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理学部 基礎理学科
- 教授
長 渕 裕
- 研究分野
解析学(関数微分方程式論、積分方程式論)
- キーワード
関数微分方程式、積分方程式、安定性。中心多様体理論
- 研 究
テーマ -
- 解の時間大域的性質の研究(安定性、周期解)
- 不変多様体、特に中心多様体の理論と解のダイナミクスの解析
- 解の分岐理論 など
研究活動の概要微分方程式、関数微分方程式、積分方程式や無限遅れをもつ差分方程式などの関数方程式の解の漸近挙動に関する研究を行っています。特に解の挙動に及ぼす時間遅れの影響の解析に関心をもっています。これまでは主として、関数解析的手法による線形理論の整備に係ってきました。最近では、不変多様体、特に中心多様体理論と解の分岐現象の解析に取り組んでいます。
- 希望する
連携内容 -
- 微分方程式、関数微分方程式、積分方程式に関連する分野 など
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理学部 基礎理学科
- 教授
東 村 秀 之
- 研究分野
有機化学、高分子化学、触媒化学
- キーワード
芳香族ポリマー、レドックス触媒
- 研 究
テーマ -
- 社会に役立つ新規な有機材料の開発
- ①次世代6G用高速通信材料の開発
- ②再生可能エネルギーによるグリーン水素の製造
- ③リチウムイオン二次電池の超高容量化
研究活動の概要①次世代6G用高速通信材料の開発
人工酵素触媒を用いる環境に優しい製法で、全芳香族炭化水素系として世界最小の誘電率をもつ新規ポリマーを見出しており、全自動運転を可能にする高速通信材料に向けて開発しています。②再生可能エネルギーによるグリーン水素製造
太陽光により水を分解できる人工光合成触媒や、再生可能エネルギーで水を電気分解する材料など、化石燃料を用いないグリーン水素を製造する触媒&材料を開発しています。③リチウムイオン二次電池の超高容量化
EVの航続距離を長くして普及を促進することを目的とし、リチウムイオン二次電池の正極材料を軽量&高容量にし、重量エネルギー密度の大幅向上を目指しています。- 希望する
連携内容 -
- 低誘電絶縁材料、二次電池正極材料、エネルギー関連触媒
- (国内外特許250件を取得してきた経験を活かし、有機材料であれば連携可能)
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理学部 基礎理学科
- 教授
森 嘉 久
- 研究分野
高圧科学、放射光実験
- キーワード
高圧、熱電素子、半導体、X線、放射光
- 研 究
テーマ -
- シリサイド系熱電素子の高圧合成
- 放射光を利用した高圧構造実験
- 種子や卵の圧力耐性研究
- 測定系における通信制御プログラムの開発 など
研究活動の概要高圧力の技術を活用して、基礎研究から応用研究まで幅広く研究しています。
研究対象は、半導体物質のようなハードマテリアルから植物の種子などのソフトマテリアルまで様々。測定装置や治具なども自分達で設計、製作するなど常に考える研究を遂行しています。- 希望する
連携内容 -
- 圧力印加による物性変化に関する分野
- 圧力下での構造・物性変化に関する分野
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理学部 基礎理学科
- 准教授
田 邉 洋 一
- 研究分野
ナノ構造物理、固体物理
- キーワード
グラフェン、3次元曲面
- 研 究
テーマ -
- 3Dグラフェンの新奇物性の開拓
- グラフェン3次元曲面への元素置換を利用した複合機能開拓
研究活動の概要炭素の原子層であるグラフェンを3次元の滑らかな曲面を利用して立体化する(3Dグラフェン)と、単位射影底面積あたりのグラフェンの光吸収や電気伝導度といった材料性能が増幅されることに加えて、曲面に由来した新しい物性が現れることが期待されています。我々は、3Dグラフェンを舞台として、曲面を流れる電子の基本的な物性の開拓と、元素置換による曲面の局所変形によって現れる狭い領域に閉じ込められた電子(局在電子)と動き回る電子(遍歴電子)の性質を利用することで、電極触媒や熱電材料として利用できる物質の探索を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 炭素材料の物性評価
