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経営学部 経営学科
- 助手
安 井 正 也
- 研究分野
コーチング、組織戦略、心理学
- キーワード
コーチング、組織戦略、マネジメント、心理学
- 研 究
テーマ -
- 勝利(成功)するための組織構築
- 学生野球チームリーダーに関する研究 など
研究活動の概要コーチング論や戦略論、また心理学などの理論からアプローチし、組織・チームが発展・向上するプロセスを研究しています。特に「勝つ(成功)するための組織構築」をテーマに、研究を進めています。勝つ(成功)ことにより、個々のモチベーション・チーム力の向上がどのように醸成され、組織力の向上に繋がるのかを明らかにし、社会に貢献できる人材の育成に注力したいと考えています。
近年では、組織に関わるマネジメントやコーチングを学ぶ機会として、スポーツを企業研修に活用する動きが広まっています。スポーツチームも企業も組織として育成していくプロセスは相似しているという考えが基盤にあり、「組織運営」を学ぶ手法として注目されています。また、働き方の多様化、SNSなどの普及でマネジメントやコーチング手法の領域も変化しつつあります。効果的な人材育成ができる組織づくりに関する研究も視野に入れ、研究しています。- 希望する
連携内容 -
- 学生野球運営のためのマーケティング
- 人材育成やリーダシップの研究 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
浅 沼 武 敏
- 研究分野
獣医放射線学、画像診断学、腫瘍放射線治療
- キーワード
MRI、拡散強調、ファーバートラッキング、低酸素細胞放射線増感、放射線治療、温熱治療
- 研 究
テーマ -
- 放射線・ラジオ波温熱併用療法の獣医臨床応用
- 放射線増感剤を用いた放射線治療法の獣医臨床応用
- MRI拡散テンソル画像を用いた脊髄損傷の評価
研究活動の概要腫瘍細胞は42.5度を超えると急速に死滅します。電磁波の一種であるラジオ波は腫瘍組織に効率よく集まり腫瘍のみ加熱することが出来ます。体外から電磁波のみ入射するため、非侵襲的な手法のため患者さんのQOLを下げることはありません。図は温熱治療を行った一例です。重要な血管を巻き込んで腰から骨盤を広く占拠した大型の腫瘤が観察され、腫瘤のみ摘出する外科手術は大変難しく、また、オーナ様が抗癌剤治療を望んでいないため温熱治療(oncothermia)が行われました。温熱治療の2ヶ月後(第54病日)には初診時と比較して、腫瘤の大きさは小さくなりました。さらに、温熱治療の8ヶ月後(第243病日)後には腫瘤の大きさは約1/8まで縮小したうえ、血管の巻き込みもほとんどなくなってます。患者のQOLも向上しました。
温熱治療は単独使用よりも放射線治療と組み合わせると相乗的に腫瘍縮小効果があることが知られております。私は獣医臨床における放射線治療と温熱治療(oncothermia)の併用による効果的な腫瘍治療の実用化をめざしております。- 希望する
連携内容 -
- 獣医放射線治療の研究(放射線増感、温熱併用、抗癌剤併用)
- 実験動物および獣医臨床における画像の研究
- 活性酸素障害に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
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井 上 貴 史
- 研究分野
獣医学、寄生虫学、実験動物学
- キーワード
寄生虫、実験動物、無菌動物
- 研 究
テーマ -
- 動物寄生虫症のコントロール
- 宿主-微生物叢-寄生虫関係を探究するモデル実験系開発 など
