用、心・血管系への作用など多岐にわたる作用を持つことが知られています。このことは、広範囲の細胞がエストロジェンの影響を受けていて、その影響は性周期中に変動することを意味しています。本研究室では、性周期中のエストロジェンの影響を受けている因子や機能について、特に下垂体や子宮などの生殖機能に関わる組織を用いて調べています。オキシトシンは、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、母乳の分泌や子宮の収縮に関わっています。最近は相手を信用しやすくなる作用など中枢作用が注目されています。ビタミンDは、ホルモンとして考えられ、エストロジェンのように多くの作用を持つことが知られています。これらのホルモンの作用発現に関わるオキシトシン受容体とビタミンD受容体の発現調節メカニズムについて調べています。
- 希望する
連携内容 -
- 雌性哺乳動物に特有の疾患の研究
- 雌性哺乳動物の繁殖生理学に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
横 山 博
- 研究分野
水産増殖学、食品衛生学
- キーワード
魚病、魚類寄生虫、葡萄
- 研 究
テーマ -
- 魚類寄生粘液胞子虫類・微胞子虫類の生物学の解明
- 魚類粘液胞子虫病・微胞子虫病の感染防除法の開発
- 水産食品にみられる寄生虫の診断
- ワイン醸造時に廃棄される葡萄搾りかすの給餌による養殖魚の改善
研究活動の概要魚類の寄生虫の生活環は魚類以外の宿主をもつものも多く、生物学的な全体像が不明です。そこで、魚への感染を防除する目的で、それら寄生虫の生物学的特性を研究しています。
水産食品において寄生虫は異物としてクレームを受けますが、自然界ではごくありふれた存在です。人間にとって有害か無害かを正しく見極める姿勢こそ、食の安全・安心に欠かせません。
ワインの醸造過程において大量に廃棄される葡萄の搾りかすを養殖魚に給餌することにより、養殖魚の肉質改善や免疫力向上などの付加価値を付けられないか検討を始めたところです。- 希望する
連携内容 -
- 養殖現場における寄生虫病対策の開発
- 水産食品にみられる寄生虫・異物の診断法
- 葡萄搾りかす給餌による養殖魚の体質改善によるブランド化の促進 など
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
伊 藤 良 樹
- 研究分野
獣医眼科学、視覚電気生理学
- キーワード
視覚、角膜、網膜電図、視覚誘発電位、緑内障、眼科疾患
- 研 究
テーマ -
- 視覚電気生理学検査による動物の視覚評価法の開発
- 動物の視覚、および疾患と治療による影響に関する研究
- 高次画像解析機器を用いた眼科疾患の病態解明
研究活動の概要我々にとって対象を見ることで得られる視覚情報が不可欠な様に、「獣医眼科学」においても視覚は重要な感覚です。しかしながら、人間のようなランドルト環(アルファベットのCのようなマーク)を用いた「視力」検査法は犬や猫をはじめとした動物では不可能です。ではどのような方法で動物の視力を判定するか?一つは「視覚誘発電位」という脳波を測定し、脳が対象を認識したかを評価する手法が考えられます。我々は視覚誘発電位測定が含まれる「視覚電気生理学検査」を用いた「動物の視覚評価法」の開発を行っています。 高精度の動物の視覚評価によって、眼球の角膜、水晶体、網膜といった視覚を構成するのに不可欠な部位での障害をより適切に診断し、治療することができると考えています。
また、当研究室では近年発展が著しい光干渉断層計(OCT)などの眼科検査機器を獣医眼科臨床に用い、眼科疾患の病態解析と治療に関する研究を行っています。- 希望する
連携内容 -
- 比較眼科研究全般
- 眼科疾患(特に緑内障、網膜疾患)の病態解析と治療に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
小 川 寛 人
- 研究分野
ウィルス学、微生物学、人獣共通感染症学
- キーワード
ウィルス、細菌、感染症、疫学、医薬獣連携
- 研 究
テーマ -
- 人獣共通感染症の疫学
- 動物由来培養細胞および微生物検出法の開発
- ウィルスの宿主特異性に関する研究
- 内在性ウィルス様配列に関する研究
研究活動の概要地球規模の様々な変化により感染症の発生頻度が高まっている。多くは自然界の動物に寄生する病原体が、人間社会に侵入して被害をもたらす人獣共通感染症である。 その対策は喫緊の課題であるが、人間社会への侵入経路が特定できない流行が多く、中には病原体が自然界で生存するために必要な自然宿主が特定されていない感染症もあるため、一筋縄ではいかない。そこで、グローカルな視点で人獣共通感染症の先回り対策(病原体が自然界でどの様に維持されているか、生態への感染リスク)や発生した際にはその侵入経路を解明したい。具体的には、四国を中心に野生動物や家畜等の調査を行うとともに、実装可能な診断法を確立したい。