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理学部 基礎理学科
- 准教授
新 原 隆 史
- 研究分野
隕石学、アストロバイオロジー、鉱物学、岩石学、宇宙化学
- キーワード
太陽系、隕石、衝撃変成
- 研 究
テーマ -
- 初期太陽系の物質進化
- 火星での水-岩石反応
- 太陽系天体の衝突進化史 など
研究活動の概要約46億年前から現在までの太陽系の形成進化史の解明を目指し、特に隕石試料の分析を行っています。この研究では研磨試料の顕微鏡観察から始まり、電子顕微鏡による微細構造の観察、電子線プローブマイクロアナライザー(EPMA)による微小領域での化学組成分析、顕微ラマン分光法を用いた鉱物結晶の解析などを行っています。研究対象は地球を含む太陽系天体すべてです。また得られた知見をもとに、深宇宙探査計画への参画や、探査機の試験に用いる模擬物質の開発も行っています。また宇宙物質に関連した展示・講演も行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 岩石・鉱物についての微小領域の分析
- 宇宙物質科学研究の全般
- 展示・講演活動 など
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理学部 基礎理学科
- 准教授
藤 木 利 之
- 研究分野
古環境学、花粉分析学、花粉形態学
- キーワード
古植生復元、人類活動、空中花粉
- 研 究
テーマ -
- 花粉分析による古植生復元および人類活動
- 花粉症原因花粉の飛散量測定
研究活動の概要湖沼や湿地などの堆積物に含まれる化石花粉から過去の植生を復元し、これまでの環境がどのように変化したのか解明しています。また、木炭片分析も取り入れることにより、植生に対する人類の影響などの人間活動に関しても研究しています。現在は東ポリネシア域への人類拡散年代研究を重点的に行っています。また、空中花粉の測定を行い、花粉症原因花粉の飛散状況を把握し、気象協会への報告、次年の飛散予測を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 考古学遺跡の当時の周辺環境の復元
- 洪水・津波・火山灰降下などのイベントによる植生への影響 など
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理学部 基礎理学科
- 講師
稲 葉 和 正
- 研究分野
位相幾何学、特異点論
- キーワード
解析的写像、安定写像、結び目
- 研 究
テーマ -
- 特異点のミルナー束
- 写像の摂動
研究活動の概要ミルナー束と呼ばれる特異点から決まるファーバー束をニュートン図形と呼ばれる多面体や、写像を摂動して調べています。この手法により組み合わせ的な情報で特異点を調べることができます。私はこれらの情報を元にミルナー束のファイバーやモノドロミーを研究しています。
- 希望する
連携内容 -
- 特異点を用いた幾何学の研究
- 特異点の応用の研究
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理学部 基礎理学科
- 講師
山 埼 洋 一
- 研究分野
関数解析学、確率論、積分論
- キーワード
確率、積分、関数空間、極限
- 研 究
テーマ -
- 積分の性質に関する研究
- 確率の意味と数学的確率論の関連
- いろいろな関数や確率的変動の極限的性質 など
研究活動の概要関数の積分とは、直観的には「グラフの下の面積」ですが、現在では様々な意味で一般化されています。そして、関数が関数に何らかの意味で「近づく」とき、それらの積分も近づくのか?という問いについては、状況によってYESとなったりNOとなったりします。積分の概念の本質を明らかにすることで、そのようなことが起こったり起こらなかったりする機構を明確化しようとしています。
また、確率と積分は密接に関係しています。いわゆる「期待値」や「分散(標準偏差))は確率変数の積分ですし、株価のように確率的に変動する過程の分析には確率積分というものが用いられます。