研究活動の概要寄生性の原生生物(原虫)、線形動物や扁形動物など(蠕虫)や節足動物が引き起こす「寄生虫症」は、古来より人と動物の健康を脅かすものとして認識されてきた。「寄生」とは、異なる生物種間の共存関係のうち、一方の生物種(寄生体)が利益を受け、他方の生物種(宿主)に不利益を与える状態と定義される。両方の生物種ともに利益を受ける「共生」とは区別されるが、実際には「寄生」と「共生」の境界は曖昧である。多様な環境のなかで、寄生虫と宿主は生存のため相互に働きかけており、のみならず、共存する微生物叢とも相互に影響を受けており、寄生虫症の病態はその一環のなかで生じるものである。私は、このような複雑な宿主-寄生体関係を探究して寄生虫症の病態の理解を深め、獣医学上の課題となっている寄生虫症のコントロールに貢献したいと考えております。
- 希望する
連携内容 -
- 飼育動物、野生動物の寄生虫調査
- 宿主動物、寄生虫の微生物叢解析
- 昆虫、寄生虫の行動解析
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獣医学部 獣医学科
- 教授
江 藤 真 澄
- 研究分野
生理学、生化学、分子生理学
- キーワード
平滑筋、血管、消化管、細胞シグナリング、CPI-17
- 研 究
テーマ -
- 平滑筋病の原因を遺伝子・タンパク質・細胞・組織レベルで解明する。
- 獣医学と工学の連携の中から動物と人のQOL向上を目指す。
- 愛媛県にペット産業クラスターを構築する。 など
研究活動の概要平滑筋細胞は結果、消化管、膀胱、気管など動物に共通する多くの臓器の臓器壁の主要構成細胞です。平滑筋細胞の運動性は神経やホルモン刺激などによって非常に高度に調節されていて、この精細な運動調節機構がそれぞれの臓器の正常な機能に必要です。平滑筋の運動機能の低下が高血圧症、消化機能不全、ぜんそく、排尿不全など様々な病気に関与することが明らかになりつつあります。本研究室では平滑筋の運動機能に関連する疾患である平滑筋病の原因を理解し、その有効な診断・治療方法を見いだすために、平滑筋の運動機能を調節する仕組みを研究してきました。現在までに平滑筋の収縮機能を調節するタンパク質を発見し、このタンパク質を介した平滑筋運動調節の分子機構を明らかにしました。現在は平滑筋病においていかに我々が発見したシグナルが変調するか解明しています。
平滑筋病研究に平行して、共同研究を介してペットを含む動物とその飼い主のQOLを向上させるためのデバイスや、商品開発の手伝いを行っています。- 希望する
連携内容 -
- 臓器運動不全に関する研究
- ペット用商品開発
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獣医学部 獣医学科
- 教授
岡 村 泰 彦
- 研究分野
獣医臨床腫瘍学、小動物外科学
- キーワード
機能温存手術、腫瘍マーカー、化学療法
- 研 究
テーマ -
- 骨軟部腫瘍に対する機能温存
- 新規腫瘍マーカーの有用性の検討
- キサンチン誘導体の抗腫瘍効果の検討
研究活動の概要「がん」は日本人の2人に1人がかかるといわれ、国民病といっても過言ではない状況にあります。実は同様なことがコンパニオン・アニマルである犬や猫でも起きています。実験的に発生させた「がん」ではなく自然発症した動物の「がん」を治療・研究することで動物だけでなく人の「がん」の治療に応用することを目指し研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 比較腫瘍学に関する研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
尾 崎 博
- 研究分野
獣医薬理学
- キーワード
平滑筋、免疫応答、生理学、薬理学
- 研 究
テーマ -
- 炎症時における平滑筋運動機能障害
- 筋線維芽細胞の免疫学的応答
- 消化管炎症と消化管運動の関係
研究活動の概要平滑筋は内臓臓器の管壁を構成する筋肉細胞です。消化管運動や血管径の調節、膀胱や子宮などの泌尿生殖器の機能、瞳孔径の調節をはじめ多くの生体反応に大切な役割をはたしています。さらに、線維芽細胞と平滑筋の性質を合わせたような筋線維芽細胞という細胞が最近注目されています。全身の臓器に分布しており、臓器が障害を受けたときに細胞が縮むことによって傷口を塞ぐ役目を果たす細胞です。現在、このような運動系細胞の、生理学的・薬理学研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺伝子改変動物を用いた研究