その他に、病原体種によって感染する生物種が異なる”宿主特異性”に興味を持っている。宿主特異性の高いウィルスの一つとしてアデノウイルスがあげられる。しかしながら、ある種のコウモリアデノウイルスは広い宿主域を持つ可能性がある。そこで、コウモリアデノウイルスに着目して、宿主域決定因子を解明したい。- 希望する
連携内容 -
- 感染病理学
- 質量分析法
- バイオインフォマティクス など
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
後 藤 聡
- 研究分野
産業動物凛奨学
- キーワード
臨床繁殖学、予防衛生学
- 研 究
テーマ -
- 畜産における生産情報を用いた生産問題の評価
- 牛の繁殖性向上に関する研究
- 牛の症例研究 など
研究活動の概要これからの産業動物臨床は生産病対策を含む生産性向上のみならず、感染症予防や蔓延防止に寄与することが求められるため、獣医臨床繁殖学および生産獣医療学を中心に、個体・集団における疾病の発生原因、機序および病態解明と診断治療技術の構築を目的とした研究に取り組みたいと考えています。
- 希望する
連携内容 -
- -
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
齋 藤 文 代
- 研究分野
毒性学、分子生物学、リスク評価
- キーワード
肝毒性、遺伝子発現解析、オミクス解析、分子間パスウェイ
- 研 究
テーマ -
- 肝毒性・腎毒性のメカニズム解明
- エネルギー代謝に関する臓器間連携のメカニズム解明
- イヌのフレイルにおけるバイオマーカー探索 など
研究活動の概要健康的かつ機能的で快適な生活など様々な利便性を享受するため、我々は様々な医薬品や化学物質を生み出し続け、消費者としてそれらを使い続けています。工業的に開発された化学物質の多くは人が直接摂取することを目的にしていないものの、水・大気などの環境を介して、人体や環境中の生物にばく露されています。 安心・安全な社会のためには、医薬品や化学物質による毒性を適切に評価することが重要ですが、全ての物質につい毒性評価がなされているわけではありません。そこで、本研究室では化学物質による毒性に関して、網羅的な遺伝子発現量解析などのオミクスデータを取得し、分子レベルでメカニズムを解明していく研究(トキシコゲノミクス)を行っています。さらに、毒性メカニズムに関連の高い分子を機械学習などのデータマイニングによって同定し、マーカー遺伝子とし、化学物質による発がん性を早期に予測するシステムの開発を行ってきました。
また、オミクス技術を活かし、生体内の臓器間連携による
エネルギー代謝メカニズムの解明やヒトやイヌの病態メカニズムの解明などの研究課題ににも取り組んでいます。- 希望する
連携内容 -
- データサイエンス(機械学習、データマイニング など)
- 様々な疾患モデル(遺伝子改変動物、臨床サンプルなど)
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
佐 伯 亘 平
- 研究分野
獣医腫瘍学、バイオインフォマティクス、獣医外科学
- キーワード
乳腺腫瘍、膀胱腫瘍、シングルセル発現解析
- 研 究
テーマ -
- 乳腺の発生とホメオスタシス、腫瘍発生過程の解明
- 犬膀胱移行上皮癌の分子生物学的解析
- 伴侶動物の腫瘍外科学、周術期管理に関する研究
研究活動の概要獣医療の発展に伴い、伴侶動物も高齢化が進み人間と同様に悪性腫瘍が死亡原因の上位を占めるようになりました。このような状況は伴侶動物の腫瘍治療の高度化・個別化の必要性を生むと同時に、実験動物とは異なり遺伝的多様性を持つ哺乳動物集団における自然発生腫瘍という側面から、腫瘍化過程の解明や治療法の開発において学術的に非常に高い注目を集めています。私は従来の分子生物学的手法に、Digital PCRやシングルセルシークエンスなどの次世代型解析、そしてそれらのバイオインフォマティクス解析を組み合わせて、哺乳動物の腫瘍発生・悪性化過程の解明に挑んでいます。また臨床医として伴侶動物のよりよい腫瘍外科、周術期管理を目指した研究も行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 伴侶動物腫瘍に関わる研究
- バイオインフォマティクス解析(R. python)