しかし現在数学で主流になっている「確率」の考え方は、かならずしも人間が「確率」に対して持つイメージと一致していません。そのため、哲学者の間ではいまも「確率とは何か」についての論争が続いています。このことは、確率に関する学校教育にも影を落としています。この問題を解決することで、確率に対する人間の考え方も進化するはずです。- 希望する
連携内容 -
- 確率に関する議論、積分に関する研究
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理学部 物理学科
- 教授
石 田 弘 樹
- 研究分野
血流の解析
- キーワード
血流、癌、血管ネットワーク
- 研 究
テーマ -
- 発癌にともなう新生血管ネットワークの形成
- 光を使った不透明な流れの可視化
- GPGPUによる生体情報の高速処理
研究活動の概要生体内の血流を可視化することで様々な疾患の診断や予防が可能になります。例えば、皮膚癌であるメラノーマは、黒子(ホクロ)と見分けがつき難い色や形状をしています。しかし、メラノーマの腫瘍の周りの血管を可視化すると発癌にともない新生血管のネットワークが形成されています。この点は、ホクロと様子が全く異なります。腫瘍には、新生血管を介して酸素や栄養が優先的に送られます。これは、我々にとって好ましくない現象ですが、このメカニズムを解明できれば血流を遮断して癌の成長を遅らせることができるようになると考えています。
- 希望する
連携内容 -
- 新規血流計の開発など
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理学部 物理学科
- 教授
今 井 剛 樹
- 研究分野
物性理論
- キーワード
トポロジカル物質、強相関電子系、第一原理計算
- 研 究
テーマ -
- 時間反転対称性を破る新奇トポロジカル超伝導体の探索・物性評価
- ヘテロ構造界面および超格子における磁気的性質
研究活動の概要トポロジー(位相幾何学)は対象を連続変形しても保たれる性質を扱う数学の分野であり、保持する穴の数(トポロジカル数)によって対象を分類する場合、ドーナツとマグカップは等価なものになります。物質中の電子の波動関数がこのようなトポロジカル数で特徴づけられる”トポロジカル物質”では、試料端近傍で電子が極めて高速で動き回る、という特殊な状況が実現します。通常の電気伝導とは異なり、結晶中の欠陥や混入した不純物原子などの影響を受けにくいことから、トポロジカル物質は超高速コンピュータや省電力デバイスに向けた次世代高機能材料として期待を集めています。
本研究室ではデバイス設計・開発の基盤となるトポロジカル物質、特にトポロジカル超伝導体に注目し、その基礎物性を明らかにすべく、出現条件やその特異な基底状態などに対し、多体電子論および第一原理計算手法を活用した微視的観点からの解析を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 第一原理計算手法を活用した物性評価
- 量子多体問題の解析
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理学部 物理学科
- 教授
山 本 薫
- 研究分野
機能性有機固体
- キーワード
有機伝導体、強誘電体、顕微分光、赤外・ラマン分光
- 研 究
テーマ -
- 有機伝導体の研究
- 電子型強誘電体の研究
研究活動の概要有機伝導体の伝導電子は量子論的な波動と古典的な粒子の中間的な振る舞いを示し,様々な異常特性を引き起こします。我々はこの分子性化合物から,伝導電子が粒子として振る舞って結晶格子をつくり,巨視的な電気分極を発生する物質を探索しています。電気分極に参加している電子は外部電場と強く相互作用するので,高速なスイッチや,光-電変換材料としての応用が期待できるでしょう。実験手段としては,赤外・ラマン分光による分子の局所構造解析や,非線形光学効果,円二色性観測,熱電変換測定等を適宜選択しています。
- 希望する
連携内容 -
- 光学材料
- 有機薄膜材料
- 分光計測
- 顕微観測
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理学部 物理学科
- 教授
米 田 稔
- 研究分野
化合物半導体の結晶成長と物性評価
- キーワード
ナノエレクトロニクス、化合物半導体、フォトルミネッセンス測定
- 研 究