- 獣医臨床における応用研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
神 田 鉄 平
- 研究分野
獣医麻酔科学、動物看護学
- キーワード
麻酔・疼痛管理、α2-アドレナリン受容体作動薬、動物の周麻酔期看護
- 研 究
テーマ -
- 動物の麻酔および痛みの管理
- α2-アドレナリン受容体とその作動薬
- 獣医療におけるICT技術の活用
研究活動の概要より安全であり、動物にとってより快適な麻酔を実現するために、獣医麻酔科学と動物周麻酔期看護学の分野を中心に据えた研究に取り組んでいます。特に、獣医療において鎮静・鎮痛を目的に利用されることの多いα2-アドレナリン受容体作動薬に関する研究を精力的に進めており、これまでに同薬物が様々な動物における涙液分泌を含む眼関連機能に与える影響や、全静脈麻酔への応用、点眼による鎮静・抗不安作用の検討などを論文に発表してきました。
さらに、麻酔中の体温管理や麻酔前の不安の管理といった周麻酔期に必要な動物看護の実践についても、動物看護師と連携して研究を行っています。
α2-アドレナリン受容体作動薬であるメデトミジンを用いた全静脈麻酔を実施している様子- 希望する
連携内容 -
- 全静脈麻酔に関わる薬理学的解析
- α2-アドレナリン受容体の組織学的・分子生物学的検出および細胞レベルでの機能解析
- 獣医療を対象としたICT技術
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獣医学部 獣医学科
- 教授
神 林 康 弘
- 研究分野
予防医学、環境医学、酸化ストレス学、疫学
- キーワード
化学物質、大気粉塵、アレルギー、酸化ストレス、地震、精神的影響
- 研 究
テーマ -
- 多環芳香族炭化水素類による気管支喘息悪化への酸化ストレスの関与
- 地震による高齢者の精神的影響
- 日用品に含まれるパラベンとアレルギー疾患の関連 など
研究活動の概要黄砂や微小粒子状物質(PM2.5)などの越境汚染による健康影響が公衆衛生学的問題になってい ます。今までは大気粉塵そのものの健康影響について研究が行われてきましたが、近年は構成成分 に注目した研究も盛んに行われています。私たちも多環芳香族炭化水素類(PAH)や重金属に着目 し、慢性咳嗽患者の咳などの症状との関連について報告してきました。培養細胞を用いたPAHによる気管支喘息の症状悪化への酸化ストレスの関与に関する 研究も行っています。
高齢者は地震による精神的影響を受けやすいと報告されています。能登半島地震(2007)による精神的影響について仮設住宅で暮らさざるおえなかった高齢者や被害の大きかった地区の高齢者を対象として実施した疫学調査データの解析を行っています。
シャンプーや化粧品などの日用品に抗菌薬として含まれるパラベンとアレルギー疾患との関連につ いて調査しています。私たちは、40歳以上の住民や乳幼児におけるパラベンとアレルギー疾患との関連に ついて報告しました。この研究を含む能登で実施している10年以上続くコホート研究(生活習慣と健康など)に参加しています。- 希望する
連携内容 -
- 酸化ストレス(特に、脂質の酸化)と疾患に関する研究
- 環境化学物質とアレルギー疾患に関する研究
- 疫学研究 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
黒 木 俊 郎
- 研究分野
原虫学、細菌学、公衆衛生
- キーワード
クリプトスポリジウム、レジオネラ、水道、入浴施設、人獣共通感染症
- 研 究
テーマ -
- 水源及び水道における耐塩素性微生物問題
- 給水・給湯系や入浴施設におけるレジオネラ汚染対策
- 爬虫類のサルモネラの保有
