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獣医学部 獣医保健看護学科
- 教授
木 村 展 之
- 研究分野
実験病理学、細胞生物学、汎動物学
- キーワード
老化、認知症、メンブレントラフィック
- 研 究
テーマ -
- 霊長類モデルを用いた認知症の病態メカニズム解明
- ヒトと動物における老年性疾患の予防に向けた研究
- 神経活動におけるメンブレントラフィックの役割について
- 地球温暖化への生物学的適応力獲得に向けた研究
研究活動の概要アルツハイマー病(AD)は認知症を引き起こす最も主要な神経変性疾患ですが、実はげっ歯類を除くほぼ全ての哺乳類の脳でも、老化に伴いAD患者と同じ病変が形成されます。また、近年は獣医療の進歩に伴いイヌやネコなどの伴侶動物が長生きできるようになりましたが、その反面、認知症を発症するイヌが増加しています。近年、動物種の違いにとらわれずヒトと動物の病気を一緒に診る・研究する汎動物学(ズービキティ)という考え方が世界で広がっています。私はこの汎動物学の考えに基づき、ヒトと動物の生物学的な共通点に着目して、認知症の予防や健やかな老化の実現に貢献するための研究を行っています。また、私たちの体を構成する1つ1つの細胞内で働く物流システムであるメンブレントラフィックに注目し、細胞レベルでの物流の変化が脳神経機能にどのような影響を及ぼすのかについても研究を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 神経変性疾患の病態解明や治療法開発を目的とする研究
- 老化に伴う生体機能低下に関する研究全般
- 細胞内輸送系に関する研究全般 など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 教授
豊 後 貴 嗣
- 研究分野
家畜管理学、環境生理学、行動生理学
- キーワード
ストレス、温熱環境、腸内細菌叢、遺伝子多型
- 研 究
テーマ -
- 家畜のストレス反応
- 家畜の気質と遺伝子多型
- 家畜の健康と腸内細菌叢 など
研究活動の概要家畜の生理・生態・行動をその環境との関わりのなかで理解して、家畜の要求に応じた飼育管理を目指す。これによって家畜の生産性を最大限に引き出すことを目論む。管理者の側からは省力化によって労働生産性を高めることが重要であり、家畜とその管理者の要求に調和を図ることが肝要である。
- 希望する
連携内容 -
- 生態学・解剖学・病理学
- ビッグデータの統計解析
- 産業動物に関する研究全般 など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 教授
渡 邉 剛 央
- 研究分野
国際法、教育法、動物法
- キーワード
国家管轄権、域外適用、学校の危機管理、獣医療におけるインフォームド・コンセント
- 研 究
テーマ -
- インターネットにおける国家管轄権理論
- 自然災害に対する学校の危機管理
- 獣医療におけるインフォームド・コンセント など
研究活動の概要インターネットにおける国家管轄権の行使基準について研究しています。また、自然災害から児童及び生徒を守るための方法について研究しています。さらに,獣医療におけるインフォームド・コンセントに関する法的分析も行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 学校における防災システムの開発 など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 准教授
小 野 文 子
- 研究分野
人獣共通感染症学、霊長類医科学、実験動物学
- キーワード
霊長類、野生鳥獣、プリオン、人獣共通感染症
- 研 究
テーマ -
- カニクイザルを用いたプリオン病治療研究
- 野生鳥獣が保有する病原性大腸菌の検索
- 愛玩動物が保有する薬剤耐性菌のリスク評価
研究活動の概要人から動物、動物から人への感染症リスクに関する研究
微生物と動物は太古より共に生きてきました。その均衡が崩れることにより感染症をひきおこします。
致死性の神経変性疾患であるBSEやクロイツフェルト・ヤコブ病に代表されるプリオン病の治療法は未だ確立していません。プリオン病治療薬により、発症後のQOLを向上を目指す薬として実用化するため、ヒトプリオン病に対応する症状を発現し、脳移行などもヒトに近い、カニクイザルを用いたBSE発症モデルによる治療研究を行っています。また、現在国内で深刻な農業被害を及ぼしているイノシシやシカ、漁港に飛来する野鳥が保有する病原性大腸菌等の検索、ペットが保有する薬剤耐性菌について研究を行っています。感染症を学ぶことによりバイオリスク危機マネージメントが可能となり、人と動物にとって安心・安全な社会づくりに貢献します。- 希望する