- 腫瘍外科、周術期管理に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
下 川 孝 子
- 研究分野
獣医腎泌尿器病学、獣医内科学
- キーワード
血液透析、血液浄化療法、急性腎障害
- 研 究
テーマ -
- 小動物における血液浄化療法の臨床応用
研究活動の概要小動物臨床の現場では病態解明が十分でなく、診断・治療法も確立されていない難治性疾患が数多く存在しています。このような疾患のブレイクスルーとなるような治療法の確立をめざして研究を行っています。特に致死率の高い急性腎障害や全身性炎症反応症候群、敗血症、治療困難な免疫介在性疾患に対して、血液透析や持続的腎代替療法をはじめとした血液浄化療法を用いた治療法の確立を目指しています。
- 希望する
連携内容 -
- 急性期血液浄化療法の研究
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
髙 橋 秀 和
- 研究分野
環境衛生学・公衆衛生学
- キーワード
環境微生物・環境汚染物質・データ解析
- 研 究
テーマ -
- 水・土壌等における微生物や汚染物質等の研究
- 疾患データ・公共データ等の情報解析
研究活動の概要主に環境衛生に関連する研究を行っている。 水や土壌などに存在する微生物・ウイルス・汚染物質等の研究を行っている。環境問題の解決に資する有用微生物の探索も目指している。疫学・情報学的手法を用いた研究も行っている。
- 希望する
連携内容 -
- 機器分析
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
田 川 道 人
- 研究分野
臨床腫瘍学、獣医内科学、臨床病理学、腫瘍免疫学
- キーワード
犬、猫、がん、リキッドバイオプシー、細胞診、抗がん剤曝露
- 研 究
テーマ -
- 犬と猫の新規腫瘍診断マーカーの開発
- 獣医療におけるリキッドバイオプシーの確立
- 動物病院における抗がん剤曝露リスク調査 など
研究活動の概要飼育方法の改善や獣医療の進歩によってペットの平均寿命は飛躍的に伸びており、人と同じくペットの半数はがんで無くなると言われています。動物は人と違い、病気があってもそれを表に出さずにいることが多く、気が付いた時には進行してしまい治療が困難となっていることも多いです。人の医療ではCTやMRIといった高度画像診断や様々な”がんマーカー”が活用されていますが、獣医療で利用可能な”がんマーカー”なく、高度な画像診断を行うためには高額な費用と全身麻酔が必要となります。“がん”の病態を正確に反映する疾患マーカーがあれば飼い主と患者動物は麻酔や検査による負担を避けることや、継続した治療の必要性を客観的に判断することが可能となります。そこで近年、医学で注目されているリキッドバイオプシーと呼ばれる、“血液中に循環する遺伝子を検出する”技術に着目し、ペットの”がん”への応用を研究しています。具体的には腫瘍そのものから放出される遺伝子量の測定や、特定の変異検出により腫瘍の病態評価と診断マーカーとしての有用性を検討しています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺伝子解析、バイオインフォマティクスに関する研究
- 人工知能、深層学習に関する研究
- 獣医学におけるがんと緩和治療に関する研究 など
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獣医学部 獣医学科
- 准教授
近 久 幸 子
- 研究分野
環境生理学、睡眠科学、行動科学
- キーワード
睡眠、エネルギー代謝、行動、ストレス
- 研 究
テーマ -
- 睡眠制御とエネルギー代謝調節の相互作用
- 睡眠不足が行動調節に及ぼす影響とメカニズム
- ストレスが睡眠ホメオスタシスに及ぼす影響
研究活動の概要日本人の睡眠時間は先進諸国の中でも短く、成人の4~5人に1人が睡眠に何らかの問題を抱えているといわれています。睡眠時間が短くなると、うつ病や不安障害などの発症リスクを増大させるだけでなく、肥満や糖尿病のリスクも増大させることが知られています。私は、これら睡眠不足が及ぼす心身への影響について、分子機序を明らかにすることで、関連する疾患の予防法および治療法を探ることを目指した研究を行っています。また、物理的・化学的ストレスや心理的・社会的ストレス等が睡眠ホメオスタシスに及ぼす影響について、マウスモデルを用いた研究を行うことで、ストレスに起因する睡眠障害や精神疾患の分子機序を解明し、予防法や治療法の発展に寄与すことを目標としています。
- 希望する
連携内容 -
- エネルギー代謝に関する研究
- 種々のストレスによる生体応答に関する研究
- 脳機能に関する研究全般 など