研究活動の概要水道水源における耐塩素性微生物(クリプトスポリジウム、ジアルジア)及び糞便汚染指標細菌の汚染源を把握することは、水道水の微生物学的安全性の確保には重要であることから、試験法の検討や汚染実態調査を行っています。
レジオネラ属菌は水環境に生息し、肺炎の原因となります。ビルの給水・給湯系や入浴施設におけるレジオネラ属菌の汚染は、利用者が肺炎に罹患するリスクとなります。レジオネラ肺炎を予防することを目的に、汚染状況の解析と対策の検討を行っています。
ペットを安全に飼育するためには、ペットから感染するリスクを理解することが必要です。爬虫類がサルモネラ等の病原体を高率に保有していることはよく知られています。感染のリスクを明らかにするために、爬虫類におけるサルモネラの保有を調べています。- 希望する
連携内容 -
- 給水・給湯系や入浴施設におけるレジオネラ対策の研究
- 水道における耐塩素性病原微生物の検査法の検討
- 水源等における耐塩素性病原微生物の汚染実態調査
- ペットからの感染を予防するための衛生学習
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獣医学部 獣医学科
- 教授
鍬 田 龍 星
- 研究分野
人獣共通感染症、動物由来感染症、節足動物媒介感染症
- キーワード
ウイルス、衛生動物、疫学、野生動物
- 研 究
テーマ -
- 人獣共通感染症の疫学・感染経路の解明
- 人獣共通感染症の分子生物学、感染機序の解明
- 野生動物、疾病媒介動物の生態学 など
研究活動の概要ウイルスや細菌などの病原微生物が引き起こす感染症のうち、動物-ヒトを行き来する人獣共通感染症(ズーノーシス)を研究しています。近年、動物とヒトの距離が近くなったことや、病原微生物の診断技術が向上したことなどにより、世界には様々な人獣共通感染症が存在し、我々、人間社会の大きな脅威となっていることが明らかになってきました。これら人獣共通感染症の病原微生物が、野外で実際にどのように維持され、ヒトや動物に対してどれ位の感染リスクがあるのかを明らかにすることにより、その予防や対策に資する研究を行っています。また、実際に病原体や様々な種類の培養細胞等を用いて、病原性の評価や、病原体の感染機序の解明に向けた分子生物学的研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 生化学・遺伝子工学
- 感染病理
- 野生動物 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
斉 藤 真 也
- 研究分野
循環薬理学、収縮制御機構、血流制御
- キーワード
平滑筋、筋収縮、肝星細胞、細胞運動、肝線維化
- 研 究
テーマ -
- 神経傷害による皮膚血管の収縮応答性変化のメカニズム
- 肝星細胞の収縮制御機構
- 平滑筋収縮制御機構
研究活動の概要血液は大小さまざまな血管を通って体の中を循環しています。血流量は血管径によって調節されるので、組織活動は血管の収縮によって影響されていると言えます。このような背景のもとで私は2つの血流に着目して研究を行っています。一つ目は皮膚の血流です。我々は暑いときには血管が開いて紅潮し、寒いときには血管が収縮して蒼白になるように、皮膚血流は外気温に強く影響を受け、全身の血流とは異なった調節を受けています。血流の低下は疼痛を悪化させるため、疼痛発症と血流障害の関係を血流調節の観点から検討しています。二つ目は肝臓の血流です。肝臓内に張り巡らされた毛細血管(類洞)には肝星細胞と呼ばれる細胞が付着しており、この細胞は末梢での血流を調節すると言われています。しかし生きた状態でこの血流がどのように調節されているかはまだよく分かってはいません。生理的な血流調節機構を明らかにすることが第二の研究テーマです。さらに肝障害時にはこの肝星細胞がコラーゲン産生細胞へと変化します。この変化によって肝臓の炎症は悪化し、線維化が進みさらには肝血流が悪くなります。このように肝星細胞が変化することを抑制する仕組みを見出すことも大事なテーマとして研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 神経傷害性疼痛の研究