連携内容 -
- 霊長類を用いた疾患モデル研究
- 野生鳥獣由来感染症のリスク危機マネジメント
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 准教授
佐 伯 香 織
- 研究分野
動物看護学
- キーワード
看護研究、運動療法、褥瘡、カラースケール
- 研 究
テーマ -
- 犬猫の糖尿病管理における運動療法の有用性について
- 褥瘡予防に対するリスクアセスメントスケールの作成
- 獣医療における観察スケールの作成
研究活動の概要全ての動物たちの幸せを考えた看護を目指し、「してあげたい」をかたちにできるよう、新たな技術の創造と開発といった看護研究に取り組んでいます。
近年特に、動物の高齢化が進み、シニア期の看護はより実践的で個別性のあるものが求められています。その中でも、褥瘡予防管理や運動療法に着目し、研究を進めています。
また、様々な動物病院の動物看護師と連携し、臨床現場で活用できる観察スケールの作成といった研究にも取り組んでいます。- 希望する
連携内容 -
- 看護研究全般(特に褥瘡予防管理、観察スケール)
- 犬猫に対するリハビリ、運動療法の研究
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 准教授
田 川 道 人
- 研究分野
臨床腫瘍学、獣医内科学、臨床病理学、腫瘍免疫学
- キーワード
犬、猫、がん、リキッドバイオプシー、細胞診、抗がん剤曝露
- 研 究
テーマ -
- 犬と猫の新規腫瘍診断マーカーの開発
- 獣医療におけるリキッドバイオプシーの確立
- 動物病院における抗がん剤曝露リスク調査 など
研究活動の概要飼育方法の改善や獣医療の進歩によってペットの平均寿命は飛躍的に伸びており、人と同じくペットの半数はがんで無くなると言われています。動物は人と違い、病気があってもそれを表に出さずにいることが多く、気が付いた時には進行してしまい治療が困難となっていることも多いです。人の医療ではCTやMRIといった高度画像診断や様々な”がんマーカー”が活用されていますが、獣医療で利用可能な”がんマーカー”なく、高度な画像診断を行うためには高額な費用と全身麻酔が必要となります。“がん”の病態を正確に反映する疾患マーカーがあれば飼い主と患者動物は麻酔や検査による負担を避けることや、継続した治療の必要性を客観的に判断することが可能となります。そこで近年、医学で注目されているリキッドバイオプシーと呼ばれる、“血液中に循環する遺伝子を検出する”技術に着目し、ペットの”がん”への応用を研究しています。具体的には腫瘍そのものから放出される遺伝子量の測定や、特定の変異検出により腫瘍の病態評価と診断マーカーとしての有用性を検討しています。
- 希望する
連携内容 -
- 遺伝子解析、バイオインフォマティクスに関する研究
- 人工知能、深層学習に関する研究
- 獣医学におけるがんと緩和治療に関する研究 など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 准教授
久 枝 啓 一
- 研究分野
家畜衛生学、生産動物臨床獣医学
- キーワード
乳房炎、搾乳衛生、家畜飼養管理、感染症
- 研 究
テーマ -
- 乳牛における乳房炎の病態解明や防除に関する研究
- 畜産における生産性向上に関する研究
- 気候変動における畜産の役割と社会貢献に関する研究
- 産業動物臨床における診療技術の向上に関する研究 など
研究活動の概要酪農家において乳房炎は経済的に最も大きな打撃を与えています。大腸菌群による甚急性乳房炎の疫学、臨床症状とサイトカインや急性相タンパクの関係、症状と予後の関係を研究し、関連性が見いだされました。また、乳房炎の治療においては、従来の抗生物質の治療だけではなく、炎症を起こしている乳房に抗菌活性を持つローション(セラメーラ)を塗布することにより乳房の硬結や体細胞数を低下することが明らかとなりました。また、急性乳房炎の時の補助療法として、免疫活性剤の経口投与により、症状が軽減し、乳量の回復がよいことも研究中です。乳汁の細菌学的検査では、短時間のうちに乳汁を培養するほど原因菌が検出されることが、研究で明らかとなりました。乳房炎の予防としては、レプトスピラ症ワクチンを投与することにより、臨床型乳房炎が減少することが明らかとなりました。また、大腸菌群による甚急性乳房炎で初診時の血中イオン化カルシウム濃度が症状の重篤度と関係していることが明らかとなりました。乳牛の乳房炎の予防・治療・予後判定を研究しています。気候の変化に対する乳牛の血液生理学的変化とやストレスとの関係があることが明らかとなりました。この研究成果をもとに、乳の生産性向上の研究をさらに進めたいと思います。