テーマ -
- II-VI族ワイドギャップ化合物半導体の物性研究
- 分子線交互供給法による化合物半導体量子ドットの作製
研究活動の概要化合物半導体の薄膜成長ならびに基礎物性研究に取組み、量子ドットを用いたナノエレクトニクスデバイス等の設計、開発に寄与する。また、半導体中の種々の欠陥にかかる光学的・電気的・結晶学的評価と物質設計支援を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 化合物半導体の結晶成長(バルク結晶、薄膜結晶)
- 低温から室温域での半導体中の発光分析と評価
- 低温から室温まで紫外可視近赤外域における光吸収測定評価
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理学部 物理学科
- 准教授
長 尾 桂 子
- 研究分野
素粒子物理学、素粒子論的宇宙論
- キーワード
素粒子、宇宙、暗黒物質、ニュートリノ
- 研 究
テーマ -
- 素粒子論・素粒子論的宇宙論
- 宇宙の暗黒物質
- ニュートリノ など
研究活動の概要物質を小さく分解していくと、すべては素粒子と呼ばれるそれ以上分解できない粒子に分けることができると考えられています。現在知られている素粒子の枠組みは実験と非常によく合う成功した理論ですが、一方でそれだけでは説明できないことがいくつも存在しています。その1つが宇宙に存在する暗黒物質です。暗黒物質は我々の知っている物質の約5倍のエネルギー密度を宇宙で占めており、これまでにわかっている素粒子の枠組みで説明することはできません。そこで、暗黒物質を調べることによって、素粒子や宇宙についてもっと本質的なことがわかると期待されています。私は、実験で暗黒物質の性質を解明する方法や、そこからわかる素粒子の性質について研究しています。また、素粒子の1種類であるニュートリノも、その質量については未知の部分が多く、暗黒物質とともに、新しい素粒子理論へのヒントであると考えられています。暗黒物質とニュートリノの性質を理論面から調べることによって、宇宙と素粒子の2つの領域にわたる物質の謎に迫ります。
- 希望する
連携内容 -
- 素粒子論に関する研究
- 初期宇宙についての研究
- 物理教育 など
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理学部 物理学科
- 准教授
渡 邉 誠
- 研究分野
光学赤外線天文学、天文観測機器開発
- キーワード
宇宙、撮像、分光、偏光、補償光学、波面測定、活動銀河核
- 研 究
テーマ -
- 波面補償光学の技術開発とその応用
- 活動銀河核の内部構造、形成進化、母銀河との相互作用の解明
研究活動の概要地上からの天体観測は、地球大気のゆらぎにより光の波面が乱され、天体像の空間分解能が劣化する問題があります。この問題を克服する、歪んだ波面をリアルタイムで補正する補償光学技術の研究とそれを用いた天文観測装置の開発を行っています。さらに、この技術を生物学・医学分野へ応用する研究も進めています。
また、宇宙の数ある銀河の中には、中心に潜む超大質量ブラックホールへの物質降着時の解放重力エネルギーにより、非常にコンパクトな領域から非常に強い光やジェットを放出する活動的な銀河中心核を持つものがあります。時間変動モニターや偏光、補償光学系による高分解能撮像などの観測手法を用いて、その内部構造や物理状態を調べ、活動銀河核の形成・進化や母銀河との相互作用などの解明を目指した研究を行っています。- 希望する
連携内容 -
- 補償光学技術を用いた望遠鏡・顕微鏡、測定機器の開発など
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理学部 物理学科
- 講師
久 保 徹 郎
- 研究分野
固体物理,磁性,強相関電子系,トポロジカル物質
- キーワード
核磁気共鳴,f電子系,ワイル半金属
- 研 究
テーマ -
- 核磁気共鳴法を用いた強相関電子系およびトポロジカル物質の研究