- 肝線維症の研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
作 道 章 一
- 研究分野
食品衛生学、ウイルス学
- キーワード
プリオン、ウイルス、殺菌、滅菌、ガスプラズマ、オゾン
- 研 究
テーマ -
- 新しい殺菌・滅菌・消毒技術の開発
- プリオンやウイルスの不活化メカニズム
- プリオンやウイルス感染症の発症メカニズム
研究活動の概要微生物汚染は食品ロスの一番の原因となっています。一方、我が国ではポストハーベスト農薬使用が禁止されており、農産物を収穫後に殺菌を行う有効な方法がありません。このため、収穫後の農産物を有効に殺菌できる技術が求められています。そこで、安全で効率的に農産物や食品の殺菌を行う技術の確立を目指し研究を行っています。これまでに、選果・集荷中に用いることのできるガスプラズマ殺菌装置を開発しました。
また、岡山理科大学獣医学部にはインフルエンザウイルスやプリオン(最も不活化の難しいとされる病原体)など、バラエティーに富んだ病原体を扱うことのできるバイオセイフティー実験施設が整っています。そこで、これらの病原体に対する消毒剤や各種材料の抗ウイルス効果とその不活化メカニズムを研究します。様々な企業(新しい洗剤、消毒薬などの商品を企画・開発する企業)と連携を進め、製品評価や技術開発のお手伝いをしたいと考えております。- 希望する
連携内容 -
- 食品分野における非加熱殺菌技術の開発
- 製品の抗菌・抗ウイルス効果の評価(消毒剤や加工繊維など各種材料を対象)
- 滅菌装置の製品評価(プリオン不活化効果含む) など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
篠 塚 康 典
- 研究分野
産業動物臨床学
- キーワード
牛乳房炎、乳房内細菌叢
- 研 究
テーマ -
- 牛の乳中細菌叢の網羅的解析
- 乳中細菌叢を利用した新しい乳房炎予防・治療の応用可能性探索
研究活動の概要これまで牛の乳房内は無菌と考えられてきましたが、実は健康な乳房内には様々な細菌が常在し集団を形成していることがわかり、これは「乳房内細菌叢」と呼ばれています。当研究室では牛乳汁中に含まれる細菌DNA(16S rRNA遺伝子)を網羅的に解析することで乳房内細菌叢の組成を調べる技術を確立しました。この技術によって、健康牛の乳房内細菌叢組成は乳中体細胞数の増加に伴ってKocuria属菌の割合が減少し、Corynebacterium属菌の割合が増えることを明らかにしました(左図)。また、乳房内細菌叢組成と牛乳中に含まれる免疫物質(ラクトフェリン)の量は関連している可能性もわかってきました(右図)。これらの成果を、牛乳房炎に対する新しい治療法開発だけでなく、乳房内自然免疫を利用した新しい乳房炎予防法への応用も目指して研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 乳房内細菌叢の戦略的活用
- 牛乳房炎の新規予防法の開発
- 牛乳房内細菌叢に生菌製剤が与える影響 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
柴 原 壽 行
- 研究分野
寄生虫学、医動物学
- キーワード
人獣共通寄生虫病、吸虫類、肺吸虫
- 研 究
テーマ -
- 各種動物における寄生虫感染の実態調査
- 吸虫類、特に肺吸虫の分類・生態・疫学
研究活動の概要アジア全域に広く分布し、人獣共通寄生虫病の原因虫の一つとして重要度も高いことでよく知られてきたウエステルマン肺吸虫について、その分類・生態・疫学に強い関心を抱き、今なおフィールドワークを中心とした地道な研究を続けています。特に近年、害獣として捕獲されたイノシシの肉を、ジビエ料理として地域振興に役立てようとする動きが全国各所に見受けられますが、イノシシ肉には、本虫の第2中間宿主であるサワガニの摂食を通して感染した危険な幼若虫が多数潜んでいる可能性があります。このため、シシ肉の扱いや保存方法には特別に注意が必要です。寄生虫学的視点に立って、食の安全確保に何某かでも社会貢献が果たせればと思う次第です。