- 希望する
連携内容 -
- 乳房炎の予防及び治療に関する研究および薬剤開発
- 生菌剤と畜産生産性の向上に関する研究
- 気候変動と産業動物におけるアニマルウェルフェアに関する研究
- 生産動物における感染性疾患対策に関する研究 など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 准教授
古 本 佳 代
- 研究分野
実験動物学、健康科学
- キーワード
動物福祉、健康づくり
- 研 究
テーマ -
- 実験動物(小型げっ歯類)の動物福祉に関する研究
- 飼い主とイヌの健康づくりに関する研究
研究活動の概要動物福祉に配慮した動物実験実施のため、実験動物への実験技術や管理方法の向上、飼育管理環境の改善に取り組んでいます。私たち人間と動物は非言語的にしかコミュニケーションをとることができないため、動物のニーズをどのように評価すればいいのかに関心を持っています。現在は選択性のある環境をケージ内に設定し、術後マウスの疼痛評価や体温管理方法について研究しています。
また、イヌの散歩を「飼い主とイヌの共同身体活動」と捉え、イヌの散歩を通じたイヌと飼い主の健康づくりについても研究を行っています。イヌの散歩はイヌおよび飼い主、両者の身体的健康、精神的健康に良い効果があることが報告されており、、「人と動物の絆」にも注目しています。現在は安全な健康づくりの観点から、イヌの散歩時の飼い主とイヌの熱中症予防に関する研究に取り組んでいます。- 希望する
連携内容 -
- 動物福祉
- 動物看護
- 健康づくり など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 講師
小 林 忠 資
- 研究分野
高等教育、比較教育
- キーワード
能力開発、FD、東南アジア
- 研 究
テーマ -
- 教職員の能力開発
- アカデミック・アドバイジングの実践的研究
- 東南アジアの教育 など
研究活動の概要大学教職員の能力開発に関する実践的研究に取り組んでいる。アクティブ・ラーニングや授業設計などFDのための教材開発、FD・SDの研修教材の作成に関わってきた。これらの活動は、新たな発見を通して知を生成するというよりも、既存の知を整理・統合するというものである。現在の関心は、アカデミック・アドバイジングの実践的研究、特に動機づけ面接やStrenth Based Approachなどの手法の開発である。
- 希望する
連携内容 -
- 教職員の能力開発
- 専門職人材の育成 など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 講師
戸 田 修 司
- 研究分野
国際人権法、国際法、世界法
- キーワード
国際人権、人権の普遍性と特殊性、アフリカ・アジアの人権
- 研 究
テーマ -
- 国際人権の方法論(人権の普遍性と特殊性)
- アフリカにおける人権(アフリカ人権憲章における個人の義務)
- 世界人権宣言と慣習国際法 など
研究活動の概要人権は普遍的なものであるということは、今日では常識となっているように思われます。しかし、国際社会では、この普遍的であるはずの人権が必ずしも保障されていない状況を目にすることも事実です。人種や性(ジェンダー)に基づく差別や宗教的背景から生じる人権侵害などは、後を絶ちません。このような問題の背景の1つに、人権という概念そのものは普遍的ですが、国際社会における各地域の特殊な状況(文化的)は異なっているため、全ての地域において同一の基準で人権を実施することは本当に可能なのかという意見があります。私は、人権が有している普遍性と地域における特殊性とは必ずしも対立するものではないと考えています。この見解を追求し明らかにするために、国際社会における人権(国際人権)をどのように取り組むべきか(方法論)を研究しています。そして、1つの事例として、人権について特殊な内容を持つアフリカ人権憲章(ACHPR)に規定された「個人の義務」について取り上げ、この概念が人権の普遍性と相容れないものなのかどうかという観点から検討しています。また、人権の普遍性を根拠づけるものは何なのかについても研究しています。特に第二次世界大戦終結以降、国際連合を中心に数多くの国際的な人権条約が作成されてきましたが、その出発点となった世界人権宣言(UDHR)を今日慣習国際法と認定することが可能なのかどうかについても研究しています。