研究活動の概要金属間化合物は構成元素の組み合わせ次第で多彩な物性を示します。その主な担い手は電子であり、それらの量子力学的な相互作用により低温では磁性や超伝導などの量子現象が生じます。特に、希土類・アクチノイドを含む化合物では、特定の軌道状態(dおよびf軌道)にある電子と伝導電子の相互作用から、通常の金属では見られない新奇な量子現象が現れ、これらの系は強相関電子系と呼ばれます。また、電子のスピン状態と軌道運動の間の相互作用と特異な結晶構造によって、ワイル半金属僧相と呼ばれる新しい電子状態が生まれることが近年明らかとなり、世界的に研究が行われています。我々は核磁気共鳴(NMR)を用いて強相関電子系やワイル半金属の示す多彩な物性の起源を明らかにすることを目指した研究を行っています。また、最新の無線通信技術を利用した小型で複製の容易なNMR分光器の開発にも取り組んでいます。
- 希望する
連携内容 -
- 核磁気共鳴を用いた物性研究
- 小型・可搬なNMR分光器の開発
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理学部 物理学科
- 講師
山 内 大 介
- 研究分野
宇宙論、重力理論
- キーワード
インフレーション、暗黒エネルギー、暗黒時代
- 研 究
テーマ -
- 一般相対性理論のほころびから迫る宇宙の加速膨張
- 電波望遠鏡で拓く暗黒宇宙 など
研究活動の概要宇宙誕生直後および現在の2つの全く異なる時期に、宇宙が加速度的に膨張しているという驚くべき結果が最新の宇宙観測から強く示唆されています。しかし、この事実は重力が引力だという性質と相容れない事実です。宇宙誕生直後に加速膨張期があったとするインフレーション理論は複数の傍証が得られており、実際に起こったものと考えられています。興味深い事実として、最新の観測成果により、宇宙のごく初期において一般相対性理論のほころびが見えている可能性が示唆されています。現在の宇宙もまた加速膨張していることが様々な観測から強く支持されていますが、この観測事実を説明するには、「暗黒エネルギー」と呼ばれる全く未知の「宇宙を加速させる何か」が必要となります。現在の宇宙の加速膨張も一般相対性理論のほころびの重要なヒントだと考えられます。私は、本質的に新しい観測量の探求のため、宇宙の最初期の情報が保存されている人類未踏の「暗黒時代」「宇宙の夜明け」の観測が鍵になると考えています。これらの時代を探査しうる電波観測を通じて、詳細な宇宙史を解き明かすことを目指しています。
- 希望する
連携内容 -
- 重力理論を切り口とした加速膨張の研究
- 電波域における宇宙論の研究 など
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理学部 化学科
- 教授
岩 永 哲 夫
- 研究分野
構造有機化学,超分子化学,有機材料化学
- キーワード
有機合成,蛍光物質,有機機能性材料
- 研 究
テーマ -
- 新規な電子構造を持つパイ共役系分子の開発
- 芳香族ビスイミドを組み込んだドナー/アクセプター型分子の開発
- 有機系太陽電池材料の開発
研究活動の概要比較的取り扱いのしやすい汎用元素(C、H、N、O、S)から構成される有機分子を設計し、有機太陽電池など機能性材料に利用できる分子の開発が広く行われている。このような分子を開発するため に、我々は芳香族ビスイミドを基盤とした分子を設計し、置換基が持つ特異な性質を利用して化合物の研究を行っている。現在、成熟した有機合成化学の手法を利用して、汎用元素の一つで ある窒素をパイ共役系ユニットに組み込んだ新しい構造やその構造に基づいた機能をもつ分子の合成を目指 している。また、それらパイ共役系ユニットを集積させて、よく光る物質を構築したり、太陽光から電気へ変換する効率が高い有機機能性材料を開発することを目指して研究を行っている。
- 希望する
連携内容 -
- 有機太陽電池や有機半導体材料の開発
- 反応効率が高い有機合成法の開発 など
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理学部 化学科
- 教授
酒 井 誠
- 研究分野
レーザー分光、振動分光、顕微分光、時間分解分光
- キーワード
赤外超解像、ピコ秒レーザー
- 研 究
テーマ -
- 赤外超解像顕微鏡による生体分子観察
・赤外超解像分子イメージング
・分子配向イメージング
・キラリティーの観測
- 赤外超解像顕微鏡による生体分子観察