- 希望する
連携内容 -
- 特に寄生虫学的視点からみたジビエ料理食材としての野生獣類(シカ、イノシシ)の安全性の検討
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獣医学部 獣医学科
- 教授
杉 山 晶 彦
- 研究分野
実験病理学、獣医病理学
- キーワード
化学物質、毒性評価、動物種、発達段階
- 研 究
テーマ -
- 化学物質が生体に及ぼす病理組織学的影響の解明など
研究活動の概要化学物質が生体に及ぼす影響は、動物種や個体の発達・成長段階により大きく異なっていることが知られていますが、その詳細に関しては未解明な課題が山積しています。私は、様々な動物種 (ラット、メダカ、ウズラ、ニワトリ、イモリなど)を対象として、それぞれの発達・成長ステージごとに化学物質の曝露実験を実施し、化学物質曝露によって誘発された病変の病理発生機構を解明することを目的とした研究に取り組んでいます。
- 希望する
連携内容 -
- 化学物質の毒性発現機構に関する分子病理学的研究 (遺伝子解析)など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
田 口 純
- 研究分野
英語学、英語学史、言語学、コーパス言語学
- キーワード
規範的英文法、歴史社会言語学、コーパス言語学
- 研 究
テーマ -
- 18世紀に編纂された規範的英文法
- 言語学史としての英語学史
- 現代英語の大規模コーパスの分析とその応用
研究活動の概要(1)18世紀に編纂された規範的英文法を研究している。18世紀中葉に活躍した英国の文法家 James Buchanan の著作(文法書や辞書など)を歴史社会言語学的な観点から研究している。当時の社会や教育状況からなぜ規範的英文法が必要とされたのか、いかに文法書が関わってきたのか、その意図はどこにあったのかなどを研究している。また、当時の作家たちが使用していた用法と規範的英文法との相違についても彼の文法書を分析しながら考察している。
(2)コーパスを用いた現代英文法・語法を研究している。現代英語の大規模コーパスを分析することにより、規範的英文法(学校英文法)で学習する文法・語法と、現れる実際の文法・語法の相違について研究している。また、その成果を実際の英語教育の場に応用している。- 希望する
連携内容 -
- 言語学史としての英語学史や日本語学史など学際的研究
- 規範的英文法としての学校英文法の再評価
- 現代英語の分析と応用(テキスト開発など)
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獣医学部 獣医学科
- 教授
西 木 禎 一
- 研究分野
神経科学、神経生理学
- キーワード
カルシウムイオン、シナプス小胞、開口放出、 シナプス伝達、神経伝達物質
- 研 究
テーマ -
- 神経伝達物質放出の分子機構
- 腎糸球体足細胞間グルタミン酸シグナル伝達の役割
研究活動の概要私たちの研究グループは、神経細胞の情報伝達のしくみに興味を持っています。脳のはたらきは、神経細胞間の特殊な構造(シナプス)において、一つの細胞から別の細胞に情報が伝達されることで成り立っています。この情報伝達を担う神経伝達物質と呼ばれる分子は、神経突起の末端においてシナプス小胞に蓄えられており、小胞と細胞膜との融合により開口放出されます。この開口放出は、細胞の興奮に伴い末端内に流れ込むカルシウムイオン(Ca2+)によって引き起こされます。私たちは、伝達物質の放出メカニズムを明らかにする目的で、シナプス前終末に存在するタンパク質に焦点をしぼり、それらの機能を分子生物学的、生化学的、電気生理学的手法を組合せて解析し、Ca2+シグナルがどのような過程を経て伝達物質の放出に変換されるのか明らかにしようとしています。
- 希望する
連携内容 -
- 神経毒素の作用機序についての研究