- 希望する
連携内容 -
- 国際法と国内法
- 歴史的文化的背景に関する地域研究
- 日本における人権実施(日本国憲法) など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 助教
野 原 正 勝
- 研究分野
実験動物学、細菌学、食品科学
- キーワード
実験動物技術、食品機能性、ステロイドホルモン
- 研 究
テーマ -
- Turicibacter sp.の分類学的研究
- 動物福祉と適正な動物実験に関する研究(適切な麻酔法の選択)
- 地域産業製品の機能性の評価に関する研究(消臭紙とその関連製品の開発) など
研究活動の概要研究で用いる動物に麻酔薬などの物質を投与する場合は、医薬品もしくは動物用医薬品グレードまたは日本薬局方の製品であることが望ましく、非医薬品グレードの化合物類を使用する場合には科学的な正当性が必要です。実験用小型げっ歯類に麻酔を施す場合は、効果の発現が早いため意識消失が速やかで、他の麻酔薬と比較して安価であるという理由からペントバルビタールナトリウムが麻酔薬として用いられてきました。しかしながら、この麻酔薬の販売は現在終了しており、ペントバルビタールナトリウムに代わる麻酔薬を探す必要が出てきました。本研究では、現在医薬品として製造販売されている麻酔薬や鎮静薬、鎮痛薬を組み合わせ、新たな麻酔法を考案します。
- 希望する
連携内容 -
- 実験動物技術者の養成
- マウスを用いた食品成分の機能性の評価研究
- ステロイドホルモンなどの生理活性物質のELISA測定 など
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獣医学部 獣医保健看護学科
- 助教
宮 部 真 裕
- 研究分野
動物看護学、遺伝学、脊椎疾患
- キーワード
動物看護、肥満、椎間板ヘルニア
- 研 究
テーマ -
- イヌの肥満関連遺伝子の解析
- イヌの椎間板ヘルニアの原因因子の解明
研究活動の概要近年、イヌなどの伴侶動物(コンパニオンアニマル)でも生活習慣病のリスクファクターとして問題となっている肥満に関連する遺伝子の解析や犬種特異性が疑われている椎間板ヘルニアの原因因子を中心に研究をしています。肥満関連遺伝子は複数の遺伝子変異による複合因子で代謝に影響を与えることが示唆されているため、様々な代謝関連遺伝子の解析を行うことで個体ごとの代謝能力の変化を捉えます。
さらに、ミニチュアダックスフントなど一部の犬種で罹患率の高い椎間板ヘルニアはコラーゲンなどの構成因子に関わる遺伝子の変異が犬種特異的に保存されている事が考えられているため、原因遺伝子の解析といった研究を行っています。- 希望する
連携内容 -
- 脊椎疾患に関わる周術期看護
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教育推進機構 教育推進機構
- 教授
秦 敬 治
- 研究分野
教育経営学,高等教育経営
- キーワード
リーダーシップ、能力開発、教学マネジメント、組織マネジメント
- 研 究
テーマ -
- 人的ネットワークが大学生のリーダーシップ開発に及ぼす影響に関する研究
- 自律的な経営行動に貢献する事務組織の特性に関するインタビュー調査研究
- 学生の汎用的能力を養成する研修プログラムの構成要素に関する研究 など
研究活動の概要学生のリーダーシップ開発や大学をはじめとする教職員の能力開発など、教育経営学の視点から人材育成の実証的研究を行なっています。これまでの研究成果の1つとして、西日本学生リーダーズ・スクール(平成24年度 文部科学省大学間連携共同教育推進事業)の立ち上げや運営などがあります。
また、大学での教育の質を保証するための仕組みづくりなど、制度面での研究・実践も多く行なっており、これらの成果をもとに全国の大学に赴き研修講師や研修監修を行なっています。
さらに、企業や行政のマネジメントについての実践と研究を行なっており、大学の資源を活用したあらゆる組織へのアプローチや構成員(学生・教職員・経営者・社会人等)の人材開発についても実証的な研究を行なっています。- 希望する
連携内容 -
- 学生や社会人のリーダーシップ養成プログラムの共同開発
- 大学人・企業等を対象とした能力養成プログラムの共同開発
- 組織改善のコンサルティング手法の共同開発 など