研究活動の概要従来、赤外光の回折限界による制約のため、細胞をはじめとする極微小生体試料やその反応ダイナミックス、さらには近年注目が高まっている新規機能を有するナノ材料を分子/分子集合体レベルで観察し構造解析/機能解析を赤外分光によって行う手段は赤外顕微鏡も含めて皆無でした。私たちの開発した赤外「超解像」顕微鏡は、市販の赤外顕微鏡では観察不可能であった、生体試料内部の赤外分光イメージングを超解像で実現します。下図は、人間の毛髪横断面を振動和周波光検出法で超解像赤外分光イメージングした結果ですが、市販の赤外顕微鏡では観察不可能であった毛髪の内部構造を明瞭に観察することに成功しています。得られた赤外超解像は、毛髪内部のα-ヘリックス構造を有するケラチンタンパク質のみを抽出した像であり、かつ、分子配向も観察されている事がわかりました。この方法は生体分子の観察にも極めて有効と考えています。新たな分子計測法の開発は物理化学の重要な役割であり、これにより、私たちは物理、化学、生物(生命科学)の境界領域のフロンティアを目指してます。
- 希望する
連携内容 -
- 様々な生体試料(タンパク質、糖類、脂質、細胞/生体組織など)の赤外超解像顕微鏡観察
- 新規な機能性無機/有機材料の赤外超解像顕微鏡観察
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理学部 化学科
- 教授
佐 藤 泰 史
- 研究分野
無機固体化学、無機材料化学、セラミックス合成
- キーワード
蛍光体、酸化物、高純度合成、水溶性金属錯体
- 研 究
テーマ -
- ペロブスカイト型酸化物蛍光体の高機能化と新規物質探索
- 青色光励起が可能な新しい高輝度酸化物蛍光体の開発
- 金属錯体水溶液を用いた機能性無機化合物の合成
- エネルギー関連材料の新物質探索・高機能化の方法
研究活動の概要環境・エネルギー分野での利用を目的とした無機機能物質の新物質探索と高機能化、高純度試料の合成を中心に取り組んでおります。
【具体的な研究テーマの説明:新しい蛍光体の開発】
近年、省エネルギー・長寿命という点から、照明分野を中心に白色LED素子の利用が進められております。我々は、白色LEDに利用可能な新しい蛍光体の開発に取り組んでおります。最近の成果としては、青色光照射下で強い深赤色発光を示す酸化物系赤色蛍光体:Ca2SiO4:Eu2+の発見が挙げられます。これまで青色光励起により赤色に発光する蛍光体の報告例は少なく、実用的な赤色蛍光体は窒化物系蛍光体の数種類に限られておりましたので、今回発見した蛍光体は、今後白色LED素子への応用が期待できます。
- 希望する
連携内容 -
- 蛍光体の高機能化と新規蛍光体物質の探索
- 機能性セラミックス材料の開発
- 水溶液を用いた高純度セラミックスの合成法の開発
- 水溶液合成プロセスに利用できる水溶性金属化合物の開発
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理学部 化学科
- 教授
満 身 稔
- 研究分野
錯体化学、固体化学
- キーワード
可視光駆動型レドックス触媒,光水素製造触媒,光二酸化炭素還元触媒,多孔性配位高分子、ポルフィリン化学、混合原子価錯体、磁性体、誘電体、伝導体
- 研 究
テーマ -
- 光水素製造や光二酸化炭素還元が可能な可視光駆動型レドックス触媒の開発
- レドックス活性な架橋配位子を用いた配位高分子に基づく複合機能性材料の開発
- 部分酸化型一次元複核白金錯体に基づく一次元d電子系金属の開発
研究活動の概要金属錯体は,中心金属イオンの選択とそれを取り囲む有機π電子系配位子の設計を適切に行うことにより,有機化合物や無機化合物だけでは得られない機能や物性を発現することが可能です。この錯体の特徴を利用すれば,太陽光の効果的な光捕集とそのエネルギーを利用したさまざまな触媒反応が期待されます。そこで本研究室では,可視光の捕集と様々な反応の触媒作用が可能な金属ポルフィリン錯体を用いて,光水素製造や二酸化炭素還元が可能な可視光駆動型レドックス触媒の開発に取り組んでいます。また,機能・物性を目指した研究では,酸化還元活性な配位子を用いて,混合原子価状態に基づくユニークな磁性や誘電性を示す配位高分子の開発を行っています。さらに,低温まで安定な金属状態を示す部分酸化型一次元複核白金錯体に基づく一次元d電子系金属の開発を行っています。
- 希望する
連携内容 -
- 可視光駆動型レドックス触媒を用いた光水素製造や光二酸化炭素還元
- 金属錯体全般 など