- 腎糸球体機能における足細胞の役割の研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
畑 明 寿
- 研究分野
臨床検査学、環境衛生学
- キーワード
臨床検査、薬剤耐性、腸内細菌、ヒ素、分析
- 研 究
テーマ -
- ヒトと動物の臨床検査技術の研究開発
- ワンヘルスの考えに基づいた薬剤耐性菌の調査
- 食品の安全性、機能性に関する研究 など
研究活動の概要分析化学、特に臨床検査の技術を軸とし、ヒト、動物、環境、食品の健全性の評価や、その手法の開発を行っています。
質量分析装置を用いた微量物質分析(ヒ素など)、細菌の薬剤感受性試験、血液生化学検査を得意としています。
近年では中四国の自治体や企業との共同研究を行い、食品ロス削減、食材付加価値向上を目指した加工法の開発や、食品の機能性成分の体内動態の評価、炎症マーカーの新規検査技術の開発を進めています。- 希望する
連携内容 -
- 血液検査
- 微生物検査
- 食品検査 など
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獣医学部 獣医学科
- 教授
深 瀬 徹
- 研究分野
疫学、寄生虫学、動物薬学
- キーワード
感染症、寄生虫、動物用医薬品、予防獣医学、薬剤疫学
- 研 究
テーマ -
- 動物の感染症に関する疫学的研究
- 動物の寄生虫性疾患の治療と予防
- 動物用医薬品の効能・効果と副作用等に関する研究
研究活動の概要動物の感染症、とくに寄生虫性疾患に関する疫学的な研究を行っています。なかでも犬と猫における犬糸状虫症と外部寄生虫症を主な研究対象とし、これらの疾病の発生状況等を調査するとともに、その予防への貢献を目指しています。また、動物用の各種の薬剤の開発のほか、既存薬剤の使用状況の調査、効能および効果の再検討、副作用の発生状況等に関して薬剤疫学的な研究を進め、動物への適正な薬剤の投与の確立を図っています。
写真はネコノミとマダニ。ネコノミは猫に限らず、犬でもふつうにみられ、近年の日本では、人間に寄生するノミもネコノミになっています。また、マダニは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の媒介者として注目されています。こうした外部寄生虫の駆除薬の研究も行っています。- 希望する
連携内容 -
- 動物の疾病の発生状況に関する疫学調査
- 動物の寄生虫性疾患に関する研究
- 動物における薬剤の使用状況に関する調査・研究
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獣医学部 獣医学科
- 教授
邊 見 弘 明
- 研究分野
免疫学、分子生物学
- キーワード
自然免疫、抗原提示細胞、遺伝子改変マウス
- 研 究
テーマ -
- 各種免疫応答の分子メカニズムの解明
- 各種免疫疾患、炎症性疾患の病態解明
- 抗原提示細胞による免疫制御機構の解析 など
研究活動の概要ほ乳類の免疫機構は、マクロファージや好中球、樹状細胞などによって担われている自然免疫と、B細胞やT細胞といったリンパ球によって担われている獲得免疫とから成り立っています。外界からの微生物の侵入に際し、自然免疫は特異性は低いですが素早く応答し、一方、獲得免疫は応答は遅いが特異性が高く、強力に応答します。これら自然免疫と獲得免疫とを連関させる重要な細胞として抗原提示細胞である樹状細胞が知られています。近年、自己免疫疾患やアレルギーのみならず、糖尿病や動脈硬化、痛風、神経疾患、がん、など、実に様々な疾患に免疫機構が関与していることがわかってきました。私はこのような免疫機構、特に自然免疫を中心として、遺伝子改変マウスを用いた各種免疫応答の分子基盤の解明や炎症性疾患を含む様々な免疫疾患の病態解明を目指しています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺伝子組換えマウスを含むモデルマウスを用いた病態解明
- 免疫学的な解析を中心とした各種疾患の解明