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教育推進機構 教育開発センター
- 教授
山 口 一 裕
- 研究分野
水文地質学、セラミック科学、理科教育
- キーワード
地質学、水環境、岩石学、備前焼、理科教材開発
- 研 究
テーマ -
- 河川水・地下水の水質と地質との関係の解明
- 地下水の水循環に関する研究
- 新しい釉薬の開発
- 新しい理科教材の開発と応用
研究活動の概要イオンクロマトグラフや液体シンチレーションにより地下水や温泉水の流動解析や水質形成メカニズムについて研究しています。陶磁器の表面に形成されている結晶の特性や形成メカニズムを明らかにするとともに、新しい釉薬の開発を行っています。簡易型濁度計などを開発し、理科教材として応用する研究をしています。地域の地質資源を活用した理科教材開発を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 水環境に関する分野
- 釉薬に関する分野
- 理科教材開発に関する分野
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教育推進機構 基盤教育センター
- 教授
淺 野 純 一
- 研究分野
中国文学
- キーワード
文学、中国、音楽・演劇、魯迅、瞿秋白
- 研 究
テーマ -
- 中華民国時期の中国文学(魯迅を中心に、その周辺)
- 同上、瞿秋白の事績とコミンテルンとの関わり
- 中国の古典音楽と劇音楽
研究活動の概要近代における中国は、日本と同様、西洋の文物を導入することによって「近代化」せざるを得ませんでした。文学の分野におけるその受容と咀嚼は、日本が19世紀末年から20世紀の30年代にかけて断続的に続いたのに対して、中国においては、民国時期、1920、30年代に一気になされました。魯迅はその中心的な存在で、その魯迅の作品を通して彼が中国の「近代」とどう戦い、どう折り合いをつけようとしたかなどを、研究しています。
また、魯迅の盟友であり、初期の共産党の指導者であった瞿秋白については、西洋の新思想の一つであったマルクス主義を、どのような形で中国に受容したかという観点から研究しています。。
中国古典音楽は、劇音楽や民謡から発展したものですが、集大成されたのは、やはり1920年代のことです。これについては、実演も含めて、先行研究の紹介などを行います。- 希望する
連携内容 -
- 地域社会などで、近代中国についての紹介
- 岡山県内と中国・中華圏との関わりに関する研究
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教育推進機構 基盤教育センター
- 教授
石 田 美 佐 江
- 研究分野
20世紀前半の英国文学、英国文化
- キーワード
英国文学、英国文化、ヴァージニア・ウルフ
- 研 究
テーマ -
- ヴァージニア・ウルフの著作の心理学的分析
- ウルフの著作と同時代の英国社会・文化との関連性
研究活動の概要20世紀モダニズム文学の主要な作家の1人であるヴァージニア・ウルフの著作を心理学的・歴史的・文化的視座などから分析している。登場人物についての心理学的視座からの分析や、小説世界と英国社会や世界情勢との関連性の分析や、ウルフの著作とジャポニズムの関連性の分析などを行っている。ウルフの小説舞台である20世紀前半のロンドンについても研究している。ウルフが属したブルームズベリーグループについても今後研究をひろげていく予定である。
英語教育については、英語多読本・アニメ・映画などを活用した学習方法に関心がある。- 希望する
連携内容 -
- ヴァージニア・ウルフ著作における共同研究
- 文学作品を利用した英語教育
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教育推進機構 基盤教育センター
- 教授
大 熊 一 正
- 研究分野
理論物理学、教育工学
- キーワード
素粒子物理、プログラミング教育
- 研 究
テーマ -
- トップクォーク相互作用から探る新しい素粒子模型
- コンピュータプログラミング言語の導入教育教材の開発
研究活動の概要【トップクォーク相互作用から探る新しい素粒子模型】
我々の世界を構成している物質の最少単位である素粒子の振る舞いを理論的に理解しようと努めています。素粒子の振る舞いを理解することは、我々にとって身近な時間や空間の構造を理解することであり、宇宙の成り立ちをも知ることができると期待されています。
現在は、トップクォークと呼ばれる素粒子の振る舞いに着目して研究を行っています。【コンピュータプログラミング言語の導入教育教材の開発】
プログラミング言語の学習では、使用するプログラミング言語特有の文法を覚えつつ、開発するソフトウエアの利用目的を達成させるための手順(アルゴリズム)も、ほぼ同時に学習する必要があります。
そこで、プログラミング初学者向けにプログラミング言語の文法学習よりも、アルゴリズム学習に重点をおいたプログラミング学習用教材を試作しています。- 希望する
連携内容 -
- 科学に関する導入教育及び関連教材の開発
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教育推進機構 基盤教育センター
- 教授
坂 根 弦 太
- 研究分野
無機化学、錯体化学、量子化学、結晶学
- キーワード
錯体、配位化合物、DV-Xα法、配位高分子
- 研 究
テーマ -
- 汎用有機分子を配位子とする機能性錯体の創出
- 無機化合物・有機化合物の粉末・単結晶X線構造解析
- 周期表の全元素を対象とした無機化合物の電子状態計算
- 染色化学における媒染剤の基礎研究~繊維を染める錯体の構造と電子状態~ など
研究活動の概要周期表の個性豊かな金属イオンに汎用性のある有機分子を配位させ、これまでにない新規錯体を合成・単離して、粉末・単結晶X線構造解析により三次元構造を決定している。構造を決定した錯体は第一原理計算であるDV-Xα法によりその電子状態を計算し、分子軌道のエネルギー準位、波動関数の形状、スレーターの遷移状態による遷移エネルギー、状態密度曲線、X線光電子スペクトル、静電ポテンシャルなどを計算し、錯体の色や磁性など様々な物性と比較検討している。特に、DV-Xα法による無機化合物(分子量5000ぐらいまでの有機分子でも可)の電子状態計算に習熟しており、ホームページで有用な情報を発信するとともに、全国の大学・研究所・企業の学生・研究者にDV-Xα法についてのサポートを行っている。
- 希望する
連携内容 -
- DV-Xα法による無機化合物の電子状態計算
- 粉末X線構造解析による無機化合物の構造決定
- 単結晶X線構造解析による無機化合物の構造決定
- 光学顕微鏡による材料の観察
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教育推進機構 基盤教育センター
- 教授
佐 藤 幸 子
- 研究分野
化学教育
- キーワード
化学基礎実験、化学リテラシー、環境安全教育
- 研 究
テーマ -
- 化学教育のバリアフリー化
- 化学教育におけるアクティブラーニング
研究活動の概要化学の基本知識・技能が多様な学生に対し、安全により多くの実験を体験させるための教材開発をしています。事前準備学習のための動画資料集、復習のためのweb演習問題集を作成しています。
- 希望する
連携内容 -
- 障害のある学生の化学実験における支援
- 化学実験におけるアクティブラーニング
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教育推進機構 基盤教育センター
- 教授
重 松 利 信
- 研究分野
超低温物理学、量子効果、環境科学、物理教育
- キーワード
超流動、超伝導、再生可能エネルギー、IoT、理科教室
- 研 究
テーマ -
- 低温液体の絶縁特性に関する研究
- 持続可能な再生可能エネルギーの各種システムに関する研究
- 海洋藻場再生に関する研究
- 科学教材の教育効果に関する研究 など
研究活動の概要【 研究内容の説明 】
液体ヘリウムや液体窒素などの寒剤を使った低温環境生成技術を基幹として、nano信号計測技術、物性測定技術を使って、様々な現象を観測しています。
例えば、超伝導技術を用いれば、地球磁場の数万倍もの強さを持つ電磁石を作ることができます。当研究室では1万倍の強さの電磁石を作り、その電磁石を用いて磁場が微生物に与える影響について調べています。【取得した特許】
■ 特許第4975154号 「水混合燃料およびその製造方法」
■ EUROPEAN PATENT SPECI- FICATION,Inter.Pub.Number:WO 2012/039429
「Water-Mixed fuel and method for producing same」
ディーゼルエンジンにおいて、燃焼時に適量の水と触媒を噴霧することで、数%のエンジン出力が見込める。その噴霧の方法と最適量に関する特許。- 希望する
連携内容 -
- 超低温技術とナノサイエンスを融合した研究・開発
- もの創りに関する技術開発 など